坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

知識は味方

 

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前回は三権と三権分立についてお話ししました。今回は政治と法についてお話したいと思います。

 

政治って何?

  • 政治は決めることです。国や地方だけでなく、会社や学校や家でも決定することは多々あります。全部それは政治です。政治は遠い世界の話ではありません。非常に身近なもので、何かを決定するときにそのプロセスがあるはずです。学校であれば、文化祭の出し物を屋台にするかお化け屋敷にするか決まらないときにどうしますか?まずは話し合いをして、それでも決着しない場合は多数決で決めることになると思います。これがまさに政治そのものです。ある課題を解決するプロセスが政治です。国や地方でも同じようなことが行われています。独裁国家であれば、一人やある集団の独断で決定します。
  • 学校の生徒会は一見民主的に見えて実は生徒会を担当している先生の独断で決めていることがあります。これは独裁政治と同じ手法です。もしその先生が「民主主義が大事」と言っているなら、「先生の行為は独裁国家と同じ」と言ってみてください。おそらく成績を下げられます。歯向かった者を粛正する独裁国家と同じ手法です。
  • 民主主義は権力者を市民がコントロールする政治体制です。部活で部長を決めるときは部員で選ぶことが多いはずです。部長の独断で何かを行うとするよりも、他の部員と相談して決めることが多いと思います。独裁は決定が速いです。民主主義は決定が遅いです。遅い分、協議をして決めています。部長が好き勝手やるとボイコットしたり、追放したりすることができます。部員が部長を決めているため、部長をどうするかの権限を持っています。

 

 

国や地方が決めることに従うだけ?

  • 国や地方自治体が決めたことに従わされるだけで、市民が反発してところで政治は変えられないといったことをよく耳にします。日本はそんな前近代的な野蛮国家ではありません。日本は独裁政治ができないように憲法で決められています。憲法は国民を対象とした法ではなく、国家を対象とした法です。乃木坂46のメンバーは運営の決めたことにただ従うのではなく、自分たちの要望を運営に伝え、活動をしているでしょう。
  • 国政や地方政治でも市民が政治に対して要望を伝えることができます。代表的な方法が選挙です。選挙は大規模に行うものなので、自分が投票したところで変わらないよと思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。神社に行ったときにお賽銭をすると思います。数円をお賽銭すると思いますが、それが何万人ともなれば数万円になります。大きな神社となればお賽銭で神社の手入れができてしまいます。たった数円でも大人数が出し合うと非常に大きな額になります。まさに塵も積もれば山となるですね。選挙も同じです。投票者が同じように投票しても意味がないと考えてしまうかもしれませんが、投票することは社会を変える一つの方法です。一票を積み重ねることで意見を反映してくれる政治家が当選します。M.ヴェーバーの言うように政治家は情熱、責任感、判断力が必要と説いています。みなさんが選挙で投票するときに自分の考えに近く、この三要素を持っている候補者に投票するといいかもしれません。
  • 知り合いの国会議員や地方議員の方も選挙でみなさんの声を反映してほしいですし、直接お話しして市民の率直な意見を聞かせてほしいと仰っていました。政治家が私利私欲のために働いているといったことはメディアが作り出した虚像です。実際はそのようなことをしている人は極まれで、ほとんどの方は社会の課題に対して真剣に取り組まれています。官僚の方たちも同様です。自分たちの思っていることを議員や官僚の方々に伝えることが重要です。そうすることで社会を変えることができます。どんな些細な意見でも伝えることが重要です。その声が議員や官僚の耳に届くことで初めて組織が動きます。大きな組織を動かすためにも意見を発信していきましょう。意見の発信には節度を保つようにしないと犯罪になります。気を付けて発信しましょう。

 

 

法って何?

  • 法とはルールのことです。文章で書かれたもの以外も法として成立します。イギリスの憲法は不文法で、文章で記されていません。人間が生きていくうえでのルールを決めています。害を与える行為をすれば、罰せされますし、契約するときも一定の決まりがあります。これらはすべて人でなく、法律で決められています。害を与える行為をすれば、刑法にのっとって罰則が与えられます。契約するときは民法に従って契約内容を確認します。法から逸脱すれば、刑事法・行政法の場合は罰則が与えられ、民事法の場合は契約や権利の主張を無効にすることができます。法の根底にある考え方は、人間は放っておけばろくなことをしないという性悪説が由来になっています。そのため、法は強い者が横暴にならないように制御し、弱者が安心して生活できるようすることが根底にあります。決して賢い人だけのものではなく、全員のものです。
  • 契約は書面で行うものだけでなく、コンビニでものを買ったり、友達からモノを貸してもらったりすることも契約です。これらの行為にはすべて民法のような契約に関する法律が適用されます。実は法律は生活にあふれていて、非常に身近な存在です。難しいからといって嫌厭しないでください。知っていて損はしません。法律の知識一つで詐欺まがいな悪徳業者も退治することもできます。

 

 

 

最後に

  • 2回にわたって法と政治について書きました。いかがでしたか?法は我々が生きるために必要なルールです。すべては法に従って運営されています。 人だけでなく、国家も法に従っています。法を破ると罰が与えられます。法や政治については義務教育の段階で教える必要があります。社会に出て働いたり、何かを契約したりするときに非常に重要になります。ブラック企業に勤めて苦しんでいる人は法の知識がなく、社会を変えることができず、そこから逃れることができないと思っていることが多いからです。本来、これらの知識を学校で教わることで、救われる人は少なくないはずです。学校で教えることができないのは初めに書いたように先生の側にその知識がないのが大きな原因ですし、教師を雇う側が法の知識があると非常に厄介と思われかねないケースも存在するからです。教師をしている友人から聞きましたが、法的にまずい事例が多いそうです。法や政治はインテリの持っている知識ではなく、身を守るための武器です。知っていると知らないでは非常に大きな差が生まれます。生きていくうえで非常に大事な分野です。たった一度の人生も無駄にしないためにも法や政治の知識を身に付けましょう!