坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

アイドル寿命

 

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はじめに

  • 以前、アイドルの卒業年齢は大体21歳にピークを迎えていて、20歳が1つの節目として捉えられているのではないかと書きました。その中で乃木坂46の卒業年齢は24歳ぐらいで他のアイドルグループに比べると平均年齢が高いことがわかりました。その時は卒業年齢が上がっていると書きましたが、今回は別のアプローチから卒業について書いていこうと思います。他のアイドルグループと少し比較してみると、卒業年齢は異なりますが、在籍年数はそこまで大きな差は見られませんでした。今回の斉藤優里さんの個人MVであったように、女性アイドルの在籍年数という観点から今回は書いていきます。少し面白いことがわかりました。年数表示は年度表示としているため、1-3月は前年の表示となっています。年齢についても同様の扱いをしており、その時点での年齢ではなく、その年度に何歳になるという表記しています。

nogi-kioizaka.hatenablog.com

 

 

デビューは何歳?

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乃木坂46生年
  • 乃木坂46の一期生の基準時を2011年(2012年2月22日)、二期生を2014年(2015年2月22日)、三期生を2016年(2016年9月4日)、四期生を2019年(2020年2月16日)としています。基準時はそれぞれのデビューであったり、正規メンバー昇格であったりの日付であります。どの世代であっても、平均年齢・中央値ともに16-17歳でした。それに対して、前回の調査で調べたAKB48の卒業生のデビュー年齢は15歳でした。他のグループから昇格したメンバーは省いています。女性アイドルに可愛らしさを求めることからデビュー時は未成年であることが多いとうかがえます。さらにAKB48乃木坂46を比較してデビュー時は中学生か高校生であることが多く、高卒で加入しているメンバーは非常に少ないです。もっと言えば、その年齢で卒業するアイドルもいます。10代半ばでデビューするアイドルの世界で20歳手前の年齢は女性アイドルのデビューにしては遅いと言えます。スポーツの世界であっても20歳前にデビューすることは遅いということはありませんし、むしろ妥当な年齢です。アイドルであれ、スポーツであれ、遅くデビューしたからといって不利というわけではありません。そこで良さを活かすこともできます。白石さんはデビュー当時19歳でアイドルとしては遅咲きでしたが、乃木坂46だけでなく、アイドル界の絶対的な存在にまで登りつめました。ビハインドがあったとしてもそれを挽回することはいくらでもできるということを示しています。

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乃木坂46一期生生年分布

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乃木坂46二期生生年分布

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乃木坂46三期生生年分布

 

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乃木坂46四期生生年分布

 

みんなどれぐらい在籍しているのか?

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在籍期間とデビュー年齢

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乃木坂46卒業までの在籍期間
  • 在籍期間には大きな差は見られませんでしたAKB48のOGが6.8年で、乃木坂46のOGも6.7年です。このことから卒業時の平均年齢に差が見られましたが、在籍期間についてはほとんど差が見られませんでした。AKB48乃木坂46のデビュー年齢に差があることについて前節で触れました。つまり、中学生の時にデビューしているアイドルグループであれば、20歳が1つの節目になり、高校生の時にデビューしているアイドルは25歳手前で卒業をしていることがわかります。ここからは推測になりますが、小学生の時にデビューしているアイドルは20歳になる前に卒業していると考えられ、20歳前後で卒業しているアイドルは20代後半で卒業すると考えられます。
  • ここからは乃木坂46にフォーカスを当てます。乃木坂46のデビュー年齢の平均は17歳ですが、卒業のピークが21歳、24歳、26歳となっています。デビュー時の平均年齢から卒業年齢を差し引くと4年、7年、9年となります。しかし、実際の在籍年数と綺麗にリンクしませんし、在籍平均年数も6.8年となっていて、7年前後に集中しています。前述のようにデビュー年齢が大きくかかわっていると考えられ、21歳で卒業しているメンバーは加入当時中学生であったメンバーが多く、24歳で卒業しているメンバーはデビュー当時高校生であったメンバーが多いです。そして、26歳で卒業しているメンバーはデビュー当時高校を卒業していたメンバーが多いです。
  • あまり書きたくはないですが、この結果から、昨年の11月に卒業発表された堀さんに続く形で二期生の卒業ラッシュも今年あたりから始まり、三期生で卒業するメンバーも出てくるかもしれません。ここ2-3年で、一期生、二期生が築き上げた乃木坂46から三期生、四期生が作る乃木坂46に変わっていくことは間違ないでしょうし、中心メンバーは20世紀生まれから、21世紀世代になっていると考えられ、本当の意味での世代交代が起こると思われます。
  • あくまでも数字の話なので本当のところは分かりませんが、6-7年前後が女性アイドル在籍の1つの節目であると考えられます。女性アイドルの寿命はデビューから7年間であると言えます。つまり、その7年のうちにいかに推しメンを見つけて、推すかが重要になってきます。この7年という数字は売れてからではなく、デビューしてからの年数であるため、売れるまでに時間がかかると人知れず去っていくということも考えられます。そういった観点ではスポーツ選手よりも短く厳しい世界であることが伝わってきます。

 

最後に

  • 今回、乃木坂46の各世代の分布がどうなっているかを調べているとどの世代もデビュー年齢に同じであることがわかり、そこから今回の内容を書こうと思いました。卒業時の年齢だけに注目をし、最近のアイドルは大人らしさ求められているのかと思っていました。しかし、デビュー時の年齢を照らし合わせると在籍期間が延びているのではなく、デビュー時の年齢が高いことに気付きました。そして在籍期間を平均すると約7年であるため、単に活動期間がそうさせているのだと思いました。乃木坂46はこれまで今までのアイドルグループと異なると書いてきましたが、既存のアイドルと変わらないことも多いのかもしれません。コンセプトを変えるだけで印象を変えたり、一線を画すアイドルになったりすることは目を引く点です。乃木坂46がアイドルに変革をもたらすきっかけになったグループかもしれませんが、その壁はまだまだ高く、そう簡単に越えられるものでないことも今回の結果からうかがえます。これからもその壁に挑戦してほしいですね。