坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

你想去臺灣嗎?

 

 

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台北の夜景

はじめに

  • オンライン飲み会が流行っているので、オンライン旅行なるものもできないかと思い、オーストリアに続き、上げました。日本から手軽行ける外国と言えば、台湾ではないでしょうか?台北だと大阪から3時間強、東京からだと4時間で行けます。沖縄より少し遠いぐらいの感覚です。空港に行く時間と待っている時間の方が長くなる人も多いかもしれません。僕もその一人でした(笑)。飛行機に乗っている時間よりも空港へ行く時間と待つ時間の方が長いのは初めてでした。台湾は日本から近いと言っても外国なのでパスポートを持って行かなければなりません。台湾の屋台や鼎泰豐の小籠包が待っています。そして、千と千尋の神隠しの舞台になった九份もあります。台湾の乃木坂ファンの聖地・台北アリーナもあります。何もないときは普通の会場です。手軽に行ける台湾について書いていこうと思います。台湾に行った気分を味わっていただけると嬉しいです。

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台北アリーナ

 

 

 

実は複雑な台湾

  • 台湾は非常に複雑な事情を抱えた地域です。中国(中華人民共和国)の認識では台湾は中国の一部ですが、台湾(中華民国政府)は中国でなく、台北を首都とする中華民国であると主張しています。外交上、中国との国交のある国が多く、台湾を国として認めている国は少ないです。国際的な場所で台湾はChinaかChineseが台湾もしくは台北に付くことが多いです。身近な国ですが非常に複雑な政治問題を抱えています。台湾の入国スタンプは中華民国のスタンプですし、中国本土の人は外国人扱いされ、外国人用の入国ゲートを通ることになります。台湾と日本の交流は盛んです。間違いなくビジネスの世界では、中国と台湾は別の国として認識されていると言えます。あくまで、政治的な理由で、台湾が国として認められていないだけです。その国が主張する首都に大使館がなければ、その国の首都として認めていません。さらに国と主張する地域に在外公館(大使館・領事館)がない場合は、国交がないか国として認めていないかのどちらかになります。台湾に日本大使館も領事館もありません。ただし、外務省の管轄でない大使館に準じる機関は存在します。話はそれますが、日本も首都を定める法律がなく、どこを首都と宣言しても構いませんが、国際的に東京が首都だと認知され、各国の大使館が東京に置かれています。

 

なんでこうなったの?

  • 台湾がなぜここまで複雑な事情を抱えているかというと第二次世界大戦後、毛沢東率いる中国本土で蒋介石率いる中国共産党中国国民党の内紛が起こりました。それまでは、抗日戦線ということで共産党も国民党も手を組んで戦っていましたが、共通の敵がいなくなったからです。中国共産党が国民党との内紛に勝ち、現在の中華人民共和国が建国されます。それまで中国を治めていた国民党は台湾に亡命します。この当時、台湾は日本から返還されたばかりなので、国民党が逃げるにはもってこいでした。そして、その内紛はいまだに解決することなく現在も続いています。台湾海峡をはさんでミサイルが向き合っています。香港に中国共産党の力が及び始めて、台湾も同じようにならないかが不安です。
  • こんなこと書かれたら、台湾って怖い国なのかなと思われる方もいらっしゃるはずです。そんなことはありません。台湾は中国と同じような国家なのかと思われるかもしれませんが、日本に近いです。蔡英文総統が台湾の代表です。先日、新型コロナウイルスで亡くなられた志村けんさんの訃報を受け、哀悼の意を日本で述べられていました。台湾は民主国家であり、身の危険にさらされることは少ないです。話している言葉以外はほとんど日本にいるような感覚で過ごしていました。非常に安全です。ただし、日本と同じで油断は禁物です。
  • 日清戦争後から第二次世界大戦までの間、台湾は日本領でした。台湾では明治から昭和初期日本文化が根付いていて、ご高齢の方の中には日本語がペラペラの方もいらっしゃいます。一説では台湾のお弁当文化は日本統治時代に根付いたものと言われています。台北の北部にある温泉は明治温泉といい、明治時代に作られた温泉です。今も台湾を各地に張り巡らされている鉄道網は日本統治時代に建設され、今でも台湾で使われています。先日東海道新幹線から引退した700系新幹線に似た高速列車も走っています。日本史の授業では日本統治時代の負の側面ばかり取り上げられることが多いですが、今の台湾の基礎の一部は日本が作ったと言っても過言ではありません。統治時代に建設した台北にある総督府は今も台湾政府の建物として使用されています。もし、台湾が日本に根深い憎悪があるなら、台湾政府の建物として使わないですし、間違いなく取り壊しているはずです。東日本大震災義援金をいち早く集め、日本に届けたのは台湾です。日本人である以上覚えておきましょう。

 

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総督府

 

気軽に行ける台湾!

  • ここからは台湾観光についてです。台湾は海外旅行初心者でも安心して旅行できます。今まで行った国の中で一番楽に旅行ができます。台湾の公用語は中国語ですが、日本が通じます。日本からの観光客が多いこととおじいちゃんおばあちゃん世代に日本語を教わっている人がいるからです。看板は漢字で簡略化されていない漢字が使われていて、日本人になじみのある漢字が多く8割理解できます。現地語の説明を読んで理解できます。英語が苦手な人でも問題ありません。漢字が読めれば困ることはほとんどありません。台湾で使用されている漢字は昔日本で使用していた漢字なので「学」が「學」と表記されているので、昔の漢字の知識や漢文の知識があるともっと楽になります。ちなみにタイトルの「臺灣」は台湾です。「去」は日本語の行くという意味になります。これでタイトルの意味がわかったのではないでしょうか?

 

 

本場の台湾料理が食べたい

  • 台湾は家でご飯を食べるというよりも屋台などで買って食べる文化です。台湾は温暖で湿度が高いので家に食べ物を置いていても腐ってしまうことから、屋台で買って食べるのだそうです。台湾へ旅行した際は屋台で食べ歩きをしてみてください。日本語で書かれた看板も目に付きます。台北で有名な屋台街は士林と松山の饒河街です。士林は台北の市街地から少し離れますが、饒河街は比較的市街地に近いです。台北アリーナに行く地下鉄の終点に饒河街があります。物価も日本の7割ほどなので安くておいしいものを食べることができます。

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饒河街の夜市
  • 僕が行った時期は冬だったので、麺線というあんかけの麺が身に染みるぐらいおいしく、体が温まりました。台湾では比較的ゲテモノと言われるものが少なく、日本人の口に合います。スープなどは八角や中国独特の香辛料が効いていて苦手という方もいらっしゃるかもしれません。僕が台湾でゲテモノと思ったのは豚の脳みそのスープ(頭髄湯)です。二回目はもうないかなと思います(笑)。グロテスクな見た目をしていて食欲が削がれます。興味のある方は調べてみてください。炒飯や小籠包などは同じ表記ですが、炒麺は焼きそばで、麺包はパンです。三明治はサンドイッチなので、台湾名物と思ったら、、、なんてことにならないように気を付けてください。屋台の高麗包はキャベツの入った肉まんです。肉がほとんどないこともあります。肉まんは肉包と書かれています。台湾で好きだったのは魯肉飯です。豚の角煮丼の簡易版です。白米の上に甘いタレのかかった豚肉が乗っているシンプルな料理です。台湾料理は日本でも食べることができますが、やはり本場が一番です。

 

台北市内を巡りたい!!

  • 台湾の主な観光都市は台北、台中、台南、高雄です。人気が高いのは台北です。日本から一番近い台湾の都市であり、九份も近いです。台北は台湾の首都で一番の都会です。観光スポットは中世記念堂、故宮博物館、龍山寺(ロンシャンスー)、台北101などがあります。中国の文化財故宮博物館に展示されています。蒋介石が中国本土を追われたときに台湾に持ち込んだと言われています。中国4000年の歴史の詰まった展示品が並んでいます。中国の歴史の深さをまじまじと見せつけられます。日本の原点ともいえる物も展示されています。周時代の銅器などが展示されています。その時代に日本には文明などありませんでした。中国には大きな文明がありました。中国の歴史や日本の歴史に興味のある方はおススメです。士林駅で下車して、故宮博物館行きのバスで行けます。故宮博物館の帰りは台北最大の屋台街、士林の屋台街で食べ歩きもできます。

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故宮博物館
  • 中正記念堂や龍山寺台北の中心地にあります。台北駅から地下鉄に乗って10分ほど最寄り駅に行けます。龍山寺は駅から少し遠いですが、それでも台北駅から30分もあれば十分です。ちなみに台湾の地下鉄は改札を越えてからは飲食禁止です。改札を越えて飲食してしまうと高額な罰金が科せられるので気を付けてください。物価が安いからと言っても、日本円に換算して数万円も取られることがあります。台湾でも整列乗車が一般的なのでマナーを守って地下鉄に乗りましょう。大阪に住んでいますが、大阪よりも台湾のほうが整列乗車は根付いていると思います(笑)。中正記念堂や龍山寺では衛兵交代を見ることができます。衛兵交代は必見です。息の合った動きときびきびした動きは非常にかっこいいです。台北に行かれた際にはぜひ行ってみてください。ちなみに中正は蒋介石のことです。中正記念堂には蒋介石にまつわる様々工夫がされています。行ったときに確かめてください。中正記念堂の近くに台湾政府の総督府があります。建設されてから100年以上経ちますが、非常に立派な建物です。

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中正記念堂

 

そこはまるで異空間

  • 台北から2時間弱で行ける九份千と千尋の神隠しの舞台にもなったと言われ、非常に人気の観光スポットです。台北から10分から20分間隔でバスが出ています。郊外に行くとなると1時間に1本以下というのが普通ですが、台北から九份へのアクセスはその心配がまったくいりません。僕もその本数の多さには驚きました。帰りも同じぐらい本数があります。九份は山の中の斜面を切り開いてできた場所です。目の前には海が広がり、後ろには山が広がっています。もともと炭鉱の町として栄えたそうです。名前の由来は9人の住民が居たことからこの名が付いたと言われています。ちなみに十份というところも九份の近くにあります。

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昼の九份
  • 九份の商店街・基山街は非常に狭くて入り組んでいますが、非日常空間がそこには広がっています。お菓子やお茶や食べ物だけでなく、名産品やお土産物がたくさん並んでいます。僕はそこでカオナシのお面と変面ショーで出てきそうなお面を買いました。店員さんは日本語を話し、横浜や神戸の中華街とあまり変わらない光景かもしれません。少し中国語を話すと「一体、何人なの?」と聞かれます。九份は夜が非常に綺麗です。夜の九份千と千尋の神隠しの世界そのものです。油屋で働く千尋になったかのようです。本当に異世界にいるような気分です。5時以降から人が増えてきます。街が狭いので歩くのに一苦労します。メインストリートを外れると人が少なく綺麗な夜景を見ることもできます。あまり変な道に行くと犯罪に巻き込まれる危険がありますが、台湾はその危険が非常に低いです。ヨーロッパでは絶対に止めてください。台湾観光では欠かせないスポットではないでしょうか。

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夜の九份

 

 

最後に

  • 台湾は定番の海外旅行先というだけあって非常に楽に旅行ができます。今まで言った国の中で一番楽でした。ほとんど日本にいるような感覚で外国らしさを求める人には向いていませんが、海外旅行が初めてという方にはおススメです。飛行機で、3-4時間ぐらいで台北に着くので、台湾が今まで行った国の中で、日本にいるような感覚になるとかいうと、僕が泊まっていた宿の前には吉野家があり、隣にはファミリーマート、そして吉野家の奥にセブンイレブンがあり、ミルクボーイのネタにもあるサイゼリヤもありました。日本で見慣れた飲食店やコンビニが並んでいたからです。何か困ったことがあれば、それらの店で買い物もできます。このことからも日本と台湾のつながりが大きいことがわかります。日本でマスクが不足しているこの状況で、台湾からマスクの寄付がありました。台湾は日本のために様々なことをしてくれています。今の状況が落ち着いたときにぜひ行ってみてください。日本人として台湾に対して、何かできないかと考えるのもいいかもしれません。
  • こういう機会に、どこへ旅行しようか考えるのもいいかもしれません。そして、たくさん旅行の情報を集めて、いい旅行ができるはずです。少しでも旅行に行った気分が味わえていれば幸いです。