坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

実力派集団がお届けするのはこちら

 

 

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はじめに

  • 乃木坂46の楽曲は表題曲、アンダー曲だけでなく、ユニット曲や各世代の曲も人気があります。この自粛期間中に表題曲の「しあわせの保護色」の再生回数を4期生楽曲の「I see...」が抜いたことで話題になりました。「I see...」の曲調がSMAPの曲に似ていることからSMPAファンの方々のSMPAを懐かしむコメントも寄せられていました。乃木坂46の楽曲の人気は表題曲だけに集中していないことがわかります。乃木坂46ファンは様々な楽曲にアンテナを張っていることが見て取れます。そして、今回、2期生が全員参加していた2期生楽曲がちょうど4曲だったので、2期生楽曲について調査しました。これまで2期生は他の世代との相違点が多く、乃木坂46の中で異色の世代と書いてきました(2期生関連の記事)。さて、どんな結果になったのでしょうか?

 

調査内容

  • Twitterのアンケート機能を使って、2期生が全員参加した楽曲で好きな曲について調査しました。2期生の一部のメンバーが参加した楽曲もあるため、このような設問にしました。獲得総数は115票です。ご投票ありがとうございます。統計的には有意ではありませんが、票の偏り方を見ていると、「アナスターシャ」に関しては当てはまるところがあるように思われます。他の曲に関しては順位が入れ替わる可能性は大いに考えられます。統計的に有意でないからと言って無碍にすることはできません。一つの傾向として捉える必要があると考えられます。

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調査結果 グラフ

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調査結果 表


 

2ndアルバムで初めて

  • 恥ずかしながら、実は「かき氷の片想い」が2期生楽曲であることを今回のアンケートを行うまで知りませんでした。そう思われた方も少なくないのではないのでしょうか。投票結果もそのことを反映しているのかもしれません。もっと早い段階で2期生楽曲があると思っていたのですが、意外にも2ndアルバムからでした。2ndアルバムも数種類あり、そのうちのType-Cに収録されています。僕が持っているのがType-Aなので、この曲は収録されていませんでした。3rdのバスラで2期生全員が正規メンバー昇格し、11thシングルにその当時の昇格組(通称、「ボーダー組」)の楽曲「ボーダー」が収録されています。「ボーダー」がリリースされたことで2期生が全員正規メンバーとなりました。その後の3期生の加入と人気を考えると13thシングル辺りで初めての2期生楽曲をリリースした方がよかったのではないかと思ってしまいます。2期生の新入生としての活動期間が短すぎたのではないかと思います。ただ、13thシングルの時期は2期生の絶対的エースである堀さんがアンダーへ行き、堀さん自身の当時の葛藤を考えると、選抜に復帰し始めた2ndアルバムのタイミングしかなかったのかとも思ってしまいます。

 

復活を遂げた女王

  • 「スカウトマン」と僅差で2位になった「ライブ神」は18thシングルに収録された2期生楽曲です。3期生の大園さんと与田さんがWセンターを務めたことで話題になった「逃げ水」に収録されています。このシングルは各世代にとって重要なシングルではないかと考えています。1期生は新しい世代の3期生のデビューのお膳立てをし、2期生は絶対的女王の堀さんが完全復活を遂げ、「ライブ神」が2期生の人気に火を着けるきっかけになった曲だと言えます。堀さんはまるでコロンビアの虎のファルカオのようです。ファルカオは2014年のW杯での活躍が期待されましたが、クラブでの試合中に前十字靭帯断裂という大けがを負いました。ケガから復帰するものの、なかなか活躍ができませんでしたが、古巣のモナコに戻ってからチャンピオンズリーグ準決勝進出の立役者として活躍し、見事な復活を遂げました。堀さんが「ライブ神」のセンターを務めることで、アンダーへ行っていたエースが選抜に戻り、見事な復活を表していると言えます。堀さんの復活が、堀さんだけでなく2期生全員の底力を感じさせる曲となりました。MVの冒頭の堀さんが叫んでいるシーンは堀さんの復活と2期生の実力を見せつけるようなシーンだと思います。

 

まさに2期生

  • 20thシングル「シンクロニシティ」で生駒さんが卒業されました。そしてこの曲でレコード大賞を2年連続受賞する快挙も成し遂げます。「シンクロニシティ」だけでなく、このシングルに収録されている2期生楽曲の「スカウトマン」も注目すべき楽曲です。この曲は他の楽曲では見られないような曲調であり、MVも独特です。前作のライブ神に比べてもまた異なった系統の曲です。僕はこの曲が一番2期生らしい曲だと思っています。このときは北野さんが休まれていたので、北野さんは参加していません。そういった意味では活動をしている2期生全員であって、本当の意味での2期生全員ではないと思われた方もいらっしゃるかもしれません。それもあって、スカウトマンよりライブ神の方が票を多く集めたのかもしれません。独特の世界観を表現するには乃木坂46の異端児である2期生にしかできないと思います。ライブでこの曲を観ましたが、この一糸乱れぬ動きはさすが2期生と思わされます。ライブ神では堀さんの2期生の底力を示し、この曲では2期生の圧倒的な実力を示しているように思えます。この曲は2期生以外が披露するのは少し難しい曲ではないでしょうか。そういった意味で一番2期生らしい曲だと思います。 

 

2期生の歴史を振り返る5分27秒

  • ダントツ人気の「アナスターシャ」は冒頭で触れた「しあわせの保護色」と一緒に収録されている2期生楽曲です。「I see...」の方が話題性に富んでいてそちらの方がメディアで取り上げられることが多かったですが、2期生楽曲の「アナスターシャ」も負けず劣らずいい曲です。佐々木さん最後の2期生楽曲で、MV全体が2期生の歴史を表していると言われています。冒頭のシーンでは、当時の研究生を含めた人数分の席があり、卒業メンバーの席は空席となっています。そして、最初シーンの逆再生は現在から2期生加入までをさかのぼり、2期生の歴史を振り返っているのではないかと思います。2番以降のメンバーが途中で合流したり、北野さんが途中で休んだりしているシーンが正規メンバー昇格や北野さんの活動休止を表しているのではないかと言われています。乃木坂工事中のスタジオ披露では放送日が佐々木さんの卒業後だったので、佐々木さんのいる「アナスターシャ」はリモートライブが最初で最後となってしまいました。桜井さんや白石さんのソロ曲のように過去の映像が入っているわけではないため、このMVは観る側に解釈がゆだねられる楽曲となっています。初心者向けのMVではないです。ある程度乃木坂46にハマっていないと難しい曲になっています。2期生のファン層をしっかり捉えたMVになっています。 

 

  • 2期生楽曲は数こそ少ないものの他の世代の楽曲に比べるとどの曲も個性が強いです。曲数の少なさの1つには正規メンバー昇格時期がメンバーによって異なったことがあげられるでしょう。足並みがなかなか揃わなかったことが2期生楽曲のリリースまでに長い時間を要したと考えられます。曲の個性の強さは2期生の実力と言って間違いないでしょう。3、4期生の楽曲の系統は2期生楽曲のようにそれぞれの曲の個性が強いというよりもアイドルらしい曲が多いです。25thシングルに収録されている「毎日がbrand new day」は今までと少し系統が異なり、2期生楽曲ともまた違った系統の楽曲です。3、4期生は2期生よりも人気があるのは確かですが、実力に関しては2期生にはまだまだ及んでいないと言えます。全員がアンダーライブの舞台を経験していて、乃木坂46が今のような人気グループでない時代を知っているので、3、4期生との経験値の差は大きく、それが2期生の実力に結びついているとも言えます。芸人さんもテレビでの出演回数よりも舞台を踏んだ回数の方が評価され、実力に結びつき、熱狂的なファンを獲得しています。アイドルでも同じことが言えるのではないでしょうか。3、4期生を批判しているわけではなく、2期生の実力が他の世代と比べて、突出していることを伝えたいだけです。たった4曲でここまで系統の異なる楽曲をこなせるのはやはり2期生だけではないでしょうか。