ファンが選ぶ乃木坂46のトップ・オブ・センターは?
はじめに
- この前はアンダーのセンターのアンケートでした。アンダーはセンター経験者が非常に多く1週間以上アンケートをしていました。こんなアンケートにお付き合いいただきありがとうございます。さて、今回もセンターのアンケートです。今回は表題曲センターで誰が一番人気なのか調査しました。表題曲センターは乃木坂46の顔と言えるポジションです。先日のバスラで発表された「しあわせの保護色」のセンターは今作で卒業する白石麻衣さんです。今回調査していて感じたのは、表題曲センター経験者が少ないことです。W杯の優勝経験国のような感じに思えました。表題曲センター経験者が少ない分、初センターからのセンターの維持の難しさを感じさせます。みなさんが選ぶセンタークイーンは誰でしょうか?
調査内容
- 乃木坂46表題曲センター11名のうち誰が一番好きかをアンケートしました。前回のアンダーセンター同様、予選3ブロックと決勝の計4回に分けてアンケート行いました。予選を勝ち抜いたのは3ブロックの上位4名です。票に関しては修正を行い、上位4名を選びました。重複もあると思われますが、アンケート全体では1787票獲得しました。ご投票ありがとうございます。アンケート調査ができるのもみなさんのおかげです。予選、決勝の得票数はデータ表ご参照ください。
調査結果
- 決勝進出者予選ブロックの太字で示したメンバーです。決勝にコマを進めたメンバーは全員一期生で、10回以上の福神経験と複数回のセンター経験をしているメンバーでした。このことから乃木坂46の一期生の強さが見えてみます。決勝では票が割れ、各メンバーとも2割前後の票を獲得しています。やはり、チャンピオンは西野七瀬さんでした。その次が生駒里奈さんでした。センター回数女王と、単独センター回数女王が1位と2位でした。バラスの時期ということもあり、昨年の西野さんの卒コンを思い出されたり、橋本さんを思い出されたりされた方も多いのではないでしょうか。決勝進出者は予選ブロックで過半数を占めるか、2位に圧倒的大差を付けています。残念ながら、あと数か月後には、センター決勝進出者が全員卒業しています。少し寂しいですね。今回も因果関係(Y=従属変数、X=独立変数)を推定する回帰分析を使います。ついに回帰分析の限界が来てしまうのでしょうか!?
投票要因
- 予選ではYを得票数とし、X1をセンター回数、X2を福神回数、X3を選抜回数としました。それに対して、決勝では予選のX3の選抜回数を省きました。データが少ない場合は独立変数を増やすとまともな分析ができません。
予選ブロック
- 予選ブロックでは、票を修正しない方が統計的に有意な結果がでました。票の修正前ではセンター回数が投票に影響を与えていることがわかりました。その他の要因については有意水準5%未満でないため、要因とすることはできません。票を修正した場合はどの要因も統計的に有意と言えませんでした。アンケート自体の関心が投票の要因になっていると考えられます。得票数の多いブロックの方が人気ということかもしれません。
- 修正前であれば、センター回数が投票要因として挙げられます。しかし、修正後であれば、センター回数も選抜回数も福神回数も統計的に有意でない要因であると言えます。センター回数が投票に大きな影響を与えていることがわかります。単純接触回数に比例しているのかもしれません。単純接触だけでなく、その中に含まれる思い入れのような質もあるかもしれません。統計的には有意ではないですが、選抜回数がマイナスの影響を与える要素として算出されています。おそらく三期生、四期生の影響とすでに卒業しているメンバーが影響を与えている可能性があるため、統計的有意でないと判断したのかもしれません。しかし、散布図ではどれも綺麗な比例の直線になっています。重回帰分析とは異なり、それぞれの独立変数で示すことになりどれが一番作用しているかを断定することはできません。
決勝
- 予選ブロックで挙げた要因はどれも統計的に有意でないと判断されました。データ数が少ないため、あまり独立変数を増やすことができません。そのため、要因の特定は困難です。さすがにこれでは終われないので、散布図から曲線を推定しました。なんと、得票数とセンター回数、福神回数、選抜回数がどれも二乗に比例することがわかりました。予選ブロックではすべて綺麗な直線でしたが、決勝ではどの要因も大きく作用していることがわかります。決勝進出者に対するファンの熱い思いが見えてきます。ここまで綺麗な曲線はデータ数が少ないとはいえ、珍しいことだと言えます。僕自身、非常に驚いています。しかし、なぜ二乗に比例するかを説明することができません。これは、完全に僕の分析力不足です。
- ここで気になるのが、センター回数の係数はプラスで、その他2つの係数はマイナスになっています。センターがプラスに作用し、その他がマイナスに作用していると考えることもできますが、すべてを掛け合わせるとそういうわけにはいかないのが、要因が複数ある場合の分析になり、そういうときに重回帰分析が役に立ちます。要因が特定できなかったことは非常に悔しいですが、乃木坂46ファンの心理はそんな簡単にわからないということだけはわかりました。苦し紛れの言い訳です(笑)
表題曲とアンダー
- まず、表題曲センター経験者を見て、一期生が圧倒的に多いことに気づきました。そして、センターを複数回経験したことのあるメンバーも一期生だけでした。表題曲のセンターでは加入して間もない、メンバーをセンターにすることがあります。二期生加入からその流れは続いています。しかし、フロントや福神として定着することはあっても、センターとして定着していません。それに対して、アンダーでは表題曲のセンターになったメンバーの同期生がセンターになるのには約2年の時差があります。そういった面ではアンダーはメンバーの若返りが遅いように思われるかもしれませんが、新しいセンターであっても、すぐに別の曲でセンターを務めることがあります。それが繰り返されているので、アンダーでは誰かにセンターが集中することはないと言えます。センター争いが熾烈なのはアンダーです。
- それに対して、表題曲ではセンターが硬直化しています。センターの経路依存と言えるでしょう。白石さんの卒業で表題曲センターがアンダーのように熾烈なものになるのか、もしくは齋藤飛鳥さんにセンターが集中するのかは読めませんが、2020年が乃木坂46の大きな分岐点ではないでしょうか。AKBグループを見て、絶対的エースは初期のメンバーで、そのメンバーが卒業した途端に注目されなくなってしまうという非情な結果になっていると感じました。生駒さん、西野さんの卒業を乗り越えた乃木坂46であれば、今回の白石さんの卒業を乗り越えられると思っています。そして、人気のある現時点で世代交代を進めると乃木坂46は安泰かもしれません。W杯で優勝した国が、その次のW杯で予選敗退するのは、優勝メンバーへの依存が大きく、世代交代が進められないことと、メディアの発達によるデータ分析だと考えています。W杯の優勝経験国の苦難と今後の乃木坂46が重なることを危惧しています。2020年は乃木坂46にとって正念場です。みなさんの力でいつまでも人気のある乃木坂46にしましょう!