坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

心の準備はいつからできていますか?

 

 

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はじめに

結婚と聞くと、ゴールであったり、幸せの象徴であったりとプラスのイメージが強いと思います。僕の周りは結婚ラッシュ真っただ中で友達と話していても、必ず誰かの結婚の話題になります。そんな僕は結婚なんてまだまだ先のことでしかありません(笑)。そんな今回は、アイドルの結婚についてです。アイドルでも女性アイドルの結婚は非常にセンシティブなテーマであり、アイドルの結婚に関しては賛否が分かれ、元アイドルの結婚発表は世間をざわつかせる話題でもあります。女性アイドルの結婚はどのタイミングであれば受け入れられるのかについて調べました。

 

 

調査内容

  • いつものようにTwitterのアンケート機能を使って、Twitterのユーザーの乃木坂46ファンを中心にアンケートを取りました。総数は138票です。

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調査結果 グラフ

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調査結果 表


「卒業前」=0

「卒業後1年以内」=1

「卒業後1年以上」=2

「どのタイミングもアウト」=-1(2点尺度の時だけ0)

と設定し、統計情報を算出し、その有意水準を5%に設定しました。アンケート通りの4点尺度、「卒業前」、「卒業後」、「どのタイミングもアウト」の3点尺度、「結婚容認」、「結婚反対」の2点尺度で統計情報を算出しましたが、いずれも5%を下回ることがなく、統計的な有意差は見られませんでした。今回の結果を一つの傾向として捉えていただけると助かります。本当は有意水準を下回っていない結果に対してこんなことを言ってはいけないのですが、、、

以前の調査とも関連付けて書いていくのですが、同時期に実施していないこともあり完全にリンクしているとは言えませんので、ご了承ください。

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統計情報(2点尺度)

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統計情報(3点尺度)

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統計情報(4点尺度)

 

 

恋愛禁止と関係がある?

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票の流れ(推定)
  • 今回は女性アイドルの結婚と言ってもアイドル卒業後も含まれていて、卒業後も恋愛禁止の縛りが生きるのか、それとも消えるのかというのも1つの焦点です。以前のアイドルに対して恋愛禁止についての調査で、おおよそ6:4で「恋愛禁止を求めない」が多かったです。今回の結果を「結婚容認」と「結婚反対」の比率は9:1で、「結婚容認」が多く、「恋愛禁止を求めない」よりも差が大きくなりました。アイドルに恋愛禁止を求めている人の約75%の人は、アイドルの結婚を容認していることになります。しかし、恋愛禁止を求めている人が在籍中の結婚を認めているわけでなく、おそらく卒業後の結婚については容認していると言えます。アイドルを経験した以上、そのイメージを崩してほしくないと願うファンがいて、その人たちが女性アイドルの結婚を反対している可能性もありますが、調査した時期が女性アイドルの婚約発表で少しざわつかせた時期であったこともあり、そのことも影響しているとも考えられます。
  • 結婚は卒業前からOKと回答した人が9名いらっしゃいました。この回答された方は男性アイドルの在籍中の結婚が認められて、女性アイドルの在籍中の結婚はおろか恋愛すら御法度なのかと疑問を抱かれている方ではないかと推測しています。今後、男性アイドルのように女性アイドルで在籍中に結婚したことを報告するようなことがあれば、従来の女性アイドルのイメージが大きく変わり、アイドル界の革命戦士・乃木坂46でも打ち破れなかった壁を打ち破ることになると言えるでしょう。この壁への挑戦は非常に難しいことは確かです。何においても大きな騒動があり、大きく変わるということがあるので、女性アイドルの結婚も男性アイドルのようになるかもしれません。

 

卒業後はもうアイドルじゃない!?

  • 卒業後であれば、結婚はOKという方が全体の8割を占めていました。これはさすがに当然の結果ですね。卒業後はアイドルではないので結婚をしてもOKというファンが多いです。恋愛禁止を求めている人であっても、卒業後であれば構わないと考えている人がいることも考えられます。卒業してまで、アイドルとしての責務を求める必要はないと考えていると思われます。恋愛について調査したときは在籍中の恋愛はOKだが、今回の結婚については卒業後でないといけないと思われる方が多いこともわかりました。
  • 卒業して1年以内の結婚よりも1年以上の結婚での差は約2.5倍の差がありました。これが3年を境にすると差が小さくなっていたと考えられます。卒業して1年以内はアイドル卒業のイメージが色濃く残る期間で、ブレーキをかけてから完全に停止するまでの制動距離が1年であると言えます。そのイメージが抜ければ、結婚をしてアイドルのイメージが呼び起こされることなく、受け入れられにくいのではないかと考えます。1年以内であると在籍時のイメージが強いので、そちらのイメージに引っ張られるのではないかと思います。やはり衛藤さんの結婚は衝撃がありました(単に推しメンだっただけです)。

 

白さを求める

  • 女性アイドルの恋愛や結婚が一種のスキャンダルのように扱われるのは、アイドルの清純性が呪縛となっているからではないでしょうか。言わば、アイドルは箱入り娘なのです。つまり、アイドルは世間の作り出した幻想という牢獄に幽閉されていると言えます。その部屋から出ることは穢されていくことと同じで、勝手にその牢獄から出れば、罰が与えられます。これはファンが望んでいることではなく、今までの歴史が積み上げたものであり、プロデュースする側もそのイメージに縛られています。アイドルは穢れのない真っ白な存在であるというイメージが完全に定着した結果ではないかと考えます。前回の調査では恋愛という部屋を出たことがわかりましたが、結婚というその次の部屋からは出ることができず、清純という敷地から出るにはまだまだ時間がかかると言えます。

 

 

最後に

  • 昨年の3月に乃木坂46を卒業された衛藤さんは同年の10月に結婚をされました。今年、欅坂46を卒業された長沢さんも数カ月前に婚約発表をされました。もっとさかのぼれば、元NMBの須藤さんは選抜総選挙の表彰式で結婚発表をしました。後者の2名は非常に大きな物議を醸しましたが、衛藤さんはそこまで大きな物議を醸しませんでした。物議を醸すかどうかの違いの1つは結婚発表までのプロセスです。衛藤さんは卒業後、アイドルという看板を背負わずに活動をされていました。卒業からすぐの交際宣言には物議を醸しましたが、アイドル時代のイメージに依存せずファンを獲得しようとされていました。先ほどの2名はアイドル時代として活動をしていたため、ファンが結婚について納得しないのも確かです。ただ、アイドルの恋愛や結婚が物議を醸すのは世間の作り上げたイメージがそうさせているからであり、そのイメージの下でアイドルを見ることが自然と刷り込まれているからではないでしょうか?本来恋愛も結婚も自由なものであって、誰かがとやかく言うものではありません。これはアイドルの特殊性と言えます。時代とともにこのイメージが変化すると言えるでしょう。