坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

帰り道はハトぽっぽっぽ

 

 

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はじめに

  • 先月、7thバスラのDVDとBlu-rayが発売されましたね。先日のバスラに行って、あれから1年が経つのかと思いました。乃木坂46の歴史を一気に振り返るライブとなっています。西野七瀬さんの卒コンだけ行けなかったので、観られてとても嬉しかったです。「もしかして、今回はバスラの円盤のレビューでもするんかいな」と思われたかもしれませんが、バスラについての感想ではなく、卒コンの主役であった西野さんについてです。西野さんは乃木坂46最多センター数を誇る方です(単独センターでは生駒里奈さん)。卒業しても、なお絶大な人気を誇り、衰えることはありません。そんな今回は西野さんの単独センター曲で好きな曲についてアンケートを取りました。センターを複数回経験した方の中では、初センターが少し遅かったですが、そこから最多センターになることを考えるとすごいスピードであることがわかります。11thから20thまでではなんと4作もセンター曲があります。生駒さんに次ぐ記録です。なぜ、トップに太った鳩の写真を載せているかはご想像にお任せします。

 

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どの曲が好き?

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調査結果 グラフ

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調査結果 表
  • 一番人気のあった曲は22thシングル「帰り道は遠回りしたくなる」でした。西野さんの卒業ソングでも、あのMVはアイドルになっていなかった西野さんを描いているのではないかと思いました。あの曲に心を奪われた人は多いのではないでしょうか。明るさの中にどこか寂しさのある曲は乃木坂46を代表する名曲ではないでしょうか。この曲では西野さん卒業後、遠藤さくらがセンターとして定着しつつあり、その姿がファンの心をわしづかみにします。遠藤さんのセンターについては批判がありますが、乃木坂46の変化を表しているのではないと思います。永久欠番乃木坂46にはなく、常に前に進んでいる証拠だと思います。
  • その次に多かったのは11th枚目シングル「命は美しい」でした。初センター曲の「気づいたら片想い」より票を多く集めたのは意外でした。予想では、「帰り道は遠回りしたくなる」と「気づいたら片想い」が競るものだと思っていました。「命は美しい」は「制服のマネキン」や「バレッタ」のようにアイドルらしさのない曲で、どちらかと言うと欅坂46の曲調に近いです。「命は美しい」で西野さんのパフォーマンスに磨きが掛かり、さらに奥行きがました感じがしました。僕もこの曲は非常にかっこいい曲で、大好きです。昨年の全ツで一度観ましたが、しびれますね。西野さんのいるときに観たかったと思うばかりです。乃木坂46のかっこいい曲の単独センターか「制服のマネキン」とのWセンターでしょう。そんな「命は美しい」と言えば、三期生のお披露目会で披露されました。その時の大園さんのパフォーマンスは非常にかっこよかったです。
  • その次に人気があったのは、8thシングル「気づいたら片想い」です。この曲は西野さんの初センター曲で、乃木坂46の4代目センターになった曲です。そして、乃木坂工事中のテロップで一番もじられる曲でもあります。この曲を皮切りに最多センター女王になります。西野さんのシンデレラストーリーの始まりはこの曲からでした。西野さんの卒コンもこの曲からスタートします。西野さんのアカペラはすべて思いが詰まったものでした。この曲は西野さんの儚さを表したような曲です。まさに西野さんのため作られた曲と言ってもいいかもしれません。他の人が西野さんの代わりを務めるのが難しい曲であることは確かです。西野さん以上に儚さを表現できる人でなければ、曲のイメージが変わるかもしれません。「命は美しい」よりも表現が難しい曲ではないでしょうか。
  • 「夏のFree&Easy」が、一番票が少なかったです。MVがとにかく全員可愛いの一言に尽きます。アイドルらしさ全開のこの曲は夏曲の代表ではないでしょうか。ライブでは歌詞に入る前のコールがとても好きです。西野さんの単独センター曲の中で一番盛り上がる曲ではないでしょうか。何のライブか忘れましたが、鈴木絢音さんが「冬だけどやっちゃおう」と言っていたのが印象的でした。ライブでは昨年の全ツだけでして、「命は美しい」同様、西野さんのいるときに観たかった曲です。

 

 

最後に

  • 西野さんは他のアイドルグループにいそうだけれどもいない稀有な方です。乃木坂46で西野さんと重なる人はいないのではないでしょうか。やはり、唯一無二の存在ではないでしょうか。落ち着いた見た目から想像できないほど、おふざけが好きな一面があり、その一面がファンの心を離さないのでしょう。家帰った時の靴下の脱ぎ方はツボです。あんな子があんなことするんやと思いました(笑)。僕が本格的に西野さんにハマったのは、7thのバスラで、「光合成希望」をサプライズ歌ったあの瞬間でした。あれで好きにならない人はいないのではないかと思うほどです。ただ、卒コンの本当の直前でした(笑)。その時期にやっていた「原島浩美がモノ申す」に出演していたのもあって、あの日を境に爆発的に上がりました。実は「あなたの番」の西野さんより、「原島浩美がモノ申す」の西野さんの方が好きです。
  • 西野さんが卒コンで「まさかこんな大舞台に立てるなんて思ってもいませんでした」と言っていました。乃木坂46デビュー当初に乃木坂46を代表する一人になるとは予想してなかった人も多いはずです。そこには西野さんの努力とその努力が報われる形で運も味方をしてくれたのではないでしょうか。運も実力のうちと言われますが、それは本当かもしれません。西野さんの実力は折り紙付きですね。折り紙付き実力でこれからどんどん活躍してほしいですね。

 

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頼まれたからにはしっかりと

 

 

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はじめに

  • みなさん、先日のバスラには行かれましたか?最終日に新曲披露があって、非常に盛り上がりましたね。僕は3日目だけでした。たった1日でも楽しいですね。またグッズが増え、タオルはすごい量になりました(笑)。そんな楽しいライブでよく問題になるのが、グッズ代行トラブルです。ライブを楽しみたいのに、トラブルに巻き込まれて、不完全燃焼の方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなトラブルに巻き込まれたくないですよね。そんなトラブルも法律的に解決してみましょう。

 

 

グッズ代行の法律的立ち位置

  • ライブ会場でよく見るグッズ代行の大半は請負になります。実は、最初、代理行為だと思っていましたが、グッズ販売所で購入する金額と、代行依頼者がグッズ代行者に払う金額が異なることから代理ではなく、請負になると気づきました。グッズ代金に代行費用を上乗せしているので請負にあたります。請負も代理も民法で規定されています。
  • ちなみに代理についてですが、友達から、「あの店に行くなら、ついでに俺のも買っておいて」と頼まれ、本人の代わりに何かを行うことです。この場合、購入金額と代理人が依頼者本人に払うお金に差異があってはいけません。代理はあくまで、依頼者本人の代わりで、依頼者本人=代理人になるので、販売元から代理人が購入しても、依頼者本人が購入したと見なされるため、購入金額に差異があるとはおかしいことになりますね。なので、グッズ代金に上乗せをしていなければ、請負ではなく、代理になります。

 

 

グッズ代金に上乗せしない場合(代理)

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関係図(代理)
  •  順番は前後しますが、まずは代理から見ていきたいと思います。SNSではあまり見かけませんが、友達に頼む場合は代理に当てはまります。代理人が行うことは頼まれたグッズを買い、代理人が持っている間にグッズを壊さないように大切に扱い、依頼者に渡します。そして依頼者からその代金を受け取って、代理人としての仕事を終えます。「サイリウム買って来て」と頼んだのに、タオルを買ってこられても困りますよね(笑)。この場合は代理人としての仕事を果たしていないことになり、代金は支払う必要ありません。ただし、サイリウムよりもそのタオルが欲しくなった場合は別です。それに関しては、代理ではなく、売買契約になります。
  • ライブ会場で「不良品かどうか確認をしてください」とグッズを買ったときに言われます。運のいいことに僕はまだ不良品に出会ったことがありません。そうそう巡り合うものでもないですよね。代理人は不良品確認を行わなくても問題ありません。グッズを代わりに買った代理人の役目はグッズを買って、買った状態のままで依頼人に渡すことです。追加で他のことを依頼している場合は、その約束に従うことになります。内容によっては代理から請負になることもあります。仮にグッズが不良品であっても、所有権は販売元から依頼者本人に直接移り、販売元と依頼者が売買契約を結んでいると見なさせるため、依頼者本人が不良品を理由にグッズ販売所で交換することができます。実はこの部分が請負と大きく異なるので、先に代理を取り上げました。

 

 

グッズ代金に上乗せする場合(請負)

 

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関係図(請負)
  • SNSでよく見かけるグッズ代行は請負が大多数を占めています。請負をする場合には請負人に課せられる義務があります。まずは代理と共通する部分から見ていきましょう。依頼人に依頼されたものを渡すことは代理であろうと請負であろうと同じです。依頼者のもとにしっかり届けるのが役目です。
  • 請負にだけ課せられる義務を確認しましょう。それは購入を依頼した品物が不良品であるかの確認です。実は請負の場合、不良品確認は請負人がしなくてはなりません。グッズ代行の場合だとグッズ代行者が不良品確認を行わなくてはいけません。グッズ代金に代行費を上乗せしている以上、不良品確認の義務が発生しますし、依頼人と販売元には契約関係が存在しないため、不良品を理由に交換することはできません。この場合、不良品を理由に交換ができるのは、販売元と売買契約を結んだグッズ代行者だけです。仮にこの作業を怠った場合、確認作業を行ったことを理由に受け取り拒否、もしくはグッズ代金だけの支払うになることも考えられます。確認作業も請負の義務の一環なので、怠れば、債務不履行となり、契約解除の理由にもなります。グッズを渡されたのであれば、グッズ代を渡さないと、人としてまずいとは思いますが、、、
  • SNSでのやり取りで、依頼者から不良品の確認作業をしなくてもいいと伝えた場合は、グッズ代に代行費用を上乗せした金額で問題ありません。依頼者もそれを納得して頼んでいることになるからです。何も伝えていない場合は、確認作業は必須です。それが抜けていることを理由に受け取り拒否をされても言い返すことはできません。そこまで言う人はよっぽどのクレーマーだと思いますが。確認作業をして、袋に入れるときにグッズを壊しても債務不履行を理由に受け取りを拒否されることもあります。グッズ代行をする際の法的責任は代理よりも重いので、このことを頭に入れておいてください。
  • SNSで確認作業はしないが、代行費用を上乗せして代行する場合は、請負から代理になります。本来の金額と異なるため、代理行為から逸脱する恐れがあり、代行依頼自体が無効になることも考えられます。その場合は、本来使わなくていい時間を割いた手間賃であると相手に理解してもらう必要があります。
  • 代行を依頼するときに細かく決めておきましょう。SNSのダイレクトメッセージでも法的資料となります。

 

 

考えられるトラブル

  • 代理人や請負人がグッズを買ってから、不注意でグッズを壊した場合は、依頼人はその代金の支払い義務はありませんし、依頼人には支払いを要求することはできません。民法で規定されている債務不履行による損害賠償の対象になります。依頼人代理人に対して賠償を求めることもできますが、この場合は後払いであるため、グッズ代だけで済むと考えられます。法律は抜きにして、壊してしまったら、本人に必ず謝りましょう。
  • 代理人や請負人が意図的に壊した場合は、器物損壊罪で犯罪になります。所有権は依頼人(請負の場合は少しグレー)にあるため、他人の物を壊したことになります。さらに、民事では民法上の不法行為に対する損害賠償も請求できます。グッズ代に少し上乗せした額になるでしょう。どれだけ、行っても数万円だと思います。しかし、限定品であれば、購入価格より高くなるため、額が跳ね上がるかもしれません。友達に頼まれて、わざとそのグッズを壊す奴がいるとは思いにくいです(笑)
  • グッズの持ち逃げは、最悪の場合、窃盗罪か横領罪に当たります。代理人であるため、所有権は依頼人にあると考えられるため、それを持って逃げると犯罪です。さらにそうなると不法行為に対する損害賠償の対象にもなります。持ち逃げ行為は犯罪ですので、気を付けてください。
  • 代行を頼まれて、しっかり役目を果たしたのに、お金を渡さず、モノだけ盗られれば、窃盗罪、暴行に及んでグッズを取り上げた場合、強盗罪になります。強盗罪は殺人や放火と同じく凶悪犯罪に分類されます。その分、窃盗罪より刑もはるかに重たくなるので気を付けてください。代行者は依頼者に対して、代金支払いを強く求めることができる権利があるので、しっかり対応しましょう。それをできなくするようなことをする依頼者は犯罪者として警察に突き出すことができます。

 

限定グッズ
  • 限定グッズの持ち逃げの場合、お金を渡していない状態であっても、窃盗罪ではなく、より重い詐欺罪の適用が考えられます。これは代理や請負に関係ありません。限定グッズはその場でしか買えず、他の場所(公式サイトのショッピングページなど)で買うことのできないグッズであれば、オークションサイトで売れば、定価よりも高い値が付くと考えられます。そのため、依頼者はその分の利益を盗られたと考え、さらに代行するふりをしていることから騙す意思があると考えられ、詐欺罪の適用が考えられます。詐欺罪を広く適用するとライブに必要と思われるサイリウムを持ち逃げされた場合も詐欺罪の適用は考えられます。それがあるとないとではライブの楽しさが大きく変わります。初めてのバスラはサイリウムを買えずにライブに行ってしんどい思いをしましたが、隣にいた人が貸してくれて難を逃れました(笑)。ただし、量的ではなく質的な部分は判断が難しいので、警察官、検察官、裁判官が乃木坂46好きであれば、これが詐欺罪の適用になると考えるでしょうが、他の人たちだと少し難しいかもしれません、、、

 

最後に

  • Twitterで「お金を払っていなければ、グッズの持ち逃げは問題ない」と言っている人がいますが、今回の内容でそうではないことがわかったと思います。最悪の場合、捕まってしまう可能性すらある恐ろしい行為です。グッズの代行が悪いとは言いませんが、初対面の人に依頼するのは勇気がいりますし、本当に信用していいのかも疑ってしまいます。友達に頼むであれば、気も楽ですし、持ち逃げされることはほとんどないはずです。持ち逃げされた日には絶交してしまいますね(笑)。グッズ代行が法律的にリスクのある行為であることを依頼する側も受ける側もしっかりしておく必要があると思います。次のライブではグッズ代行トラブルが減るといいですね。グッズ代行でトラブった場合は、刑事事件であれば、SNSから簡単に犯人を突き止めることができるので気をつけてください。
  • 長々と書きましたが、言いたいことはせっかくのライブは心底楽しみたいですよね!

あなたは騙されましたか?

 

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はじめに

  • みなさん実験はお好きですか?実験と聞けば、理科室であったり、研究室であったりで行うイメージが強いはずです。昔やっていたドラマ「ガリレオ」を思浮かべる人も多いのではないでしょうか?今回、なぜ実験の話をしたかと言いますと、実は社会科学においても実験はでき、Twitterのアンケート機能でこっそり実験を行っていました。どのような実験を行ったかについてお話していきます。タイトルの意味も途中で分かるかもしれません。

 

実験って懐かしい響き

  • 今回行った実験は対照実験といって、植物の光合成を確かめる実験をしたはずです。そのときに片方には透明のビニール袋をかぶせて、日光に当てていたはずです。もう片方は黒いビニール袋をかぶせて、日光の当たらないところに置いたはずです。日光に当てた植物の方は酸素濃度が上がっていたはずです。日光を避けた植物は酸素濃度が低くなったはずです。光合成を希望する植物には日光を与えないといけないことですね。今回はそれをアンケートで行いました。
  • 何もしていないグループを「統制群」と言い、何か施した(刺激を与える)グループのことを「処置群」と言います。この場合だと、日光に当てた植物が「統制群」、黒いビニール袋をかぶせられた方が「処置群」となります。アンケートでも普通の設問にしているグループを「統制群」とし、アンケートに細工をしたグループを「処置群」としました。アンケートの詳細は次の章で見ていきましょう。

 

 

調査内容

  • 年齢のイメージについてアンケート調査を使って行いました。ただ26歳についてどう思うかを聞くだけでなく、比較する人を設問に入れることで投票結果にバラツキがあるのではないかと思い、アンケートしました。年下の比較を鈴木絢音さん、年上の比較を白石麻衣さんとしました。ちなみに26歳は僕のことです。26歳にもなると人生を考えたくなる年齢です。
  • Twitter上の乃木坂46を対象に「26歳はどう思う?(以後、統制群)」、「絢音ちゃん(鈴木絢音さん)の5個上はどう思う?(以後、処置群上)」、「まいやん(白石麻衣さん)の1個下はどう思う?(以後、処置群下)」という3つの設問に対して、選択肢を「おじさん」、「お兄さん」、「なんか、もう無理」、「子ども」の4択としました。それぞれの獲得総数が194票、176票、94票でした。ご投票ありがとうございます。
  • まさか、同じことを質問されて、投票結果が変わるなんて思われたかもしれません。さて、その結果はどうなったのか見ていきましょう!

 

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調査結果表(統制群)

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調査結果表(処置群上)

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調査結果表(処置群下)


調査結果

  • どのグループでも「お兄さん」が圧倒的多数を占めていました。その中でも統制群が「お兄さん」と回答した人が多かったです。「おじさん」については統制群と比較して、処置群(上)は約4ポイントも上がりましたが、処置群(下)と比較すると約3ポイント減少しました。「なんか、もう無理」は統制群に対して、両処置群とも上がっています。上げ幅が大きいのは処置群(下)で統制群と比較して約10ポイント上がっています。「なんか、もう無理」という設問は多様な解釈ができますが、ネガティブイメージであることに変わりないと思っています。最後は「子ども」についてです。統制群と比較して処置群(上)になると、約6ポイント上がっています。それに対して処置群(下)では約3ポイント減少しています。年齢に直結する選択肢では回答の増減がきれいに分かれることがわかりました。いいイメージも悪いイメージも比較するをする人で大きく変わることがわかります。

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比較グラフ(おじさん)

 

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比較グラフ(お兄さん)

 

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比較グラフ(なんか、もう無理)

 

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比較グラフ(子ども)
  • 鈴木さんの年齢から5個上である26歳の印象は老けたイメージやネガティブイメージが強くなったのかもしれません。この場合、情報が26歳という年齢から鈴木さんと比較してどうかという情報に無意識のうちにすり替わっています。そのため、鈴木さんのイメージを中心に考えてしまうため、年齢の高いイメージに振れたのだと考えられます。5個下の鈴木さんを推しているとなると少し危ない臭いがするので、ネガティブイメージに振れますよね(笑)
  • 白石さんの1個下である26歳は老けた印象はなくなり、逆に幼いといったイメージが強くなっています。内容としてはどれも26歳のイメージ関するアンケートです。比較する人を変えるだけで結果が大きく変わります。白石さんとの比較で「なんか、もう無理」が増えたのは予想外でした。むしろ、この項目に関しては同年代なので統制群より少なくなると予想していました。これに関しては、どう解釈していいかわからないです。もしかすると、白石さんが卒業されることに対する辛さなのでしょうか?それとも白石さんが今の年齢まで第一線で活躍された超人的な活躍に対する称賛の意味なのかはわかりません。
  • 処置群(下)で「なんか、もう無理」が増えたこと以外は予想通りでした。年下との比較であれば、年齢が高いイメージに振れると予想できましたし、年上との比較だと幼い方に振れると予想ができました。実験を行う場合はある程度、結果を予想しながら行うことが多いです。その結果が違う場合にどのような解釈をするかもちょっとした楽しみですが、頭を悩ますことでもあります。
  • さて、この調査結果が統計的に正しいかどうかを次の章で見ていきましょう。

 

 

グループ分けその分析

  • 対照実験を行う場合には、グループ分けが必要になります。社会科学の実験では、無作為にグループ分けを行った場合(ランダムアサインメント)、各グループに属している人たちの個人差はないものと仮定されます。各グループが同質であると仮定しなければ、実験を行なったときの刺激が効いているかどうかを検証することができません。社会科学ではある程度、条件を決めておかないと分析ができなくなってしまうからです。社会実験において、個人差はないものと仮定します。刺激の有無だけが異なると仮定しています。実験を行うことで、回帰分析より明確に因果関係を示すことができます。今回の調査では重複回答も想定されるため、完全にグループ分けが出来ているとは言えません。

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統計分析データ(平均・分散)

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分散分析結果

 

  • 各グループに与えた刺激による差が正しいかどうかを示す統計的方法として分散分析を用います。分散分析はグループ分けをして、実験を行った場合に用いられることが多いです。刺激による変化で差が生まれた差を数値化してその平均値を算出し、各グループの平均の差を検証します。今回の調査結果の差は起こるべくして起こったのかを分散分析を行ったところ、各グループで生じた差は統計学的に有意(有意水準5%に対して約0.3%)であると言えます。各グループの獲得総数は異なりますが、同じことを質問していても、設問を変えるだけで、回答は変わることがわかりました。つまり、乃木坂46のメンバーとの年齢比較をするだけでイメージが変わると言えます。投票をするときに無意識に比較対象者との比較をして投票していることがわかります。印象操作なんて簡単にできますね。アンケートの結果を変えようと思えば、設問一つで変えることができます。「お兄さん」が一番多かったのは嬉しかったです(笑)。実は「おじさん」が一番多いかなと思っていました(笑)

 

 

最後に

  • 理科以外で実験は行えることをお話してきました。文系分野では心理学や社会学でよく行われています。今回はアンケートを使った実験でした。みなさんはどうでしたか?設問につられて別のところに投票されましたか?それとも、別のところに投票しましたか?同じことを質問するときに少し変えるだけ、相手の受け取り方が変わることがわかりました。これを使ってみると面白いかもしれません。
  • 最後になりましたが、社会科学での実験は非常に制限が多いです。人間が対象になるに倫理的な理由で行うことができない実験が多々あります。社会学者・デュルケームの著書『自殺論』を検証する行為です。ある地域には自殺の要因と思われるものを与えて、別の地域では何も条件を与えずに検証すれば、人が自殺する原因がわかるというものでした。確かに自殺の原因がわかると社会的にも有意義ですが、その過程で多くの命が失われ、その家族は実験の犠牲者となります。そのような犠牲を出してまで実験を行うことは倫理的観点から禁止されています。社会科学での因果関係の確定は自然科学と比較して非常に難しいです。限られた範囲で実験を行い、社会で起こっているできごとの分析を行わなければなりません。社会科学は倫理との協調が求められます。何かを調べるときは、僕を含めて、倫理的な行動をしないといけないですね。

今話題のあれ

 

 

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はじめに

  • 新型コロナウイルスが猛威を振るっていますね。休校になったり、イベントが中止になったりと楽しみがなくなって寂しい方もいらっしゃると思います。それでも、満員電車で通勤させる会社も存在します。一番の感染源だと思うのですが、、、(笑)。日に日に感染者が増えていき、マスクやアルコール消毒液も店頭から消える騒ぎになっています。いつになれば収まるのでしょうかね。
  • 今回は新型コロナウイルス対策ではなく、コロナウイルスを含めた感染症と前回取り上げた精神病に関する法律問題テーマにしました。精神病に関しては前回取り上げた部分と重複はします。知っているようで知らない話かもしれないですし、実はもう知っているよという方もいらっしゃるかもしれません。どちらの方も読んでいただけると嬉しいです。

 

感染症

犯罪編

  • 今回の新型コロナウイルスやインフルエンザのような感染症に罹った医師から診断されました。その状態で、会社に行くとどのような犯罪が考えられるでしょう。

 

A暴行罪

B傷害罪

C過失致死傷

D犯罪なわけねーだろ

 

  • みなさんはどれだと思いますか?どれも当てはまりそうですね。かかった状態で人のいるところに出歩くと周りの人はどうなるか考えてみてください。周りの人に移る可能性がありますよね?

 

  • このケース、傷害罪の適用が考えられます。傷害罪と聞けば、殴ってけがをさせた場合に適用されると思われるかもしれません。実は物理的な暴力だけではなく、様々な理由で成立することがあります。感染症も例外ではありません。
  • 傷害罪を適用するなら、加害者本人が傷害の意図がなければ、成立しませんし、本人が意図していなければ、過失致死傷になるのではないかと思われます。しかし、この場合、感染していると知りながら人のいるところに行けば、他の人に感染する危険があることがわかるはずです。このように本人にその意図がなくても、その危険を容易に想定できる場合は未必の故意といって、故意がなくとも故意による犯行とみなすことができます。つまり、このケースでは未必の故意が成立する要件はそろっていますので、過失致死傷ではなく、傷害罪の適用が大きいと言えます。
  • ちなみにインフルエンザに罹った状態で学校に出席することは学校保健安全法で禁止されています。学校の場合は、より細かく規定されています。子どもの健康は大事ですし。
  • ブラック企業でよくある、熱があっても出勤させられたといった場合には、罹った本人が傷害罪を適用させることはありません。会社側が病状を悪化させたことと社員に感染させたことで、労働基準法安全配慮義務違反になり、さらに会社側に前述の傷害罪の適用もあり得るでしょう。その場合、感染症に罹った本人は被害者となります。
  • 感染症に罹ったことを理由に差別を行うことは名誉棄損罪や侮辱罪の適用が考えられます。差別などは絶対に行わないでください。

 

民事編

  • 最近、新型コロナウイルスによるイベントの中止や延期が多いですね。乃木坂46のバスラは決行されました。どちらの時期も新型コロナウイルスは蔓延していましたが、この差は何でしょうか?(某番組のパクリです)
  • バスラの時期(2/21-24)は政府からの自粛要請が正式に発表されていない状態でした。つまり、この状態でイベントを中止すると、イベント会社や主催者の自己都合による中止という扱いになります。保険会社からの中止費用の補償がないため、決行せざるを得なかったのかもしれません。イベント会社もお金がなければ、イベントを行うことができないので中止という判断はできなかったのだと思います。台風などの自然災害などについてはあらかじめ保険の適用となっていることが多いので中止しても、費用の補償を行ってくれます。当たり前ですが、開催したときに想定される売り上げについては補償されません。
  • 政府の要請が出ている状態で、イベントを中止しても費用の補償は行われると考えられます。政府からの要請を理由に中止しているため、保険会社も補償費用の負担を拒むことは難しくなります。最近、イベントが中止になったり、延期になったりしていると考えられます。仮に、政府が要請を出している状態でイベントを行い、感染者が出たとなって訴訟問題になれば、イベント会社が負ける可能性が高いと考えられます。政府の要請には法的拘束力はありませんが、中止や決行を判断する根拠としては非常に強いと考えられます。
  • 犯罪編でお話しした感染症に罹ったと知りながら、出勤して他の人に移した場合、刑事的は傷害罪で、民事的には民法709条の不法行為に対する損害賠償請求を行い、本来入るはずの収入の補償をしないといけないと考えられます。1週間程度あれば収入に影響を与えることはありませんが、1か月以上病気で休むと収入がなくなるため、賠償しなければならないでしょう。
  • ちなみに他の人に移し、その人がその感染症で亡くなった場合は、親、配偶者、子が損害賠償請求を行うことができます。そうなると賠償金額の桁も大きく跳ね上がります。迂闊な行動が命取りになるので、気を付けましょう。

 

 

精神疾患

犯罪編

  • 前回、いじめの法律問題を取り上げたときにもお話ししましたが、陰口や無視のようないじめを行い、精神疾患に追い込むと傷害罪が考えられます。精神疾患では、暴行罪を経ずに傷害罪が適用されます。悪口などは侮辱や名誉毀損ですが、精神疾患に追い込む傷害罪です。ちなみに傷害罪に罰金刑がありますが、医療行為を必要とせず、生活に支障を来さない程度の傷害とされているので、精神疾患の場合はどちらも当てはまらないので、懲役刑になる可能性が高いです。誰かを不登校にさせたり、休職させたりしてしまうとそれだけで傷害罪の容疑者になります。軽い気持ちが人生を狂わせることになります。ちなみにですが、注意を受けて、いじめがエスカレートした場合は本人に傷害の意思があると見なされ、悪質さが」疑われ、刑も重くなりますので気を付けてください。釘を刺しても相手が止めない場合は、法的手段に訴えることも検討してみてください。医師の診断書やカルテが証拠になりますし、自分の残したメモも証拠となるので残しておきましょう。
  • ただし、法的手段に出る気がないのに、法的手段に出ると言って脅す行為は脅迫罪になります。さらに金銭の受け渡しがあれば、恐喝罪、過度な要求を行うと強要罪になります。強要罪の例はドラマなどでよくある「靴をなめろ」といった過度な要求です。精神疾患になったことに対する謝罪や賠償を要求することは正当な権利ですが、それ以上の行為は犯罪になることがあるので気を付けてください。

 

民事編

  • 感染症と同じで、本来入るはずの収入、治療費に含めて、看病に当たった家族への補償も行うことになります。休職期間や病気の状態にもよりますが、100万円以上はかかると管型ほうがいいかもしれません。精神疾患を理由に亡くなってしまった場合は今まで稼いだ額から予想される平均年収を差し引いた額になり、遺族への補償も追加されると億単位になる可能性もあります。民事裁判は刑事裁判と並行して行うことができるため、加害者からすれば、社会的地位も財産も失うことになります。

 

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最後に

  • 「法律は賢い人のためのものであって、庶民のためのものでない」とよく言われます。いいえ、自分を守る武器だと思います。このような発言をする人は家にカギをかけずに外出して、泥棒に入られて、文句を言っているのと同じだと思います。自分の努力で守れるものがあるに守ろうとしていないだけと思います。確かに法律は難しいです。条文だけで理解できることなんて多くないです。だからと言って、法律を知ることを諦めるのは違います。すべて理解する必要はありませんが、ある程度の知識を入れておくと自分を守る大きな盾にもなりますし、相手に制裁を加えることのできる矛にもなります。犯罪行為に対して犯罪行為での報復をせずに済みます。悪事に対して、正しい手段で対処し、泣寝入りすることなく自分の正義を貫きましょう。
  • 次、法律問題を取り扱うときはライブで問題になるグッズの代行について取り上げようと思います。この前のバスラでもトラブルが頻発していたようなので、次のライブに間に合うようにはしたいです。

ファンが選ぶ乃木坂46のトップ・オブ・センターは?

 

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はじめに

  • この前はアンダーのセンターのアンケートでした。アンダーはセンター経験者が非常に多く1週間以上アンケートをしていました。こんなアンケートにお付き合いいただきありがとうございます。さて、今回もセンターのアンケートです。今回は表題曲センターで誰が一番人気なのか調査しました。表題曲センターは乃木坂46の顔と言えるポジションです。先日のバスラで発表された「しあわせの保護色」のセンターは今作で卒業する白石麻衣さんです。今回調査していて感じたのは、表題曲センター経験者が少ないことです。W杯の優勝経験国のような感じに思えました。表題曲センター経験者が少ない分、初センターからのセンターの維持の難しさを感じさせます。みなさんが選ぶセンタークイーンは誰でしょうか?

 

 

調査内容

  • 乃木坂46表題曲センター11名のうち誰が一番好きかをアンケートしました。前回のアンダーセンター同様、予選3ブロックと決勝の計4回に分けてアンケート行いました。予選を勝ち抜いたのは3ブロックの上位4名です。票に関しては修正を行い、上位4名を選びました。重複もあると思われますが、アンケート全体では1787票獲得しました。ご投票ありがとうございます。アンケート調査ができるのもみなさんのおかげです。予選、決勝の得票数はデータ表ご参照ください。

 

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データ表

 

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データ表

 

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データ表

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データ表

調査結果

  • 決勝進出者予選ブロックの太字で示したメンバーです。決勝にコマを進めたメンバーは全員一期生で、10回以上の福神経験と複数回のセンター経験をしているメンバーでした。このことから乃木坂46の一期生の強さが見えてみます。決勝では票が割れ、各メンバーとも2割前後の票を獲得しています。やはり、チャンピオンは西野七瀬さんでした。その次が生駒里奈さんでした。センター回数女王と、単独センター回数女王が1位と2位でした。バラスの時期ということもあり、昨年の西野さんの卒コンを思い出されたり、橋本さんを思い出されたりされた方も多いのではないでしょうか。決勝進出者は予選ブロックで過半数を占めるか、2位に圧倒的大差を付けています。残念ながら、あと数か月後には、センター決勝進出者が全員卒業しています。少し寂しいですね。今回も因果関係(Y=従属変数、X=独立変数)を推定する回帰分析を使います。ついに回帰分析の限界が来てしまうのでしょうか!?

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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調査結果 グラフ(%)



 

投票要因

  • 予選ではYを得票数とし、X1をセンター回数、X2を福神回数、X3を選抜回数としました。それに対して、決勝では予選のX3の選抜回数を省きました。データが少ない場合は独立変数を増やすとまともな分析ができません。

 

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回帰分析 元データ(予選ブロック)


 

予選ブロック

  • 予選ブロックでは、票を修正しない方が統計的に有意な結果がでました。票の修正前ではセンター回数が投票に影響を与えていることがわかりました。その他の要因については有意水準5%未満でないため、要因とすることはできません。票を修正した場合はどの要因も統計的に有意と言えませんでした。アンケート自体の関心が投票の要因になっていると考えられます。得票数の多いブロックの方が人気ということかもしれません。

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回帰分析詳細データ(予選:修正前)

 

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回帰分析詳細データ(予選:修正前)

 

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回帰分析詳細データ(予選:修正前)
  • 修正前であれば、センター回数が投票要因として挙げられます。しかし、修正後であれば、センター回数も選抜回数も福神回数も統計的に有意でない要因であると言えます。センター回数が投票に大きな影響を与えていることがわかります。単純接触回数に比例しているのかもしれません。単純接触だけでなく、その中に含まれる思い入れのような質もあるかもしれません。統計的には有意ではないですが、選抜回数がマイナスの影響を与える要素として算出されています。おそらく三期生、四期生の影響とすでに卒業しているメンバーが影響を与えている可能性があるため、統計的有意でないと判断したのかもしれません。しかし、散布図ではどれも綺麗な比例の直線になっています。重回帰分析とは異なり、それぞれの独立変数で示すことになりどれが一番作用しているかを断定することはできません。

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回帰分析詳細データ(予選:修正後)

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回帰分析詳細データ(予選:修正後)

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回帰分析詳細データ(予選:修正後)

 

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得票数・センター回数

 

 

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得票数・福神回数

 

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得票数・選抜回数

 

 

決勝

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回帰分析 元データ(決勝)

 

  • 予選ブロックで挙げた要因はどれも統計的に有意でないと判断されました。データ数が少ないため、あまり独立変数を増やすことができません。そのため、要因の特定は困難です。さすがにこれでは終われないので、散布図から曲線を推定しました。なんと、得票数とセンター回数、福神回数、選抜回数がどれも二乗に比例することがわかりました。予選ブロックではすべて綺麗な直線でしたが、決勝ではどの要因も大きく作用していることがわかります。決勝進出者に対するファンの熱い思いが見えてきます。ここまで綺麗な曲線はデータ数が少ないとはいえ、珍しいことだと言えます。僕自身、非常に驚いています。しかし、なぜ二乗に比例するかを説明することができません。これは、完全に僕の分析力不足です。

 

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回帰分析詳細データ(決勝)

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回帰分析詳細データ(決勝)

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回帰分析詳細データ(決勝)

 

 

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得票数・センター回数(決勝)

 

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得票数・福神回数(決勝)

 

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得票数・選抜回数(決勝)

 

  • ここで気になるのが、センター回数の係数はプラスで、その他2つの係数はマイナスになっています。センターがプラスに作用し、その他がマイナスに作用していると考えることもできますが、すべてを掛け合わせるとそういうわけにはいかないのが、要因が複数ある場合の分析になり、そういうときに重回帰分析が役に立ちます。要因が特定できなかったことは非常に悔しいですが、乃木坂46ファンの心理はそんな簡単にわからないということだけはわかりました。苦し紛れの言い訳です(笑)

 

 

表題曲アンダー

  • まず、表題曲センター経験者を見て、一期生が圧倒的に多いことに気づきました。そして、センターを複数回経験したことのあるメンバーも一期生だけでした。表題曲のセンターでは加入して間もない、メンバーをセンターにすることがあります。二期生加入からその流れは続いています。しかし、フロントや福神として定着することはあっても、センターとして定着していません。それに対して、アンダーでは表題曲のセンターになったメンバーの同期生がセンターになるのには約2年の時差があります。そういった面ではアンダーはメンバーの若返りが遅いように思われるかもしれませんが、新しいセンターであっても、すぐに別の曲でセンターを務めることがあります。それが繰り返されているので、アンダーでは誰かにセンターが集中することはないと言えます。センター争いが熾烈なのはアンダーです。

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    表題・アンダー比較
  • それに対して、表題曲ではセンターが硬直化しています。センターの経路依存と言えるでしょう。白石さんの卒業で表題曲センターがアンダーのように熾烈なものになるのか、もしくは齋藤飛鳥さんにセンターが集中するのかは読めませんが、2020年が乃木坂46の大きな分岐点ではないでしょうか。AKBグループを見て、絶対的エースは初期のメンバーで、そのメンバーが卒業した途端に注目されなくなってしまうという非情な結果になっていると感じました。生駒さん、西野さんの卒業を乗り越えた乃木坂46であれば、今回の白石さんの卒業を乗り越えられると思っています。そして、人気のある現時点で世代交代を進めると乃木坂46は安泰かもしれません。W杯で優勝した国が、その次のW杯で予選敗退するのは、優勝メンバーへの依存が大きく、世代交代が進められないことと、メディアの発達によるデータ分析だと考えています。W杯の優勝経験国の苦難と今後の乃木坂46が重なることを危惧しています。2020年は乃木坂46にとって正念場です。みなさんの力でいつまでも人気のある乃木坂46にしましょう!

 

 



 

ついつい買ってしまいませんか?

 

 

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はじめに

  • CMに起用するタレントでその商品の売り上げは左右すると言われています。化粧品であれば、可愛いタレントよりも綺麗なタレントを起用することで大人な女性を演出します。そして、そのタレントのようになりたいと思い、その化粧品を買う人が増え、化粧品の売上が伸びます。このことからメディアの影響力がうかがえます。今回は乃木坂46のCMしている食品を買うかどうかについて調査しました。CMの影響力があるという結論は変わりませんが、CMで売上を伸ばすことだけが本当にいいかのというところまで追求していきたいと思います。

 

 

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調査結果 グラフ

 

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調査結果表

調査内容・調査結果

  • Twitter上の乃木坂46ファンを対象に「乃木坂46のCMしている食品は買う?買わない?」というお題に対し、選択肢は「好きな食べ物でなくても絶対買う」、「好きな食べ物なら買う」、「小腹が空いたら買う」、「買わない」です。獲得総数は110票でした。ご投票ありがとうございます。
  • 調査結果は「好きな食べ物なら買う」が一番多かったです。その次が「好きな食べ物でなくても買う」でした。今回、注目したいのはこの「好きな食べ物でなくても絶対買う」です。次章で詳しく書いていきます。この項目は少し考えるべき項目なのです。
  • 統計情報ですが、4点尺度だと19%を超えていて、2点尺度でも7%台で統計的に有意とは言えませんが、CMの効果がないと断定はできません。

 

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統計情報(4点尺度)

 

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統計情報(2点尺度)



 

CMの功罪

  • 乃木坂46がCMをすることでファンはその食品を買うことがわかりました。他の層よりも乃木坂46ファンの方が影響されやすいはずです。僕もその一人です。カップ麺は日清が大好きですが、和ラーやカップスターを買って食べることもあります。フェトチーネグミはもとから好きでしたが、ファイルをもらえるときは多く買って家にストックしています。僕の食べ物事情の話をしたいのではなく、CM効果がしっかり表れていることをお伝えしたいだけです(笑)。これで企業も売上が伸び、万々歳と思われるかもしれませんが、実はそこで終わってはいけません。特に食べ物は食べてもらって完結する商品です。売れればそれでオッケーではありません。
  • 「好きな食べ物でなくても買う」に投票した人たちのその後の行動を調査できていませんが、その食べ物をどうしているのか気になります。ここからはすべて推測になりますが、大半の人は誰かにあげていると考えられます。「自分は乃木坂46好きやけど、このお菓子好きちゃうし、友達にあげよう」といったように友達や家族など周りの人にその食べ物をあげている人が多いと考えられます。むやみやたらに好きでもないのに買う必要はないと思います。しかし、気になるのがその食べ物を買って、すぐ捨てている人がいないだろうかと思いました。乃木坂46がCMをして、グッズがもらえるからその食べ物を買って、「グッズもらえたし、好きな食べ物でないから捨てよう」という人がいる可能性はゼロではありません。もしその食べ物を買って捨てている人がいるのであれば、誰かにあげるか買うのを止めてほしいというのが本音です。これは売上至上主義の弊害とも言えます。
  • そもそも、資本主義では競争をしてお金を稼ぐことを至上命題としています。役所のような公共機関以外はすべてその原理で動いています。食品メーカーも例外ではありません。そのため、各社が競争してよりおいしい商品の開発に取り組み、売上を伸ばそうと努力しています。その結果、利益を増やし、会社の経営を安定させます。そして、その利益で新しい商品を開発するというサイクルが生まれます。開発担当者はその食べ物をおいしく食べてもらうことに命を懸けているはずですが、経営者層はおいしく食べてもらうことも重要だが、それ以上に会社を存続させることが重要と考えています。この乖離を我々サイドでもしっかり受け止めなければなりません。多種多様な広告を打って、売上を拡大することが必要になり、その一つの手段がCMになります。CMで様々な人にその物の良さを認知してらうきっかけになっているのは確かです。それで売上が上がることも確かです。好きでない人がそれを買い、好きになればこれほど嬉しいことはないはずです。しかし、一部の人は買うだけ買って捨てる人もいるはずです。何かを買うときは少し節度を保って考えて買う方がいいのかもしれません。衝動買いは結局無駄なものを生み出すだけだと思います。これを読んでくださっている方は善良な心を持った方であると信じています。

 

 

最後に

  • 今回はCMの効果について書くつもりで最初アンケートを取りましたが、CMの効果に対する疑問を投げかけてみるのも面白いのではないかと途中で思いました。物は大切にしないといけないですし、特に食べ物は大切にしないといけません。日本では色んなものが溢れていますが、世界の大半の国では飢餓で苦しんでいる人が多くいます。その人たちからすれば、食べ物を粗末にすることは命を捨てるに等しい行為と思うはずです。世界中には飢餓で苦しんでいる人がいることを頭の片隅に置いていただいて、食べ物を食べてほしいと思います。食べ物の恨みは怖いと昔から言われているだけはあります。CMしているおかげで新しいお菓子などを知る機会を与えられているのも事実ですし、僕もCMで「こういう商品があるんか」と思うときもあります。広告の功罪を作り出しているのは打ち出している側ではなく、受け手の我々なのかもしれません。

アンダー女王は誰の手に!?

 

 

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はじめに

  • 今回はアンダーのセンターのチャンピオンが決まります。アンダーの頂点は誰なのでしょうか。今回も投票の要因について分析し、前回の予選ブロックの調査結果を合わせて、全体を通して見えてきたことについても書きました。アンダーはもう一つの坂道グループと言われるほどのパフォーマンス集団です。そのアンダーでセンターを務めることは他の坂道グループでセンターを務めるとの同意義ではないでしょうか。白石麻衣さんの卒業シングルではアンダー楽曲がなく、少し寂しいですが、全員で白石さんを送り出そうというメッセージなのではないかと思っています。話が少しそれましたが、あなたの推しはチャンピオンになったのでしょうか!?

 

調査内容

  • Twitterユーザーの乃木坂46ファンを対象にアンダー経験者16名を4ブロックに分け、アンケート調査をし、各ブロックの上位2名で準決勝を行い、各ブロックの上位2名を選び、決勝を行いました。重複している部分もありますが準決勝・決勝での獲得総数は1088票です。ご投票ありがとうございます。ここまで多くの票が集まるとは予想をしていませんでした。いい意味で期待を裏切られました。アンダーの人気の強さを感じます。次のアンダラはいつになるのですかね。

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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データ表

 

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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データ表

 

 

調査結果

  • 準決勝の表の太字で示している2名が上位2名です。決勝の太字は優勝者です。今回の優勝は齋藤飛鳥さんでした。人気が非常に強いですね。実は最後の最後まで、伊藤万理華さんと競っていました。齋藤さんが優勝したため、選抜での功績も評価の対象であったかもしれませんが、アンダーでの功績が大きいのかもしれません。予選ブロック同様、アンダーでの功績が評価されている可能性が高いです。今回も回帰分析を行いましたが、少しデータ数が少ないこともあり調整を加えないといけない部分がありました。回帰分析については前回のアンダーセンター予選ブロックの回で書いているので説明を省略しますが、因果関係を推測する分析手法です。今回の有意水準も5%としています。0.05もしくは5%未満であれば、統計的に有意(=問題ない)と言えます。

 

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調査結果 グラフ(%)

 

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データ表

 

 

投票の要因は何?

  • 決勝は前回同様、Yを得票数とし、X1をアンダーでのセンター回数、X2を直近1年間のメディア出演本数としました。連ドラやCMもすべて1本でカウントしています。メディア出演に関しては2019年2月以降とし、ウィキペディアから拾いました。準決勝ではブロックを越えて、回帰分析するにあたり、票の調整が必要だったので、以下の計算方法で票の調整を行いました

(全ブロックの票数の平均×個々の得票数)/各ブロックの総票数=修正得票数

 

準決勝

 

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回帰分析 元データ(準決勝)
  • 結果は準決勝に関しては要因の特定ができませんでした。センター回数、メディア出演本数、選抜回数、在籍期間等を独立変数として回帰分析を行いましたが、有意確率が30%以上と非常に高い数値であったため、統計的に有意ということができません。準決勝に関して言えば、投票要因は不明です。僕自身、この結果には頭を抱えました。考えられる要因について教えていただけると嬉しいです。その要因で再度回帰分析したいと思います。準決勝のセンター回数、メディア出演本数、選抜回数の散布図を載せておきます。二次曲線で推定していますが、そちらでもR(-1≦R≦1)の値が低いことから、推定曲線が正しいということは難しいです。Rの値が0.5以上であれば、推定曲線に強い相関があると言えます。準決勝の決め手は何か気になります。釈然としない結果ですみません、、、、

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回帰分析詳細データ

 

 

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回帰分析詳細データ

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回帰分析詳細データ

 

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散布図(準決勝:得票数ーセンター回数)

 

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散布図(準決勝:得票数ー選抜回数)


 

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散布図(準決勝:得票数ーメディア出演)

 

決勝

  

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回帰分析 元データ(決勝)
  • 決勝では予選ブロック同様、センター回数とメディア出演本数が投票に影響を与えていることがわかりました。センター回数が1回増えると、票は約54票増え、メディア出演本数が1本増えると、票は約22票増えます。要因としてより正しいと言えるのはメディア出演本数です。それは有意確率が低いからです。しかし、投票に大きな影響を与えているのはセンター回数です。その差は倍以上も開きがあります。センター回数がファンに与える影響が大きいことがうかがえます。投票者は本業の乃木坂46での活躍と乃木坂46以外での活動の両面から評価していることがわかります。齋藤さんの結果についてはアンダーでの評価か選抜での評価かのどちらが強いかについてはわかりませんが、他のメンバーを見るとアンダーでの功績もそれなりに評価されているのではないかと思います。
  • 今回の調査に限らず、たまにプラスに働くであろう要因が重回帰分析をするとマイナスに作用していることもあるのですが、今回はそれが見られませんでした。順当な結果と言えるでしょう。

 

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回帰分析詳細データ

 

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回帰分析詳細データ

 

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回帰分析詳細データ


 

予選から決勝までを通して

  • 今回の調査では、選抜回数は大きな影響を与えていないことがわかりました。アンダーのセンターとなるとアンダーというフィールドでの功績が評価されているように思われました。決勝まで残った4名は乃木坂46のアンダーに多大な影響を与えた方々です。前回にもお話したように、アンダーライブ開始時の中心メンバーであった伊藤さんや齋藤さん、アンダーライブを武道館で成し遂げるほどにまで成長させた中元さん、そして、選抜と同じぐらいの人気を集め、もう一つの坂道グループと言わしめた鈴木さん。この4名の活躍が今のアンダーに育て上げたと言えます。乃木坂46を大きくしたのは選抜だけでなく、アンダーの底力もあったからではないでしょうか。選抜の人気に比例して、アンダーも自然と伸びると思われるかもしれません。その要因も完全に排除することはできませんが、アンダー自体の魅了がファンを惹きつけて、今のような人気になっているのではないでしょうか。その証拠にアンダーアルバムが発売され、多くのファンを魅了しています。初回限定盤に付いているライブDVDはアンダーの歴史を振り返りながら、アンダーのレベルの高さを目の当たりにします。選抜メンバーでもアンダー経験者のパフォーマンスは一味違います。もはやアイドルではなく、表現者と言ってもおかしくありません。二期生は唯一全員がアンダー経験者なので、二期生のパフォーマンスが好きという人が多いです。ライブで二期生のハマる人はおそらくこのアンダー経験があるのではないでしょうか。よく一緒にライブに友達とそんな話をしています。

 

 

 

最後に

  • アンダーと選抜でセンターを務めたのはこの2名だけです。堀さんもアンダーと選抜でセンターを務めましたが、齋藤さんと順番は逆ですし、選抜で複数回センターを務めていません。齋藤さんはアンダーでセンターを務め、選抜でも複数回センターを唯一の方です。大人数いる乃木坂46でたった一人しか成し遂げていない偉業です。乃木坂46ののし上がり女王ではないでしょうか。アンダーのころから齋藤さんを推されていた方はこれほど嬉しいことはないはずです。選抜は日向で、アンダーが日陰という構図で紹介されることが多いですが、アンダーは日陰ではありません。取り上げ方に問題があるのは対立構図を作ると伝わりやすいという認知構造があるからです。そうすることで間違った認識が芽生えることにもつながります。この問題は乃木坂46に限らずメディアの問題と言われていますが、実は我々、受け手にも取捨選択をせずに鵜呑みにしていることも原因です。乃木坂46のライブでは選抜メンバーよりもアンダーメンバーの方が盛り上がる場合もあります。ファンはあるグループを好きな人ではなく、新しくハマるであろう人たちを教え導く立場なのかもしれません。間違った認識を正すのは、我々ファンです。そしてアンダーにスポットライトを当てるのは、運営ではなく、我々ファンです。それもファンの役目ではないでしょうか。選抜も素晴らしいですが、アンダーにも一度、目を向けてみませんか?