坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

花はゆっくりと咲く

 

 

f:id:rakudapetra:20200926212527j:plain

 

  • 先月、乃木坂46の二期生に関するニュースでファンをざわつかせました。1つ目が、鈴木絢音さんの写真集発売決定で、2つ目が、寺田蘭世さんのインスタグラム開始です。3つ目は、もうすでに始まっていますが、山崎怜奈さんがラジオの帯番組を持つことになったニュースです。乃木坂46でこれらのことをしているメンバーは選抜常連組でしたが、今回の流れは今までのその流れを覆したと言えます。二期生はファンの間では非常に人気の高い存在で、勢いのある三期生や四期生以上の人気を誇っていますが、世間の認知度は他の世代に比べるとそこまで高くはありませんでした。今回の3つのニュースは二期生の人気の表れと言え、これからファンだけでなく、世間的にも認知度が上がるかもしれません。

 

悲劇のヒロインたちではない

f:id:rakudapetra:20200926230734j:plain

  • 「悲劇のヒロイン症候群」と呼ばれる現象があります。この言葉は正式な心理学用語ではないようですが、よく使われる言葉です。他にも自己憐憫やメンヘラと呼ばれることもあります。悲劇のヒロイン症候群とは、自分は不運なことに苛まれ苦しんでいると思ってしまうことです。自分がドラマのヒロインであるかのような振る舞いをします。この悲劇のヒロイン症候群と二期生にどういう関係があるのかを説明していこうと思います。
  • 二期生は一期生の存在が大きいことと研究生制度、そして人気が伸び始めたころの三期生の加入があり、他の世代に比べて注目度が低く、活躍の場が少ないことから「不遇の世代」と言われることがあります。この状況を一部の人が曲解し、悲劇のヒロインのように捉えるようになりました。彼らは他の世代が活躍すれば、「二期生が選ばれないのは不当だ」と言ったり、「二期生は運営に干されている」と言ったりします。原理主義的な言動は目に余るものがあり、見るに堪えられません。彼らは悲劇のヒロインを作ることによって、二期生の不遇さを表そうとしています。世間一般で言われる悲劇のヒロイン症候群と違うのは対象が自分ではなく、他者ということです。これらは彼らが勝手に作り出した虚像に過ぎず、蜃気楼のように遠くで揺らめいているだけで、実際には存在しません。
  • 確かに、二期生は他の世代と比べて、乃木坂46としての活躍の場(メディアへの露出)は少ないです。人気は世間一般的に知られているメンバーに集中します。乃木坂46二期生の認知度が他の世代に比べて低いのは事実です。しかし、二期生は乃木坂46だけでなく、それ以外の場所でも活躍することが多いです。舞台などの出演は一期生の頃からありましたが、今や二期生の方が活躍していますし、舞台は二期生の独壇場になっていると言えます。さらに新たなジャンルを切り開いたと言えば、山崎さんのクイズ番組へ進出です。クイズ番組にアイドルが出ても、大半はゲストでしたが、山崎さんはゲストではなく、レギュラーとして定着するようになりました。アイドル=おバカというイメージを壊し、アイドルのイメージを変えています。二期生も一期生同様に既存のアイドルのイメージを壊したり、新しい場所で活躍したりしている世代と言えます。
  • つまり、二期生に対する悲劇のヒロイン症候群は一部の人が乃木坂46内だけの活躍しか見ず、他の場所での活躍に目を向けていないだけとも言えます。もっと言えば、活躍している事実を知ると悲劇のヒロイン像が崩れるのでそれを守るためにそのような情報を遮断しているのかもしれません。二期生は不遇の世代と言われますが、他の場での活躍を見ると、思運営側に冷遇されているとは言えず、新しい場所での活躍も期待されているように思えます。二期生以上にあらゆる分野で活躍している世代はないのではないかと思います。乃木坂46内での活躍は少ないかもしれませんが、それ以上の活躍を他のフィールドし、次世代が他の分野でも活躍できるように新しい道を作っているのではないかと思います。

 

二期生が人気の理由

f:id:rakudapetra:20200926230755j:plain

  • 二期生の人気を独占していたのは堀さんと北野さんでしたが、ここ数年、その構図に変化が見られます。選抜常連組がトップだと思われていましたが、鈴木さんや寺田さんに人気が集まっています。鈴木さんや寺田さんは堀さんや北野さんに比べると選抜回数は少なく、アンダーで活躍することが多いです。他の世代では選抜常連組になればなるほど、人気は上がりますが、二期生に関していえば、その法則が当てはまりません。さらに鈴木さんに関して言えば、堀さんの人気を上回るほど人気が伸びています。選抜常連組以外での写真集発売は異例中の異例で、鈴木さんの人気がいかに高いが見て取れます。二期生の人気についても、特異なものがあります。
  • 二期生人気の一番の理由はライブでのパフォーマンスではないでしょうか。二期生は全員アンダーを経験しているうえに、乃木坂46が売れる前を知っている世代です。どのようにして知ってもらうかであったり、気を引くかであったりを試行錯誤していたと思います。その基礎は一期生の伊藤万理華さんや中元日芽香さんが作ったかもしれませんが、二期生はそれをしっかり引き継ぎ、自らのものにしています。どの世代でもアンダーを経験しているメンバーはパフォーマンスに定評のあるメンバーが多いです。特に乃木坂46の初期にアンダーを経験しているメンバーはそれが非常に顕著に表れています。初期の乃木坂46を知っている世代である二期生は、逆境の中で、自らの個性を見つけ、それがライブという舞台で遺憾なく発揮されています。
  • 二期生は他の世代と比べて異彩を放っています。ライブに行くと、二期生がパフォーマンスしている姿を観ることができ、その迫力に圧倒されます。バースデーライブなどライブ映像を見ると、そのことが見て取れます。特に「ライブ神」は非常にかっこいいです。さらに、かっこいいパフォーマンスだけでなく、「自惚れビーチ」のような可愛いパフォーマンスもでき、パフォーマンスの幅が非常に広いです。そのパフォーマンスの幅の広さが二期生の人気を支えているのではないでしょうか。本当にお笑いが好きな人はテレビで人気のある芸人さんではなく、舞台によく上がっている芸人さんを好きなることがよくあります。舞台で培った磨きのかかった芸にハマるそうです。これは芸人さんだけでなく、アーティストやアイドルでも同じことが言えるのではないでしょうか。つまり、二期生もライブで磨きをかけたパフォーマンスがファンを惹きつけているのではないでしょうか。そして、ファンはそのパフォーマンスを見たいがためにライブに足を運ぶのではないでしょうか。

 

f:id:rakudapetra:20200926231527j:plain

  • 三期生や四期生が加入し、一期生が卒業していく中で、二期生に貫禄が出てきています。加入当初は一期生のお姉さんメンバーに頼ることも多かったはずですが、今や逆に頼られる存在になっています。古川洋平さんがおっしゃったように二期生の活躍が今後の乃木坂46を左右し、一期生が少なくなっている今の状態でその言葉により重みが増していると言えます。二期生は乃木坂46が売れる前を知っていて、全員がアンダーを経験している世代であるため、これからの乃木坂46が進むべき道を示してくれるのではないかと思います。苦しい時代を知っているからこそ、ちょっとやそっとのことでは沈まないですし、他のアイドルグループが台頭したとしても負けずに生き残れるはずです。二期生は一期生に注目が集まる中で奮闘してきました。一期生と同じようなことをするのではなく、自らの色を持つようになったのではないかと思います。ゆっくりと咲いた花は他の花には色で人々を魅了し、惹きつける唯一無二の花ではないでしょうか?