坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

ついに迎えた最終決戦――乃木坂の女王は誰?——

 

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はじめに

  • 3回に分けて書いてきた乃木坂46の出身地選手権も今回でラストです。今回は準決勝と決勝ついて書いていきます。延長戦については結果だけ載せます。非常に大掛かりなデータ集めだったので分析も大変でしたが、少しでも面白い分析になればと思っています。データ数の都合上、回帰分析は準決勝までとなります。条件がほぼ絞り込まれているので、決勝や延長戦で同じ要因が働いていると推測されます。大きな番狂わせはありませんでしたが、ちょっとした下克上のようなことは起こりました。必ずしも1位通過者が次のステージに進めるとは限らなくなってきました。前回よりも熾烈な争いが繰り広げられました。みなさんの推しメンはどこまで進んだでしょうか?

 

 

調査内容

  • 決勝トーナメント1回戦の各ブロックに上位半分にいたメンバーが準決勝に進みました。不足しているブロックは敗者復活で1名、外国出身者枠で3名の計4名を追加し、人数調整を行いました。決勝は準決勝の各ブロック上位2名が通過し、1位同士と2位同士でアンケートを行いました。本来はここで東西どちらが多いかで決着がつくはずだったのですが、引き分けだったので延長戦に突入しました。延長戦は1位同士の対決です。
  • 調査方法はTwitter乃木坂46ファンを対象に推しメンアンケートを行いました。獲得総数は準決勝が601票で、決勝が633票でした。各ブロックの平均得票数は準決勝が150票で、決勝が158票で、延長戦が158票でした。
  • ご投票ありがとうございます。これからもご協力お願いします。
  • ルールは、各ブロックの上位二名が次のステージへ進出します。予選ルールは今回から適用されません。同じ得票数であれば、予選での得票数が多いメンバーが勝ち上がります。
  • 乃木坂46メンバーの年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。
  • 今回から各ブロックのグラフと表を貼ります。全体のデータはご覧になりたい場合は、各ステージの集計表をご覧ください。

 

調査結果

準決勝

 

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集計表(準決勝)

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ
勝ち抜いたメンバーの特徴
  • 決勝トーナメントを勝ち抜いたメンバーの平均年齢は全体で25.5歳です。このブロックから参加した北川さんと黒見さんを含めているため、平均年齢は前回よりも下がっているように思われますが、黒見さんと北川さんを除くと26.8歳です。前回より0,2歳だけ上がりましたが、大きな変化は見られません。次にバナナマンの抜いた平均年齢が22.4歳ですが、この数値は北川さんと黒見さんを含めたものなので、平均年齢が低くなります。しかし、北川さんと黒見さんを除くと23.1歳と前回より0.7歳若くなりました。前回の平均年齢から弓木さんと松尾さんを除くも24歳前後になり、約1歳若くなっています。依然として23歳前後が通過者の平均年齢です。投票者の平均年齢が22歳であることから、以前の調査結果と照らし合わせると推しメンとの年の差は1歳であることがわかります。ちなみに僕も推しメンは1つ上になります。では、票は23歳前後のメンバーに集中していたかどうかについて見ていこうと思います。

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投票者平均年齢情報

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メンバー情報(準決勝)

 

票の分布
  • 年齢と得票数、平均得票数の分布をヒストグラムにまとめました。前回同様グラフは平均年齢の差を階級(横軸)とし、得票数を縦軸にしています。階級の幅は1です。オレンジ色のグラフは年齢と得票数を表したグラフになり、青色のグラフは年齢と1人当たりの平均得票数を表したグラフになります。オレンジ色のグラフだけでは人数という要因を排除することができないので、青色のグラフでその人数を排除しました。1人当たりの平均得票数の平均値は37.6票で、中央値が31です。中央値と平均値に2割近く乖離があり、票が一部に集中していることがわかります。階級4,6に票の4割がこの2階級に集中しています。西野さん、白石さん、橋本さんの人気の強さが見て取れます。前回は票がお椀のようになっていましたが、今回は年長メンバーに票が集中していました。組み合わせを変えてもこの結果が大きく変わることはないと考えられます。

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年齢別得票数(準決勝)

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年齢別平均得票数(準決勝)

 

投票要因の推測
  • 準決勝で回帰分析は最後になります。今回も前回同様、要因を絞り、表題曲センター回数、選抜割合、福神割合を独立変数(説明変数X)とし、修正得票数を従属変数(被説明変数Y)としました。今回の有意水準も5%としました。この数値を下回った変数が今回の投票要因であるということができます。今回はデータ数を減らすと回帰分析ができなくなるリスクを考慮してバナナマンの2人を入れた場合のみについて分析しました。

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  • まず、このブロックでアンダーセンター回数をなくしたのは、アンダーでセンターを務めたメンバーが二人しかいないため、要因にするには難しいと判断したためです。基本的にここまで勝ち上がったメンバーは選抜の常連組です。そういう意味では、選抜常連組の高山さんを押さえて、このステージまで残った伊藤さんは大健闘です。伊藤さんと中元さんのラストライブだった先日の東京ドーム公演の配信も感動的でしたね。最後のきっかけは反則ですね。
  • 今回のステージでも前回同様、表題曲センターや選抜割合は投票要因ではありませんでした。そして、ここで今まで要因でなかった福神割合が唯一の要因となりました。今回も最初に回帰分析したときは除いていましたが、福神割合を加えるとこれだけが5%を切り、統計的に有意であると言えます。このステージまで来ると、選抜の常連であったり、センター経験者であったりすることが前提であるため、差のつくところはこれまで要因とされていなかった福神に限られてくると言えます。ステージが上がるごとに前提条件も追加されるため、要因もおのずと絞られていきます。ここに来て、福神が要因になるとは思っていませんでした。寄与率も高いため、各点と推定直線の乖離も小さいことがわかります。データは省略しますが、バナナマンなしの場合でも要因は福神割合でした。
  • 3ステージで回帰分析を行いました。投票要因が変わったように思われますが、前提条件を追加して、要因が絞られたと考えるのが妥当だと考えます。つまり、広い状態では要因が複数あるけれども条件を統一することで要因を淘汰することができます。最初は出身地別で、前提条件は何もありません。決勝トーナメント1回戦では、予選を勝ち抜いたメンバーでその特徴が何らかの形でセンターを務めたメンバーでした。そして、今回のステージに勝ち進んだメンバーもそうでしたが、決勝に進んだメンバーは福神割合の多寡でした。準決勝に進むまではセンター回数がものを言いますが、準決勝ではセンター経験が前提条件のようになっているため、強く働く要因でないことがわかります。最終的な決め手は大きな要因でなく、小さな要因であることがわかります。どんな戦いであってもコマを進めれば進めるほど、ちょっとしたことが勝敗の行方を握っていると言えます。

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

決勝

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  • 決勝では準決勝で勝ち残ったメンバーを東西に分けてアンケート調査を行いました。外国出身者は日本より時間が遅い国の生まれであるため、西としました。設楽さんを含めた平均年齢は26.2歳で、設楽さんを除いた平均年齢が23.6歳で平均年齢はどちらも大きく動くことはなく、バナナマンありでは26歳、バナナマンなしでは23歳あたりをどのステージでも推移していました。このことからも乃木坂46ファンと推しメンとの年の差は1歳前後が妥当であると言えます。みなさんの推しメンは自分といくつ離れていますか?僕も推しメンは1つ上でばっちり当てはまっています。

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集計表(決勝)

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調査結果

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調査結果

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調査結果

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調査結果





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メンバー情報(決勝)
  • 結果に驚かされたのは、第二ブロックと最終ブロックです。第二ブロックで勝利を収めた大園さんは、ここまでかろうじてコマを進めてきました。決勝トーナメント1回戦では中元さんと同率で、予選の結果で準決勝に進んだほどでした。非常にギリギリの戦いを強いられていました。それに対して、設楽さんは順当にコマを進め、準決勝では与田さんを押さえて、決勝にコマを進めました。この調子だと、設楽さんが勝つのではないかと思っていました。しかし、結果は真逆でした。ちなみに与田さんと大園さんは同じブロックで対決しましたが、圧倒的大差で与田さんがコマを進めていて、準決勝で3位になるまでずっと1位でした。その与田さんを押さえた設楽さんに大園さんが勝つとは思いもしませんでした。昨年のラグビーW杯の南アフリカのよう優勝を彷彿とさせます。与田さんファンの票が大園さんに流れたのかもしれません。
  • そして、最終ブロックの橋本さんと西野さんです。2人も乃木坂46にとって絶対的な存在で、いまだに根強い人気があります。ただ、どちらのほうが人気が強いのかということを調べたことがありませんでした。2人ともぶっちぎりの首位通過をしていたメンバーだったので、禁断の対決が楽しみでした。約20票差でしたが、西野さんのほうが人気がありました。橋本さんより西野さんの方が人気のある理由を断定することはできませんが、単純接触や記憶に新しい方を選んだという理由の可能性は高いと考えられます。僕の予想では橋本さんではないかと思っていましたが、西野さんの人気の強さがここで証明されました。このことから、乃木坂46で一番人気のあるメンバーは西野さんだと言えるのではないでしょうか。
  • 第一ブロックや第三ブロックは順当な結果となりましたが、4期生対決は賀喜さんに軍配が上がりました。これも西野さんの勝因と同じで記憶に新しいという理由である可能が考えられます。ステージが進むにつれて、論理的な要因ではなく、非常に小さい理由が投票理由になることがわかります。これが今回の醍醐味かもしれません。


 

 

延長戦

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  • 白石さんと西野さんの直接対決が大きなポイントではないでしょうか。ここでも西野さんが圧倒的な人気を見せました。白石さんも卒業されることがわかり、少し票が伸びるかと思いましたが、西野さんの壁は高かったようです。白石さんに迫る勢いなのが、大園さんです。決勝で設楽さんに勝手から恐ろしい勢いを見せています。大園さんが白石さんを超える日はそう遠くないのかもしれません。賀喜さんは他の3名に比べると少し人気は劣りますが、1年強でここまでの人気を付けたことは特筆すべきことだと言えます。他のメンバーに比べて在籍期間も短いですし、参加楽曲も少ないです。この結果は賀喜さんの勢いを示したものではないでしょうか「I see…」効果ですね。

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調査結果 グラフ(延長戦)

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調査結果 表(延長戦)




 

最後に

  • 3回にわたって乃木坂46出身地選手権について書きました。他の世代のメンバーの人気が上がってきているとはいえ、卒業生を含めて、1期生の人気がいまだに根強いことがわかりました。不動の人気メンバーは最後の最後まで残りました。一番人気のあるメンバーは西野さんであることがわかりました。橋本さんや白石さんを押さえてと頂点に君臨すると思いませんでした。西野さんの魅力に気づいたのが昨年のバスラの初日の光合成希望でした。たった一瞬で惹きつけるのが西野さんの大きな人気の理由ではないかと思いました。そして、それは一時的なものでなく、ずっと残るのが西野さんの人気がいまだに衰えない理由ではないでしょうか。新しいメンバーが加入して、勢いがあるとはその地位にずっと君臨し続ける西野さんは乃木坂46の女王と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか?