坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

納税の感覚

 税務署のイラスト(確定申告)

 

はじめに

  • 消費税が8%から10%に上がってから1年以上が経ちました。たった2%であっても、10%になるとかなり上がったような気がしてしまいます。増税後のオリンピック景気で消費が伸びると思っていた矢先に新型コロナにより、景気が低迷してしまい、増税分がのしかかってしまいました。税金は払わなければないことはわかっているが、できれば払いたくないと思っている人は少なくないはずです。働いていれば、毎月所得税や住民税が引かれます。それだけでも結構な額になります。そのお金があれば、少しは美味しいものを食べることができるのにと思ってしまうほどです。今回は税金に対する考え方について書いていこうと思います。

 

税金って、そもそも何のために存在する?

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  • 税金は様々なものに掛けられていて、物を買ったときに発生する消費税、所得が発生した場合の所得税、会社が利益を出したときに掛けられる法人税など、様々なものが存在します。課税については必ず法律で規定されなければならず、行政の勝手な裁量で決めてはなりません。そのため、どれぐらいの割合の税金が引かれるかは税金に関する法律を見れば載っています。しっかりとした根拠に基づき、税金を回収しているので、税金が高いと思われる方は法律を変えるように働きかける必要があります。時の権力者の意向だけで決めることはできません。
  • 個人や法人から集められた税金は、国や地方の事業に充てられます。国や自治体は予算を組み、それを議会で承認を得て、その予算通りに執行します。それは国民から集めたお金なので、好き勝手に使わないようにするためにそのようなプロセスを踏んでいます。税金は払っているだけで恩恵を受けていないと思われる方もいらっしゃると思います。実は身の回りにある道路や橋、上下水道や清掃事業など、すべて税金で賄われています。さらに、消防や警察も税金で賄われているため、呼んだり、助けを求めたりしたときにその費用を請求されることはありません。税金がなければ、道路はボロボロのままで、街の治安も悪化してしまいます。さらに生活に困窮しても生活保護のような救済手段もなくなってしまいます。実は税金による恩恵を知らず知らずのうちに受けています。今回の特別定額給付金も税金で賄われています。税金は困ったときに助けくれるお金です。

 

日本とドイツの税金の捉え方

イザナギとイザナミのイラスト

  • 日本では税金を払うと取られてしまったと考えてしまいます。その税金の使い方が不透明で、信用がない部分があると思います。一つには国民の政府への信頼が低いのはあると思います。わけのわかないものに使われているとイメージがあるはずです。人間は悪いことにフォーカスを当てることが多いので、勝手に悪いイメージが先行してしまいます。税金で賄われていることについて、恩恵を受けているという意識はあまりないと言えます。しかし、日本でも社会保障は充実しており、国民皆保険制度のおかげで基本的に医療費は3割負担で済んでいるので、ちょっとした病気やけがで病院にかかることができます。これがアメリカだと10割負担なので、病院に行くハードルが非常に高いです。さらに病気やけがで働けなくなってしまった場合に、健康保険から支給される傷病手当金という制度があります。これは本来の所得の2/3ですが、非課税なので、実質的な手取りは変わりません。このように日本でも社会保障は充実していますが、まだヨーロッパほどでありません。

ビアジョッキを持ったドイツ人男性のイラスト

  • ドイツは日本より消費税率が高いですが、その分社会保障などは非常に手厚いです。ドイツでも軽減税率が導入されていて、生活用品や書籍は7%ですが、その他の品目に関しては19%の税金が掛けられています。他のヨーロッパ諸国でも消費税率が20%前後という国が多いです。ヨーロッパは福祉に重視しているので、税金が高くても将来の投資と思って、税金を払っています。公立の大学も一部の州を除き、無料です。有料であっても、日本の国公立大学とは比べならないほど安いです。日本以上に社会保障が充実しているので、こうやって見ると、ドイツは非常に素晴らしい国だと思われるはずです。この点においては非常に素晴らしいですし、日本も福祉国家を目指すのであれば、手本にすべきだと思います。
  • しかし、ドイツに住んでいたときに一番気になったのがポイ捨てです。ヨーロッパと言えば、綺麗な街並みをイメージされていると思います。確かに街並みは綺麗ですが、街は綺麗ではありません。いたるところにゴミが落ちています。日本では、そのような光景を見かけると「ならず者がゴミを捨てたな」となります。ドイツでは、悪びれるそぶりもなくゴミを捨てています。彼らがなぜ、平気でポイ捨てをするのか疑問に思っていました。彼らになぜそのようなことをするのかを聞くと「街にごみを捨てても、次の日の朝には清掃業者が片付けてくれるから。税金で清掃事業を行っているのだから、納税者が街にゴミを捨てて、何か問題でもある?」と言われました。信じられない返事でした。彼らは税金でポイ捨てする権利を買っているという意識に近いのではないかと思いました。税金を納めているのだから、その恩恵を思う存分受けるのは当たり前だと考えているように思えました。

 

納税者の権利orモラル

  • 「日本はヨーロッパ諸国と比較して、○○が劣っている」とよく耳にすると思います。景観保護についても同様です。そのイメージが先行してヨーロッパ諸国は綺麗な街と思われることがあります。ヨーロッパを数か国回りましたが、日本以上に街が綺麗で清潔な国はありません。ゴミが至る所に転がっているということはありません。確かに日本ではポイ捨て禁止条例などが制定されて、違反すると罰則が科せられるので、それによる抑止もあるかもしれません。しかし、ポイ捨てが禁止されていないエリアでもドイツとは比べ物にならないほど綺麗です。これは日本が世界に誇るべきことだと思います。推測にはなりますが、ドイツでポイ捨てを禁止することが納税者の権利を制限することになってしまうため、そのような規制が設けられていないのではないかと思います。5年以上前の話なので、今は変わっているかもしれませんが。

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線路に捨てられている吸い殻
  • ドイツのポイ捨てに対する考え方は日本ではまず考えられません。ポイ捨ての禁止が納税者の権利を制限しているという考えもありません。もし、そのような考え方があれば、野党や政権批判者が騒ぐに決まっています。日本もドイツ同様、清掃事業は税金で賄われています。日本でも、納税者の不満はありますが、自分の納めている税金の恩恵を受けるために、そのようなことをする人は少ないです。日本人の納税に対して不満を抱く理由は国や地方に対する信頼が低いこととモラルの高さだと思います。仮にポイ捨てをすることで、納税の恩恵を受けようとする前に、ストップがかかるはずです。適切な範囲で恩恵を受けようとするはずです。日本は他の国に比べて、社会倫理規範がしっかりしていると言えるのではないでしょうか。新型コロナウイルスの対応でも強制力がなくても、呼びかけだけで外出を自粛し、感染拡大を抑えることができ、欧米諸国よりも感染者も死亡者数も圧倒的に少ないです。モラルの高さが一つ決め手なのかもしれません。
  • ドイツは社会保障が充実していますが、納税者の権利を理由にポイ捨てが普通に行われていることについては疑問に思いました。話だけ聞けば、論理としては理解できますが、その行為を肯定する理由になるのかというのが正直なところです。納税の義務は法律で定められており、それに対する権利も同時に付与されます。これがドイツ人の権利意識にもつながっています。以前、この内容について書いたのでそちらもご覧ください。法で定められた範囲の権利行使をしているというのが彼らの考え方です。それに対して、日本は法で定められた範囲での権利行使より前に社会規範への適合を考えます。制限速度が40km/hの道路でも60km/hでみんな走行しているから自分もしようといった形で悪い面が取り上げられることが多かったですが、今回はその逆です。法で定められた範囲の権利行使は特に問題がなくても、それが社会規範に適合しなければ、そういった行為には及びません。日本の社会規範は時として法よりも厳しいものがあると言えます。

 

最後に

  • 納税している人は納税に対して不満を抱き、弱者に自分たちのお金が使われることに疑問を持つ人がいます。マルチ商法の勧誘では税金はムダ金として徴収されると言われることがあります。非常にバカバカしいです。税金とは、非常事態に使われるものであって、平時では使われないものだと思います。個人であれば、健康な人は税金の恩恵を受けることは少ないですが、ひとたび病気やけがをすれば、その恩恵を受けることになります。さらに範囲を広げると、何もない時は税金が使われる機会は少ないですが、大規模な災害などが発生すれば、自衛隊や消防が救助に駆けつけてくれます。これはすべて税金で賄われています。コロナ禍でもいつも以上に税金が使われています。税金が使われるような事態にならないに越したことはありませんが、それを避けることは不可能です。もしものために、国民から集めたお金を使うために存在するのが税金だと思います。そのために納税するのが我々の義務だと思います。税金の無駄は我々の意識一つで変えることができるかもしれません。

アイドルの卒業はいつ?

 

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はじめに

  • 来年、AKBグループでは史上初の記録が樹立されます。それはAKB48柏木由紀さんが女性アイドル初の30代の女性アイドルが誕生します。さらに再来年には坂道グループでも新内眞衣さんと松村沙友理さんがその記録に続くことになります。30代の壁を超えることで、これまでのアイドル像が大きく変わるかもしれません。それまでアイドルして活躍してほしいですね。しかし、そんなアイドルに付き物なのは卒業です。男性アイドルとは異なり、ずっと同じグループにいることはなく、いつかは卒業するのが女性アイドルの宿命になっています。僕も乃木坂46にハマってから推しメンが卒業するときに、もう少し残ってほしかったけれども、年齢的にそういう年なのかなと思ってしまいます。堀未央奈さんが自身のソロ曲で卒業発表をしました。特に僕は今年から堀さんにハマったので、より衝撃的でした。今回は坂道グループとAKBグループの卒業メンバーの卒業時の年齢を比較しようと思います。卒業のピークの違いなども見えてくると思います。

 

 

アイドルの卒業年齢

  • アイドルは10代でデビューし、早ければ10代で卒業することがあります。20歳にならずして卒業することも珍しくありません。アイドルが可愛さ象徴から大人らしさも持つ存在になりつつあり、近年では20代後半で卒業することも増えてきました。10月に卒業された白石麻衣さんも28歳で卒業されました。20代後半で卒業するメンバーも増えてきたとはいえ、やはり20歳が一つの節目のように思われます。今回は労力的も全アイドルを調べることはできませんでしたが、抜粋をして乃木坂46欅坂46(現・櫻坂46)、AKB48NMB48の卒業メンバーで卒業時の年齢を比較します。欅坂46は卒業メンバー全員ですが、乃木坂46は2016年以降、ABK48とNMB48は卒業メンバーを抜粋しました。サンプルの偏りがないことを示すことができませんが、ある期間に卒業したメンバーを抜粋しているので偏りを小さくしているつもりです。ちなみに年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。

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乃木坂46卒業年齢分布

 

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AKB48卒業年齢分布

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NMB48卒業年齢分布

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欅坂46卒業年齢分布

卒業のピークはいつ?

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乃木坂46AKB48NMB48卒業メンバーと卒業年齢

 

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欅坂46卒業年齢
  • 4グループに共通していることは卒業の平均年齢が20代前半です。平均値、中央値ともにどのグループも20代前半です。どの値においても乃木坂46が一番高くなっています。乃木坂46NMB48はピークを迎えては下がり、またピークを迎えては下がる階段状のグラフになっています。それに対して、AKB48は富士山型のグラフになっています。欅坂46は卒業メンバーの人数が少ないのでどのような推移をしているかを読み取ることは難しいですが、年齢分布からAKB48のようなグラフに近いような気がします。アイドルにとって、20代前半が引き際なのかと思ってしまいます。AKB48乃木坂46NMB48のグラフは異なった性質を持っていることが読めます。AKB48は21歳が卒業のピークなので、20歳を越えて卒業を考える従来のアイドルを踏襲していると言えます。それに対して、乃木坂46NMB48はピークが複数回あり、卒業年齢的に見てもAKB48のような従来のアイドルの要素もあります。しかし、卒業のピークの年齢が上がっていることもわかります。つまり、従来のアイドルの20歳が一つ区切りではなくなりつつあると読み取ることができます。AKB48は集中型で乃木坂46NMB48は分散型で、卒業のピークが23歳前後でも迎えます。
  • 乃木坂46の最頻値だけ26歳で、その他の値は20代前半です。確かに、他のグループでも20代後半で卒業しているメンバーはいましたが、20代後半に集中するということはありませんでした。ちなみに、最頻値とはそのデータの中で一番多い数字のことです。乃木坂46の卒業のピークは女性の結婚ラッシュのピークと被っていました。第一次結婚ラッシュは23歳ぐらいから始まり26歳ぐらいで落ち着きます。そして、27歳前後は第二次結婚ラッシュの始まりと重なっていました。最頻値の26歳は第一次結婚ラッシュの後ろと第二次結婚ラッシュの始まりが重なっていました。知り合いなどの話などが卒業に影響を与えているかは不明ですが、少し気になる傾向ではありました。

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  • 乃木坂46も21歳で卒業する従来のアイドル的要素もありますが、26代後半で卒業する新しいアイドル的要素を持っていると言えます。従来のアイドルでは10代で全盛期を迎え、20歳前後で卒業をするのが、主流だったと思いますが、その流れが徐々に変わりつつあることが読めます。AKB48は気軽に会えるアイドルというコンセプトでプロデュースされ、デビューしましたが、その中に従来のアイドル像が残っていたと言えます。AKB48からアイドルの流れは大きく変わり現在のアイドルに受け継がれていると言えます。そして、NMB48は従来のアイドル像から新しいアイドル像に変わろうとする過渡期にデビューをしたので、その両方の要素を持ったグループと言えます。そして乃木坂46にその流れが他のアイドルグループより強く表れているのだと考えられます。ただし、欅坂46AKB48のような従来のアイドルと同じ年齢分布になりつつあるので、その流れは坂道グループにどのように波及しているかは不明です。今後5年から10年の間にその結果が分かるようになると思います。今まで乃木坂46は新しいアイドル像を築き上げたと書いてきましたが、今回の卒業についてはAKB48NMB48がその新しいアイドル像を作るきっかけになっているのではないと推測されます。AKB48以降、徐々に変化していっているように思われます。

 

最後に

  • アイドルの卒業年齢が徐々に上がりつつあるのかもしれません。これまでは20歳になるまでに卒業することがアイドルの流れであったと言えます。そこにはアイドルに対するイメージに子どもらしさがあったのではないでしょうか。しかし、近年ではそのアイドルも子どもらしい可愛さだけでなく、大人の美しさも持ち合わせるようになってきました。アイドルの卒業の年齢を押し上げるきっかけになったのは、おそらく当時最年長であった篠田麻里子さんの卒業ではないかと思います。篠田さんは27歳で卒業されていますが、学年的には28歳になる年に卒業されています。篠田さんの卒業はその後のアイドルの卒業に関する価値観に影響を与えたのではないかと思います。NMB48の卒業の平均年齢に関する数字だけを見ると21歳前後で、従来のアイドルとの差がよく見えませんが、グラフには変化が表れているように思われます。卒業のピークの違いからもその影響が少しあるのではないかと読み取れます。乃木坂46が従来のアイドル像を変えたことは間違いないと言えますが、それは急に降って湧いたものではなく、これまでの積み重ねであり、AKBグループが作り出した流れを乃木坂46が大きくしたと言えます。卒業平均年齢が20代後半になるグループも今後誕生するかもし、アイドルに対する考え方が変わるかもしれません。

自由っていったい何?

 

 

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はじめに

  • 「みなさんは今自由ですか?」と「はい、自由です」と答える人は少ないと思います。それは仕事であったり、家事であったり、勉強であったりと様々なものに追われているため、自由が少ないと思っているかもしれません。そして、少し制限が緩和されたとはいえ、完全に元通りの生活になったわけでもありません。自由が制限されていると感じる方も少なくないはずです。我々にとっての自由とはすべてから解放されることを意味しているのでしょうか?自由とよく耳にするけれども、一体自由とは何者なのでしょうか?

 

自由とは

  • 自由とは何にも縛られないことを言います。これで今回は終わりです。とはさすがに言えません。だったら、Twitterで十分じゃないかと思われても仕方がありません。何にも縛られないことを自由と言うことぐらいは分かると怒られてしまいます。この自由という言葉はわかりやすいようで非常にわかりにくい概念です。英語のfreedomとlibertyはどちらも「自由」と訳されますが、意味が違います。freedomはもとからあったで、誰から勝ち取ったものではありません。猫の自由勝手な行動の自由はfreedomの考え方に近いです。好きな時にどこかへ行き、好きな時間に餌を食べ、好きな時間に寝るといったように誰から与えられた自由ではありません。freedomは誰からも干渉されない自由で、与えられるものではなく、保障されるものです。それに対してlibertyは誰かに与えられたもので、勝ち取った自由です。自由の女神は英語でThe Statue of Libertyと言います。イギリスから独立した記念にフランスから送られたものです。すなわち、イギリスからの独立し、自らの手で自由を獲得したので、libertyという言葉が使われています。こちらの自由は解放されるといった意味合いが強くなります。Libertyは与えられるものです。freedomは元から持っている自由で、libertyは勝ち得て与えられた自由を指します。ちなみにfreedomはドイツ語のFreiheitが由来で、libertyはフランス語のlibertéが由来の言葉と言われています。ドイツ語もフランス語も自由を表す単語のこの単語だけで、英語のような区別もありません。

 

自由は誰しもが持ち合わせるもの!?

■

  • 近代以降、人権は人である以上、保障されるのが当然とされています。人権に含まれる自由は先ほども述べたように勝ち取ったり、保障されたりするものです。自由を与えたり、保障したりする根拠は何だと思いますか?支配者が与えるものではなく、法が与えるものです。これは自由に限らず、すべての権利・義務は法によって与えられ、課せられます。
  • 実はこの部分が見落とされがちなのです。学校の授業でもこの部分が取り上げられることは少ないです。人権の説明で、「人として生きている以上与えられる権利」として説明しているため、誰に縛られていないと思ってしまうやすいです。よく権利や自由を叫ぶ人は、法によって与えられているということを飛ばしていることが多いです。人が人として生まれた以上、人権を保障するのが国家の役目で国家は憲法に従って、人権を守らなければならないのです。そのことを小学校や中学校の時点で教育する必要があると考えます。
  • 法の定める範囲を超えた自由は制限されるべきなのです。そのことを示すのが「公共の福祉」という言葉です。この言葉を最初聞いたときは意味が分かりませんでした。平たく言えば、相手に迷惑をかけないことです。権利以上にこの言葉をしっかりと教育する必要があると思います。決められた範囲を超えれば、それはアウトです。今話題の自粛警察は、この典型で、決められた範囲を逸脱した権利行使です。こういった行動は法の規定する自由ではなく、犯罪と呼ばれます。権利意識・自由意識は法によって規定されていることが大前提でその範囲を逸脱すれば、罰せられるのが当然です。

 

自由は不自由の根源?

  • この見出しを見て、「こいつは何を言っているのだ」と思われたかもしれません。社会心理学や政治思想に詳しい方はこの見出しを見て、ある本を思い浮かべたはずです。エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走(Escape from freedom)』で、自由を手にした市民がその重さに耐えきれず、自由を手放していく過程を記した本です。この本が書かれた時代は、第二次世界大戦中真っただ中で、ドイツで台頭していたナチスを支持する国民の行動を分析しています。18世紀以降、自由や権利を求めて戦い、自由や権利を手にしましたが、それらが市民にとっては重荷であり、前近代的権威主義体制を支持するようになるのです。自由を手に入れた市民は、自由に耐えきれず不自由を求めるという逆説的な結果になってしまうことをこの本で指摘しています。
  • 実はこのことは現代も起こっており、2011年から始まった「アラブの春」で、アラブ諸国民主化の波が押し寄せ、旧体制が崩壊しました。旧体制崩壊後、一旦は民主化が進みますが、その後、別の組織による独裁体制が始まることが多いです。この原因の一つに混乱に乗じて、別の組織が政権を奪ったことも考えられますが、一度民主的な選挙を行っても、別の独裁体制を国民が支持したと考えることもできます。18世紀、ヨーロッパ各地で革命が起こった後も同様のことが起こっています。フランス革命の後はナポレオンによる独裁支配が行われました。今もなお、自由を手にした我々が直面している課題で決して過去のことではありません。

 

 

最後に

  • 自由は権力から解放されることを意味していますが、その権力を求めてしまう磁石のようなものでもあります。民主主義において、人権や自由は絶対に保障されなければならないものですが、国民自ら、それを放棄する道を選ぶことが可能であることをフロムは教えてくれました。それは何も法の範囲を逸脱した自由ではなく、法の範囲で行われた権利行使です。自由であるということは自分で決めなければならないことが多いです。誰かに何かを決められている方が楽だと思うのは当然のことだと思います。現に僕もそうです。せっかく、法で保障されている自由を投げ出したくなるのは自由になれてしまっている証拠です。当たり前すぎて、その大切さに気付いていないのかもしれません。その点では空気と同じです。外出自粛で少し自由が制限されたことで自由の重みが気づいた方もいらっしゃるかもしれません。自由というものは諸刃の剣で、相手に向けば誰からも干渉されずに生きていくことができますし、自分に向けば、不自由な独裁を支持し自分の自由を制限することになります。民主主義における自由は大切なものですが、時としてどんな凶器よりも危険なものに化けてしまいます。

しばらくお付き合いください

 

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はじめに

  • 最近、新しいネタが思い浮かばす、過去のネタを見返していて、こういうのも書いていたのかと思い出すことがありました。そんな今回はその中から過去のネタから10本をピックアップしようと思います。完全にネタ切れであるのにも関わらず、半分、自画自賛の域なので、非常にお見苦しいかと思いますが、お付き合いいただけると嬉しいです。ついにやってしまったなという感じはあります(笑)

 

 

乃木坂46が好きならチャレンジしよう

  • この記事は乃木坂46好きの方が制限時間内に似顔絵を描かれています。僕も一度挑戦しましたが、元から絵心がないうえに制限時間が短いので、とてもお見せできるような仕上がりではありませんでした(笑)。この方は絵画を勉強されている方ですので、短時間でも非常に上手に描かれます。そして、ただ絵を描いているだけでなく、書いている時の話の内容も面白いので、絵だけでなく話にも注目してみてください。自分で絵を描いてみることもできますし、絵を描いている様子とそのトークに注目することもできる回になっています。

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初めてのアンケート回

  • 実はこの回がアンケートを使って初めて書いた記事です。始めた当初は深堀をするつもりがなかったので、少し物足りないかもしれません。この記事からアンケートを導入するようになり、すっかりそれに依存するようになってしまいました。この当時の内容の追加調査も行っていて、最近そのリンクを記事内に貼り付けましたので、追加調査についてもご覧いただけると嬉しいです。5月の3部作も実はこの続きになります。推しメンとの年の差や何が人気を生んでいるのかについても書いています。

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初めての統計とフォロワーさんリクエスト企画

  • 先ほどのアンケート回は単にアンケートを取って、それで終わりでしたが、この回から本格的に統計的手法を取り入れました。と言いますのも、フォロワーさんからリクエストをいただいて、アンケートを取って終わりにするのは、少し手抜きな気がしたので、統計的手法を取り入れて、その結果がファンの総意と言えるのかどうかについてまで検証しています。統計的手法を取り入れるようになったのはこの回が最初でここから統計的手法を使った内容が増えていきます。そしてこの時のテーマが「アイドルに恋愛禁止を求めるか」です。アイドルでタブーとされていた恋愛禁止についてファンがどう思っているかについて書いています。

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アイドルは見るもの?拝むもの?

  • この回ではアイドルと宗教の関連性について書いています。実際に僕がアイドルにハマった経験を基にアイドルと宗教の関係について書いています。アイドルと宗教は別物であると思われていると思いますが、アイドルを推すファンの態度と宗教を信仰している人の信仰態度には類似点があります。この共通点の正体はいったい何であるのか、偶像としてのアイドルについて書いています。アイドルを推す構造がわかると世界の宗教事情も分かるようになるかもしれません。アイドルが一番身近な宗教的存在なのかもしれません。

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何を書いていいかわからない!

  • レポートをどのように書いていいかわからないと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そして、大学生はもうすぐ期末レポートであったり、卒論の締め切りであったりを意識する時期ではないでしょうか?今さらどう書いていいかわからないなんて聞けないし、困ったな、、、と思われた方にぜひ読んでいいただきたい内容になっています。単に文献をまとめればいいというのは高校生までです。大学生以上になれば、そこに自分の意見を入れる必要があります。自分の意見の出し方や自分の意見が正しいことを示す方法についても書いています。大学生だけなく、中学生や高校生の小論文対策でも使える内容です。社会人の方でも楽しめる内容になっております。

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こんな時期だからこそ

  • 旅行シリーズは結構ありますが、その中でもイタリアはおススメです。しかし、新型コロナウイルスが世界中で大流行しているため、以前のように気軽に旅行ができなくなってしまいました。そんなときだからこそ、気分だけでも外国にいる気分を味わっていただければなあと思います。こういうときだから、距離も時間もお金も関係なく自分の行ってみたい国へ行った気分を味わいませんか?バーチャル海外旅行には航空券もパスポートも入りません。前みたいに戻った時に実際に行ってみるものいいですし、行かれた方は旅行を思い出していただけると嬉しいです。

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サッカーから見る大切なこと

  • サッカーはFW、MF、DF、GKの1チーム11人で試合を行い、点を多く決めたチームが勝ちとなります。点を決める人=活躍している人と思われることから、FWへの人気は高いです。しかし、全員がFWになれば、そのチームは大丈夫なのでしょうか?これを会社に当てはめると全員が営業でその会社は成り立つのでしょうか?結論から言えば、成り立ちません。サッカーも会社も重要なのはそのバランスです。FWを支えるMFやDFがしっかりしていなければ、FWも活きません。FWを活かすのはMFやDFです。つまり、MFやDFの存在がその組織の命運を握っています。サッカーはバランスが求められるスポーツです。サッカーに生きるヒントが隠されているかもしれません。

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思っているほど楽じゃない

  • 公務員と言えば、安定であったり、仕事が楽であったりというイメージがあります。実はそれは幻想です。公務員へのバッシングはいつも批判の対象ですが、イメージしているほど楽な仕事ではありません。風当たりの強さから、人員を増やすこともできず、少ない人と少ない予算で今まで以上の仕事をするのでサービス残業なども常態化してます。市役所などで暇そうにしている人を見て、公務員はお気楽と思われるかもしれませんが、実はそのイメージは単なる幻想であることについて書いています。公務員の方が一般企業に勤めるよりも仕事はハードかもしれません。

 

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年齢だけを引き下げるの?

  • 民法成人年齢引き下げについて書いています。成人年齢を20歳から18歳に引き下げることで世界と足並みをそろえることが目的とされています。年齢を引き下げることで世界と足並みをそろえることも重要かもしれませんが、それ以上に成人することが社会的・法律的にいかなるものかということを教育する必要があると思います。年齢を引き下げることと法律的な教育はセットであると考えています。1人で契約ができる自由は非常に重いものです。年齢引き下げだけが一人歩きしてほしくないと思います。皆さんはどう思われますか?

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同い年であるがゆえに

  • 乃木坂46の93年組について取り上げた回です。92年や94年組では表題曲でセンターを務めたメンバーが多いですが、93年組で表題曲のセンターを務めたメンバーは誰もいません。だからといって人気がないわけでもありません。92年組、94年組がFWだとすれば93年組はMFやDFです。先ほどのサッカーの記事でも触れたように、それらの目立つポジションではありませんが、なくてはならない存在です。93年組がいるから乃木坂46が成り立っている部分もあると思います。そして、同じ93年生まれとして、非常に強い親近感を持っています。93年組の活躍は他の年代と肩を並べるかそれ以上の活躍をしていると思います。

nogi-kioizaka.hatenablog.com

 

 

最後に

  • ネタが底を尽きて、ついにこういうことに走ったかと思われたのではないでしょうか。人間、何も思いつかなくなると何でもするのだと実感しました(笑)。今までの見返していて、同じ内容で調べても、その時と大きく変わっていることがあるかもしれないと思うのもあり、次につながるヒントを見つけることもできました。自分で書いてはいるものの、案外忘れているのだなあと思いました。新しいネタばかりに気を取られて、過去のネタを見返していませんでした。たまには見返してみるのもいいなと思いましたが、過去のものばかりを取り上げるのは今回が最初で最後にしたいですが、またネタが切れたらしそうな気がします(笑)。

乃木坂統計教室

 

 

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はじめに

  • 今回は乃木坂46に関するデータを使いながら統計について書いていこうと思います。今までにも統計について書いているため、過去の記事について書くときはその内容に深く触れずに軽く触れます。今回は平均値と中央値について冒頭で触れ、後半は過去の記事をまとめるという形にしたいと思います。それで今まで僕の書いてきた統計に関する内容をざっくり網羅できるようになっています。学校のレポートで統計調査について書かないといけないという場合にざっと見渡させるようになっています。

 

統計とは?

  • 統計とは数値化した調査のことです。テストの平均点や平均年収、平均結婚年齢などどれも統計になります。その数字に様々な処理を加えるのが統計学です。統計学は理系の分野でしか使われていないと思われるかもしれませんが、心理学や政治学とった文系の分野でも使われています。実際、僕も大学の時に使っていました。統計学は思っている以上に幅広い分野で使われています。
  • 統計学は知っていて損をすることはありませんし、飛躍した論理を見抜くことができます。「統計調査は集計する人の都合のいいように結果を作ることができ、我々は騙されている」と言う人がいます。はい、確かにその通りです。数字の処理の仕方で結果をいくらでも変えることはできます。僕もそれをしたことがあります。統計のからくりが分かれば、統計データというものがどういうものかがわかります。

 

どちらも間の数字

 

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表題曲センター

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アンダー曲センター
  • 表題曲(25thシングルまで)とアンダー曲(24thシングルまで)のセンター回数を表にしました。この表を見て、まず思われるのは表題曲のセンター回数に大きな偏りが見られ、アンダー曲のセンターにはそこまで大きな偏りが見られません。

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表題曲センター統計情報

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アンダー曲センター統計情報
  • 表題曲はセンター経験者数が少ない分、平均値がアンダー曲の約1.6倍高くなっています。平均値を上げている原因はセンターを複数回務めている回数が多いことです。それに対して中央値はどちらも同じです。平均値とは全データを合算しそれをデータの個数で割った数値です。それに対して中央値は全データの真ん中の値です。表題曲だと全員で11人なのでちょうど真ん中の6番目の人の値、つまり1になります。アンダー曲だと全員で16人いるため8人目と9人目の値の平均値を取り、1になります。
  • 平均値と中央値を見ることでそのデータの性質が見えます。中央値と平均値の乖離が大きいとデータに偏りがあることがわかります。中央値と平均値の乖離が小さいとデータの偏りは小さくなります。100と0の平均値50ですが、49と51の平均値も50です。平均値は一つの目安であって、平均値だけを見ても統計データの全貌を知ることはできません。このように平均値だけを見ても上と下の値は分かりませんし、ばらつきもわかりません。平均値だけを見て判断することはあまりおすすめできません。このように平均値と中央値を合わせて出してみてください。平均値との乖離を見るだけで、データ分布の予想が付きます。データの個数が多くなればなるほど、中央値の威力を発揮するのでおススメです。
  • 今回のように中央値の方が平均値より低い場合は、平均以下にデータが集中していることがうかがえます。逆も同様です。そのことを数値化しているのが歪度と呼ばれる数値です。平均より右にデータが偏っている場合はマイナスになり、プラスになっている場合は左に偏ります。今回はプラスになっているので、平均より左に偏っていることが数値でも示されています。尖度と呼ばれる値はグラフの急峻度を表しており、どこかの値が突出していると高くなります。グラフが平坦になれば、数字は小さくなります。このように単に並べられた数字ですが、グラフにしたり、統計処理をしたりすると様々なことがわかります。これは数字のトリックです。

 

 

集めたデータの分析

  • ここからは過去の記事について触れていくので本当に内容がざっくりとしています。詳細はリンクを付けている記事をご覧いただけると嬉しいです。

 

データ分析全般 

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  • データ分析全般について書いています。目を引くような話の裏には無数につながった原因があります。それを飛ばしてしまうとその分析の方向自体も間違ってしまうことがあります。そうならないためにもデータ分析について広く知りたい場合にはおススメです。

 

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  • ついでにですが、こちらはアンケート調査を行う際の注意点やそのデータ集計の注意点について書いています。このときに調査したデータは統計的に有意ではありませんが、そのことについても触れています。

 

 

因果関係が知りたい

単回帰分析 

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重回帰分析

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  • 因果関係を知る方法として回帰分析や実験が挙げられます。回帰分析は2つ以上のデータを並べて、それらのデータが因果関係を与えているか知ることができます。直線での推定になるため、曲線になってしまうようなデータではあまり使えません。2つ以上の要因が考えられる場合にも使うことができます。

 

実験

 

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  • 社会科学では回帰分析での因果関係の推定では物足りないと思われることがあるため、実験的手法により因果関係を推定することがあります。実際にアンケート調査を使って、実験を行いました。アンケートの文言を変えるだけで結果を変えることができます。

 

総合版

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これらすべてをまとめたのが乃木坂46の出身地選手権です。今回紹介した回帰分析や平均値や中央値の話も取り入れています。今回の内容を知ったうえで見るとまた少し違って見えるかもしれません。

 

 

 

最後に

  • 統計学を少しでも知っていると世の中にある数字を自由自在に操ることができます。「世の中の見方が変わる!」とまでは言いませんが、統計学について少しでも知っていると、「その結論、本当に合っているの?」といったことや人間の行動を読むことができます。実際にマーケティングの分野でも統計学は使われています。身の回りにあるデータを使って、一度統計分析をしてみてください。もしかすると面白い発見があるかもしれません。乃木坂46のファン行動や投票心理を見るものもの非常に面白いです。

 

読書の秋

 

 

はじめに

  • 秋もようやく深まりましたね。つい数か月前の暑さを忘れてしまいそうなぐらいです。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、芸術の秋と言われるほど何をするにもピッタリの季節です。あと一カ月もすれば、モミジが色づき紅葉のシーズンとなります。そんな今回は読書の秋に乗じて、僕がおすすめする本の紹介しようと思います。読みやすい本から少し難しい本、そして、これも含まれるのというものまで7冊取り上げました。ジャンルが非常に偏りはありますが、ご興味のある方は是非読んでみてください。これを機に読書を始めようと思われる方はこちらも合わせてご覧いただけると嬉しいです。

nogi-kioizaka.hatenablog.com

 

 

おすすめ7選

どうして、あの人は気難しいの?

『メンヘラの精神構造』   加藤諦三

www.php.co.jp

  • この本では「メンヘラ」と呼ばれる人たちの精神構造について書かれています。人が「メンヘラ」になるのはナルシシズムと未発達の精神の成長であると書かれています。世間で言われるメンヘラと少し広義で捉えられているように感じます。この本を読むと、自分の周りにいるメンヘラと呼ばれる人だけでなく、自分もメンヘラではないのかと思ってしまいます。相手を知るにはまず自分を知ることが大事です。そして、他者の行動だけでなく、自分の行動を見つめなおすきっかけになる本です。もしかすると、その行動は「メンヘラ」の行動かもしれません。 

 

世界を知りたい

『国際政治』高坂正堯

www.chuko.co.jp

  • 国際政治の名著と呼ばれる一冊です。国際政治は国内政治ようにルールなどが存在しない力がものを言う無法地帯だと書かれています。その中で各国が生き抜くには何が必要かについても書かれています。思想の左右を問わず、国際政治や安全保障を語る上で欠かせない一冊です。この本を読まずに、国際政治や安全保障を語ることは不勉強以外の何ものでもありません。50年以上前に書かれた本ですが、高坂先生の理論は今でも色あせることはなく、今でも読み続けられている理由もわかります。世界情勢に興味を持たれている方は、ぜひ読むべき本です。 

 

都会じゃないとお金は稼げない?

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』藻谷 浩介

www.kadokawa.co.jp

  • 地方から都会に出て就職して、お金を稼ぐのが当たり前と思われています。それにより地方の人口は減り、衰退する一方です。このコロナ禍で都市への集中が見直され、地方への分散を呼びかける動きが見られました。この本は都会でしかお金を稼ぐことができないという今までの考え方を覆す本になっています。お金が何でもできると考えられていますが、その考え方に対しても一石を投じています。確かに都会には何でもありますが、本当にそれだけで生活ができるのでしょうか?少し違った生活についても考えることができるはずです。 

 

ちょっと難しい内容に挑戦したい方へ

『誰が負を引きうけるのか―原発・ダム・空港立地をめぐる紛争と市民社会』ダニエル・アルドリッチ、湯浅 陽一(訳)

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  • 必要な施設ではあるが、自分たちの近所にあってほしくない施設であるNIMBY施設をどのようにして周辺住民を納得させるかについて書かれています。日本のNIMBY施設を受け入れさせる方法について他国と比較しています。今このような状況で、NIMBY施設を建設しようとすると反対派は暴力的な解決だと言うかもしれませんが、実は日本では実力行使をしてNIMBY施設を建設することはごく稀です。他国に比べると日本は穏健な方法で解決しています。それに対して、フランスではNIMBY施設の建設で強硬手段に出ることが多いです。日本の政治手段だけでなく、事例研究のやり方についても学べる一冊になっています。 

 

不思議な動物「猫」

『ねこの秘密』山根 明弘

books.bunshun.jp

  • 猫は古来より人間に愛されている動物です。犬は猫と違い飼い主に従順ですが、猫は自由奔放な生き物です。最近では猫カフェなどもあり、今でも猫は人から愛される動物です。風景の中に猫がいるだけでほのぼのします。そんな愛玩動物として人気の高い猫の生態について書かれた本です。猫じゃらしを猫の前で揺らすと猫は反応し、前足を出します。この「猫パンチ」と呼ばれる仕草にはちょっと怖い裏事情があります。その答えをぜひ、この本を読んで見つけてみてください。綺麗なバラにトゲあるではありませんが、可愛い猫の仕草は恐ろしいものがあります。猫好きの方も、そうでない方も楽しめる一冊になっています。 

 

生きるって何だろう?

NARUTO岸本斉史

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  • 落ちこぼれ忍者であるうずまきナルトが里の長である火影を目指す漫画です。ナルトの生きた方だけでなく、ナルトの周りにいるサスケやサクラ、カカシ先生との人間模様を描き、それぞれの思いが錯綜する漫画です。この漫画の面白い所は主人公のナルトたちだけでなく、敵にも感情移入ができる点です。ナルトたちと戦っている敵にもそれなりの事情があり、ナルトたちと戦うことになっていることがよくわかります。絶対的な善や悪は存在せず、お互いにそれなりの事情を抱えていることを教えてくれます。小学生のころから読んでいますが、大人になって読み直すとまた違った良さを感じます。

  

可愛い子に癒されたい

『乃木撮』、『乃木撮Vol 2』

bookclub.kodansha.co.jp


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  • 本と言えば、活字と思われるかもしれませんが、字ではなく、写真で楽しませてくれます。乃木坂46のメンバーがメンバーを撮り合う写真集です。今を時めくトップアイドルの意外な一面を見ることができます。凛としてかっこいい白石さんの意外な一面を見て驚かれるかもしれません。普段テレビで見られないようなメンバーの素の姿であったり、出演している番組のオフショットであったりが見られます。どんなにふざけたことをしても可愛いです。乃木坂46のファンでなくても、心を掴まれる一冊になっています。コロナ禍で疲れた心を癒してくれます。

 

 

最後に

  • 本を読むことは活字を読むことだと思われていますが、どのような形態であれ、本であれば読書だと思います。文字は書いていることが情報として入っていきますが、絵や写真は文字では表すことのできない情報を与えてくれます。情報量の多さで言えば、絵や写真の方が圧倒的に多いと思います。読書は本から与えられた情報を処理することと思っています。そのため、字であろうが、絵であろうが、写真であろうが与えられた情報を処理できれば、読書だと思います。逆に活字だけの本を読んでいて、内容を一切覚えていないというのは読書ではなく、単に本の中を眺めているだけです。「読」という字は「言」を「売」ると書くように、言葉を売る、つまり使える情報にするという意味があると思います。本の中にある情報をいかに自分の情報にするかというのが読書であり、文字を読むことだけが読書でないと思います。紹介した本の中からどれか好きな一冊でも読んでいただければ、非常に嬉しいです。その本の中にある情報を受け取って、自分のものにしてみてください。どんなことがきっかけでもいいので、新しい出会いがあればと思います。

みんなが知っている三文字姓

 

すすきのイラスト

 

 

はじめに

  • 苗字はその人の家を表します。その苗字でその人の先祖やルーツがわかることがあります。自分の苗字のランキングなどを調べた人も多いと思います。ランキング上位の苗字であれば、クラスに同じ苗字の人が2,3人いるのは当たり前なんてことはざらだと思います。お隣の韓国では苗字の数が300前後で非常に少ないです。大半が金、李、朴、崔が占めているようです、それに対して、日本人の苗字の数は韓国の約1000倍で、30万前後と言われています。テレビなどで珍しい苗字の人が取り上げられるのも納得できる気がします。同じ苗字だと、下の名前で区別することが多く、苗字を忘れてしまうことがあると思います。僕は何回かありました(笑)。そんな今回は同じ苗字でのアンケートを取りました。

 

 

有名な三文字姓「佐々木」

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  • アイコンの絵は「佐々木」ではなく「ススキ」です。しょっぱからへんなボケをかましてしまいました(笑)。佐々木は三文字姓の中では1位で、全体でも13位です。今回はアイドル界の佐々木についてアンケートを取りました。坂道グループで佐々木は複数人いて、どの佐々木が一番人気なのかをTwitterのアンケート機能を使って調査しました。調査結果はグラフと表の通りになります。アンケートを取ったのはだいぶ前ではありますが、アンケートを取ったときにはすでに佐々木琴子さんは卒業されていましたので、卒業発表による票の集中ではないことを断っておきます。乃木坂46のファンを中心にアンケートを取っているので、佐々木琴子さんに票が集中するのは当然のことでしょう。この結果を世間一般に当てはまることはできませんが、乃木坂46ファンを中心にした一つの結果ではあります。ももいろクローバーZの佐々木さんも一定の支持を集めました。やはり、坂道グループが中心になってしまいますね。「佐々木さん」という言葉が出できますが、ややこしいですが章ごとに異なります。

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調査結果 グラフ

 

 

アイドルから大転身

  • 乃木坂46の佐々木さんは今年3月に乃木坂46を卒業されました。卒業の活動は未定と発表がありましたが、しばらく芸能活動を続けていました。卒業発表当初は引退するのではないかとささやかれることもありましたが、先日、驚くべき発表がありました。佐々木さんが声優になるため、声優の事務所へ移籍しました。もともと佐々木さんはアニメが好きで、その声優さんも好きでした。NOGIBINGOの「佐々木と鈴木」では、柿原徹也さん(通称・かっきー)の声を聴いてテンションの上がっている姿が非常に印象的でした。ちなみにですが、NARUTOの続編BORUTOの悪役・ディーパの声をこの方がされているのを最近知りました。佐々木さんの時のイメージからは想像ができませんでした。佐々木さんは乃木坂46時代も選抜経験こそないものの、美人ぞろいの乃木坂46トップクラスの美人と言われ、白石さんと並ぶほどでした。アイドル美人ランキングでも常に上位にランクインするほどでした。アイドルから声優へと転身を遂げた佐々木さんの活躍に期待したいですね。ダミーヘッドマイクにささやく佐々木さんを見たい方も多いのではないでしょうか?いつか乃木坂46の番組のナレーションをする日が来るかもしれません。

 

アザトカワイイだけじゃない

  • 日向坂46のセンターは小坂さんでしたが、日向坂46の1stアルバムに収録されている「アザトカワイイ」のセンターに佐々木美玲さんが抜擢されました。佐々木さんも小坂さん同様、日向坂46での人気を争うメンバーの1人です。日向坂46になってからのセンターの交代は初めてです。佐々木さんが日向坂46の二代目センターとなりました。「アザトカワイイ」は最近どこへ行っても聴くぐらい流れています。そして、あの耳に残るメロディーは一度聴くと忘れられません。日向坂46の他の坂道グループの曲に比べて耳に残りやすい気がしますが、特にこの曲は耳に残ります。この曲のタイトル同様、メンバーの可愛さが出ています。その中でもセンターの佐々木さんの可愛さは他のメンバーを突き放しています。やはり、センターの選ばれただけのことはあります。「日向坂で会いましょう」で行われたアザトカワイイ選手権でも、そのあざと可愛さを発揮されていました。その後に行われたヒット祈願(海釣り)でも見事な活躍をされていて、今後の日向坂46を暗示するかのような活躍ぶりでした。

 

リーダーじゃないよ

  • 日向坂46に佐々木と付くメンバーが2人います。1人目が先ほど紹介した佐々木美玲さんで、もう1人が日向坂46のキャプテンの佐々木久美さんです。キャプテンの佐々木さんは日向坂46の最年長メンバーで、「日向坂で会いましょう」のMCのオードリーのお2人によくいじられています。バナナマンのお2人がよくする新内さんへのいじりによく似ていますが、春日さんがいることで妙なリアルさが生まれます(笑)。佐々木さんは可愛らしさのある日向坂46の中では珍しい綺麗系のメンバーです。ちなみにですが、乃木坂46の堀さん推しだそうです。日向坂46でトップクラスの高身長でモデルをこなすほどのスタイルとルックスの持ち主ですが、日向坂46の中では完全に三枚目です。日向坂46のメンバーのものまねだけでなく、他の芸能人の方やキャラクターのものまねもされます。加藤さんと佐々木さんは日向坂46のバラエティー女王で、日向坂46の番組だけでなく、他の番組でもその路線を貫いています。乃木坂46の秋元さんに続く、坂道グループのバラエティー女王になる日も近いかもしれません。美人で三枚目はまさに鬼に金棒ではないでしょうか。

 

最後に

  • 同じ苗字の人がいると下の名前やあだ名で呼ばれることが多いと冒頭でも触れました。今回のメンバーも下の名前かあだ名で呼ばれることが多いです。苗字だけだとどの「佐々木」さんを指しているかわからなくなってしまいますね。同じ苗字だからといって、似ているということはほとんどありません。そうなれば、全国の佐藤さんは全員同じような人になってしまいます。同じ苗字だけど、性格などは人それぞれ違うのは当然のことです。今回取り上げた「佐々木」さんも苗字は同じですが、全員違った個性の持ち主です。今回は苗字でしたが、身の回りのグループなどでも、同じグループに属している人は全員同じような人なのか、それとも個性が全く違う人たちなのかにも目を向けてみるのもいいかもしれません。