おフランスはお好きですか?―Voyage à France!ー
はじめに
- モンサンミッシェル、エッフェル塔、ヴェルサイユ宮殿、シャンゼリゼ通りのある国はどこでしょうか?それはフランスです。フランスはヨーロッパを代表する観光大国です。みなさんも一度は訪れたい国ではないでしょうか。特にフランスの首都・パリは非常に人気のある観光地です。乃木坂46の堀未央奈さんと山下美月さんの写真集の舞台です。フランスは他の国に比べると少し大人の雰囲気のある国です。少しかっこつけて街を歩きたくなります。今回はフランス(パリ)について取り上げます。パリは素敵な観光地で綺麗なイメージがありますが、実はヨーロッパでも有数の治安の悪い都市です。旅行を楽しむためにも細心の注意を払いましょう。
フランスってどんな国?
- フランスは日本の北海道より北に位置しますが、地中海の影響で北海道よりも暖かいです。日本より少し面積が大きく農業大国です。ヨーロッパは平地が多いため、大規模な農作が可能なため、農業も盛んに行われています。南はスペイン、北はベルギー、ルクセンブルク、西はドイツ、スイス、イタリアに隣接しています。神聖ローマ帝国の時代から歴史はありますが、歴史の表舞台で輝くのは17世紀のブルボン朝時代です。太陽王と呼ばれたルイ14世がフランスの黄金期を築き上げます。華やかなフランスのイメージはこの時代に作られたと言っても過言ではありません。代表的な建造物がヴェルサイユ宮殿です。まさに栄華を極めたブルボン家の宮殿にふさわしいと言えます。
- 横暴な絶対王政に不満を抱いた市民がバスティーユ牢獄を襲撃してフランス革命が起こりました。そして、コンコルド広場でのルイ16世と王妃・マリーアントワネットの処刑により栄華を極めたブルボン朝は終わりを告げました。その後、ナポレオンが権力を握り、民主化を進めましたが、途中から独裁政治となり、ナポレオンは二度の島流しの末、セントヘレナ島で生涯を終えました。死後、しばらくは国賊としてフランスでの埋葬は行われませんでしたが、ナポレオンの名誉が回復し、英雄としてアンヴァリッドに埋葬されました。アンヴァリッドはエッフェル塔の近所にあります。
- フランスは革命後、共和制と帝政を繰り返し、内政は非常に混乱していましたが、100年もしないうちに落ち着きを取り戻し現在のフランスの姿になります。世界人権宣言はフランス革命後の人権宣言が基となっていますし、ナポレオン法典は日本の民法の基になっています。フランス革命をエドマンドバークはやりすぎであると批判をしていますが、現代社会の重要な礎を築いています。
パリを歩こう
- パリの人気スポットは凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム寺院、ルーブル美術館などさまざまです。セーヌ川沿いに人気スポットが集中しています。ちなみにヴェルサイユ宮殿はパリのお隣のヴェルサイユ市にあります。パリから電車に乗って1時間弱で行くことができます。ヴェルサイユ宮殿は非常に広いため、観光に一日は確保した方がいいと思います。ヴェルサイユ宮殿もEU市民だと無料で観光できるため、スリが多いので気を付けてください。意外に知られていないのが、セーヌ川の中州に自由の女神像があります。アメリカの独立を記念して送られたもので、リバティー島にある自由の女神像の大元だそうです。
- 夜のパリは他のヨーロッパの都市に比べて非常におしゃれです。パリは昼も夜も楽しめる街です。セーヌ川の水面に映る夜のエッフェル塔は非常に幻想的です。シャンゼリゼ通りもライトアップされて心を奪われます。表参道のイルミネーションよりも綺麗です。街並みが非常に綺麗なだけあって、ライトアップが演出するパリの街は昼と違った表情を見せます。夜のパリは本当に大人の街です。
- フランスと言えば、フランス料理においしいスイーツがたくさんあります。乃木坂46のキャプテン・秋元真夏さんの大好物のマカロンもフランス発祥です。マカロンで有名なラデュレの本店もパリのシャンゼリゼ通りにあります。一度足を運んでみてください。本場の味はやはり違いました。夜はおいしいフランス料理に舌鼓を打つのもいいかもしれません。フランスワインで大人の気分を味わってみませんか?僕はフランスに行って、ワインが飲めるようになりました。それまではあまり好きではなかったのですが、フランスでワインを読んでから、ワインが大好きになりました。くれぐれも飲みすぎには気を付けてください。急に酔いが回ります(笑)
危険なところには立ち入らない
- フランスはイタリア同様、治安が良くありません。特にパリではかばんは前にかけて、ポケットに貴重品を入れないようにしましょう。治安の悪い地区ではナイフを突きつけられることもあります。僕はひったくり犯にタックルされました。治安の悪い場所や薄気味悪い路地裏には立ち入らないようにしてください。金品だけでなく、命の危険もあります。自ら事件に巻き込まれるような行為は絶対にしないでください。旅行のネタ作りに、危険なところに足を踏み入れるようなことは本当に止めてください。取り返しのつかないことになりかねません。パリの治安の悪さに免疫を付ければ、中東へ一人旅しても平気です。イランの首都・テヘランよりパリの方が治安は悪いです。
最後に
- パリは憧れの街ですが、治安は悪いですし、ごみが転がっています。日本では街中に散乱していることはあまりなく綺麗です。しかし、パリの街並みは綺麗に整っています。景観を守るという意味では日本より先を行っていますが、人権宣言を行ったフランス国民の人権意識は日本よりも課題の多い国であると言えます。ヨーロッパの中でもフランスは差別問題が格差問題につながり、治安の悪化に繋がっています。アルジェリア系フランス人が多いことからイスラム系の過激派組織がテロ行為を行いやすく国でもあり、テロリストが潜伏していたこともありました。差別問題に端を発した社会格差が今のフランスの現状を作り出しています。フランスは確かに綺麗な国ですが、非常に多くのことを考えさせられる国です。綺麗な街並みに感動すると同時にフランスの社会問題について考えてみるのにいい機会かもしれません。