坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

乃木坂46のライブへの参加行動について

 

 

f:id:rakudapetra:20191227100401j:plain

 

はじめに

  • 今年最後の投稿となりました。令和元年を締めくくる内容にふさわしい内容と思っていただけると嬉しいです。今回はライブの参加についてです。ライブの参加方法ではなく、ライブ参加要因をバスラ、全ツ、アンダラの比較をしながら行っていきます。データはTwitterでのアンケートです。今回も統計分析をしましたが、あと一歩及ばずでした、、、あと1%というところまで来ました。Twitterユーザーの総意とはいきませんでした。来年こそはみなさんのお力添えで5%を切りたいです(笑)
  • 今回は非常に本格的な統計操作を行いました。用語や方法についても少し説明していきます。かなりの長文になりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

f:id:rakudapetra:20191227193830p:plain

バスラ・全ツ参加有無 グラフ

 

f:id:rakudapetra:20191227193853p:plain

アンダラ参加有無 グラフ



 

調査内容

  • 乃木坂46のライブ(バースデーライブ(以後、バスラ)、真夏の全国ツアー(以後、全ツ)、アンダーライブ(以後、アンダラ))の参加についてアンケート調査を行いました。バスラと全ツの総数が232票で、アンダラの総数が126票でした。ご投票ありがとうございます。
  • バスラと全ツのアンケートの集計ですが、統計分析をする際に参加と不参加の2つにして分析をしました。グラフや表では4択で表記しています。
  • 今回もアンダラ参加者とバスラ・全ツ参加者を票の差から同一とみなすことができないので両者の因果関係などを示すことはできません。

 

f:id:rakudapetra:20191227193954p:plain

バスラ・全ツ 調査結果表

 

f:id:rakudapetra:20191227194040p:plain

アンダラ 調査結果表


調査結果
 

  • バスラ・全ツの両方に参加したことのある人が一番多く、88名でした。その次にどちらも参加したことがない人が76名でした。全ツのみ参加した方が55名、バスラのみ参加された方が13名でした。
  • アンダラの参加者は38名で、不参加者が88名でした。奇しくもバスラ・全ツ参加者とアンダラ不参加者数が一緒でした。単なる偶然でしょう。

 

f:id:rakudapetra:20191227193029p:plain

バスラ・全ツ(統計詳細)

 

f:id:rakudapetra:20191227193310p:plain

アンダラ(統計詳細)

 

分析

回帰分析

  • 回帰分析という統計手法を使って、分析をしました。回帰分析は因果関係を示す統計的手法です。一次関数のy=ax+bという形になります。yが結果でxが原因と覚えてください詳しい名前は統計学の授業で出てきますが、今回は省略します。回帰分析では直線で示すことしかできないでの曲線上になっている場合は示すことができないのが問題点です。回帰分析と並行して、散布図を作成して推定される線形を導くこともできます。回帰分析はxの数を増やすこと(重回帰分析)で複数の要素との関係を知ることもできますが、今回はxとyだけにします。
  • 用語ですが有意FとP値は同じ意味で信頼区間を表します。残差は推定される直線と実際の点との差です。回帰分析も同様に有意F(有意水準または信頼区間)は5%未満としています。

 

 

ライブ参加分析

  • 1都府県辺りの2時間圏内の府県(以後、対象圏)を3府県とします。バスラの開催を1都府県、全ツの開催を4府県で公演したと仮定します。
  • バスラ・全ツは合計で5都市で開催されたと仮定します。
  • バスラ・全ツの不参加を0道府県

 

①バスラ・全ツ

バスラ・全ツ参加=3

全ツのみ参加=2

バスラのみ参加=1

両方不参加=0

としました。

 

②アンダラ

アンダラは参加=1、不参加=0としました。

 

  • 今回の調査ではライブ参加有無をyとし、対象圏の都道府県数をxとしました。
  • アンダラについては2点だけのため回帰分析での直線を推定することはできます。しかし、2点しかないため一本の直線しか引けず、誤差などが発生しないため、有意水準が0%とあり得ない値になります。有意水準は低いに越したことはありませんが、0%は異常な数字でかえって信用できません。その結果をファンの行動であると結論付けることができてしまうため、回帰分析の結果を使用できません。
  • そのため、回帰分析のグラフはバスラ・全ツの参加についてのみとしております。

 

f:id:rakudapetra:20200104000900p:plain

ライブ参加有無←2時間以内府県数

 

  

f:id:rakudapetra:20200104000950p:plain

ライブ参加有無(回帰分析資料)

 

バスラ・全ツ参加について

  • どちらのグラフもオレンジ色の点が回帰分析で推定された点です。青色が実際のアンケート結果です。青色の点からオレンジ色の点の距離が小さいほど直線のブレが小さくなります。そのため、推定直線と実際の結果が小さいほど、推定直線に対する信頼度が上がります。今回の場合は0-3の間の4点尺度なので、4点に数が集中しやすくなります。今回は200票以上なので回帰分析は非常に行いやすいです。
  • ライブに参加有無を回帰分析をした結果は係数aが正の値で開催都府県数が増えると参加者も増加する傾向にありました。非常に綺麗な直線が推定でき、誤差も非常に小さいものとなりました。有意確率は7.2×10^(-191乗)なので限りなく0に近いので信頼できる数値であり、直線の推定に大きな間違いがないことを示しています。
  • ライブ参加有無と対象圏数の回帰分析の結果、全ツとバスラを対象圏を増やすほど両方参加する人が増えるという予測が立てられます。開催都市数を増やせば増やすほど参加者数は多くなるのは当然の結果ですが、世間一般的に考えられていることが統計学的にも支持できることがわかります。

 

対象圏の大小

  • アンダラの参加率の低さとバスラのみと回答した人にはある共通点があります。自分の住んでいるところからのライブ会場へのアクセスです。アンダラは2016年から昨年2018年の2年間はアンダラでも全国ツアーを行っていましたが、直近では1都市での開催にとどまっています。そのため、対象圏がバスラ同様小さくなってしまい、非対象圏のファンを取り込むことが難しいと推測できます。アンダラも全国ツアーを再開することでより多くのファンを取り込むことができると推測されます。
  • バスラや全ツは乃木坂46の全体のライブなので、ハマり始めたファンでもすぐに行くでしょう。しかし、アンダラは乃木坂46にハマってからアンダラ参加まで時間がかかり、ハマり始めてから1年後ぐらいに参加しようと思われると思います。つまり、今の乃木坂46の勢いと1年ほどのずれがあるため、乃木坂46の人気をすぐに反映されず、1年後に反映されると考えられます。集客数の増加率も1年前のバスラや全ツと近い値を示すかもしれません。

 

ライブ参加行動まとめ 

 

f:id:rakudapetra:20191227193719p:plain

乃木坂ファン層
  • 全ツのみの参加者は「近くであれば行きたい」と思われている方が多いと思います。その1つにアクセスの問題があるからです。わざわざ遠方まで行って観に行くのは気が引けると思い、近場で行われるライブに行くことが多いと考えられます。全ツは開催都府県数が乃木坂46のライブで一番多いので全層を取り込むことができます。
  • バスラは1都市開催なので、全ツと比較してアクセス非常に悪くなります。1層目と2層目の一部の人を取り込むことができても3層目の人を取り込むことは難しいです。ライブがきっかけで徐々に乃木坂46に対する熱意も増え、遠征も厭わなくなるかもしれません。
  • 今回の分析では開催日が土日や平日であることを無視しているので、一概にこの理論が当てはまるとは言い切れませんが、3層目を取り込む工夫ためにも全国ツアーをずっと続けてほしいですね。
  • 前述のように確かに開催府県数を増やすことで解決されると思われますが、集客数の問題があるため、単に開催都市数を増やすだけでは、少し厳しいかもしれません。対象圏の人口の何%以上を集客しようと考えているかは運営サイドでないと把握は難しいでしょう。
  • ここからはすべて僕の仮定になりますが、1000万人規模の人口圏であれば、対象圏の1%(約10万人)を対象とし、1万人収容できる会場で複数日行うことを想定すると1つの公演で2-4万人前後の集客が見込めます。チケットの倍率は3-5倍になります。人口規模の大きい都市ほど集客が見込めて、黒字を維持できるからではないでしょうか。あくまで仮定の話にはなりますが、対象圏の人口の何%を対象としてライブ運営をしているか考えるのも面白いですね。

 

今年最後の記事は少し意外なことが起こった

のではないでしょうか?来年もこのような感じでやっていこうと思いますが、更新頻度は現在より少なくなってしまいます。

 

最後に

  • 今年はバスラと全ツのどちらも初めて参加しました。久しぶりにライブに行ったのですが、非常に楽しくいい思い出ができました。今年は乃木坂46で始まり乃木坂46で終わる1年となりました。これから乃木坂46を見て年越しですね。来年もよろしくお願い致します。よいお年をお迎えください。8thのバスラでお会いしましょう!