坂道は上るもの

乃木坂46についてメインに書いていますが、時折、勉強や旅行や法律問題についても書いています。乃木坂46のファンの行動についても統計分析を行っています。

どうやって訳をしたらいいの?

 

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はじめに

  • ほとんどの地域では緊急事態宣言が解除され、生活が元に戻りつつありますが、依然として気の抜けない状態が続いています。もう、おうち時間が過去のものになりつつあるかもしれませんが、家にいる時間を少しでも有意義に使えればと思います。今回は英語から日本にする場合と、日本語から英語にする場合に分けて書いていこうと思います。このブログを読んでくださっている方の大半は乃木坂46ファンだと思うので、乃木坂46の超人気の曲を抜粋しています。英語と日本語はそもそも違う言語ですが理解するためには訳さないとわかないことが多いです。そのコツについて書いていきます。英語の勉強方法については以前の記事をご覧ください。

 

英語と日本語の違い

  • 英語は主語と述語が隣り合うことが多く基本的に主語が頭に来ているので、どれが主語でどれが述語かがわかりやすいです。それに対して、英語と異なり、日本語は主語や述語に順番などありません。主語と述語を見分けるのには助詞(てにをは)で判断します。場合によっては主語が省かれる場合があるので何が主語かを気を付けなければならない場合があります。この違いを頭に入れておいてください。

 

 

英語から日本語

  • 和訳問題は読解問題で必ず出てくると言っても過言ではありません。ただ、意味をつかむのと訳をすることは別のことだと思ってください。意味をつかむは何が書いているかを理解することで訳をすることは相手に伝えることです。誰かと話している時に相手の話を聞いて理解することが意味をつかむことで、その話していることを誰かに伝えることが訳をすることだと思ってください。相手が話していることを、いつも誰かに伝えようとする必要はありませんよね。その自分さえわかれば問題ありませんから。相手に伝えるとなるとしっかりとした文章にしなければなりません。英文読解では基本的に意味をつかむことに集中し、訳は求められている部分や重要な部分に絞るようにしましょう。 
  • 和訳の順番としては、まずはSVOCを見つけて直訳します。そして、次にその文章で余っている部分(例えば、前置詞句など)の訳をします。そして、その余っている部分を訳し、元の文章に当てはます。SVOCについては以前書いているのそちらも合わせてご覧ください。

 

では、例題を見ていきます。

Premier League clubs face having to pay a huge refund to broadcasters even if they manage to complete the coronavirus-disrupted season behind closed doors.

 

Japan Times 2020年5月13日付(抜粋)

https://www.japantimes.co.jp/sports/2020/05/13/soccer/premier-league-braced-tv-losses-player-protests-mount/#.XrvmtGj7RPY (同年同日閲覧)

 

 

まずはSVOCに分けていきます。この要素を取り出せば何が主語で、何が述語かがわかり英文がわかりやすくなります。

S=Premier League clubs

V=face

O= having to pay huge refund

プレミアリーグのクラブは巨額の返金に直面している。

 

誰に対する返金?

→broadcasters:テレビ局

 

訳:プレミアリーグのクラブはテレビ局に対して、巨額の放映権料を返金しなければならない可能性が浮上している。

 

ここからはeven ifの部分について説明します。

何が起こっているのか?

→even if they manage to complete the coronavirus-disrupted season behind closed doors

 

まず注意すべきは接続詞のEven if(たとえ~であっても)です。前の文に対して、少し否定的なニュアンスがあります。そして同じくSVOCに分けます。

 

S=they

V=manage

O=to complete the coronavirus-disrupted season

→彼ら(プレミアリーグのクラブ)は新型コロナウイルスで混乱したシーズンを終わらせようとしている

 

どういう状態?

→behind closed doors(無観客試合)

 

訳:たとえ、新型コロナウイルスの影響で混乱した今シーズンを、無観客で終わらせようとしても。

 

全文を合わせる次のようになります。

 

全訳

新型コロナウイルスの影響で混乱した今シーズンを無観客で終わらせようとしても、プレミアリーグのクラブはテレビ局に対して巨額の放映権料を返金しなければならない可能性が浮上している。

 

  • このようになります。長い文章であっても主語と述語は必ずあり、それを見つけ出しましょう。そうすれば、英文の書いている方向性がつかめます。主語が重複している部分は、日本語にする際削っても問題ありませんし、代名詞で置き換えても構いません。意味をつかんだ後の作業は英語力ではなく、国語力が試されます。

 

 

わかない英単語は単語だけでなく、動詞と一緒に調べてみてください。たまに特定の動詞と一緒になると意味の変わる単語があります。

 

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単語のみ

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動詞と一緒に単語を調べる
  • 今回の場合は問題ありませんでしたが、動詞と一緒に調べる癖をつけると英語力は格段に上がります。

 

 

 

 

日本語から英語

  • 大学入試でも和文英訳は難関大学でしか出てきませんが、実生活で使うのは和訳よりも英訳の作業方が多いです。僕も今の仕事では和訳より英訳の方が多いです。この作業の大変なところは、日本語をそのまま英語にしてはいけないということです。英語と日本語はそもそも違う言語なので、直訳をしたら、わけのわからない文章になってしまいます。日本語をよりわかりやすい日本語にします。その時に注意していただきたいのが、主語と述語をはっきりさせることです。日本語では1文で表しているから、英語も合わせなければならないと思われるかもしれませんが、そんなルールはありませんので、自由に文の数を変えても買いません。文章の主語と述語さえはっきりわかれば、大丈夫です。では、乃木坂46のあの曲の一部を使ってやっていきましょう。

きっと、誰だって 誰だってあるだろうふいに気づいたら泣いてること

理由なんて何も思い当たらずに涙が溢れる

それはそばにいる そばにいる誰かのせい

言葉を交わしていなくても心が勝手に共鳴するんだ愛を分け合って

ハモれ(ウォウ…)

ハモれ(ウォウ…)

 

出典:乃木坂46シンクロニシティ(抜粋)』2017年

  • 歌詞の訳は非常に難しいです。その理由は主語がなく、目的語がはっきりしていないからです。そのため、ある程度推測しないといけない部分があります。そのために別の言葉で置き換えたり、補ったりします。
  • まずは歌詞を主語と述語をはっきりさせた日本語にします。その次に英訳へ移ります。

 

「きっと、誰だって、誰だってあるだろうふいに気づいたら泣いてること。理由なんて何も思い当たらずに涙が溢れる」

→おそらく、誰もが理由もなく泣いたことがあるはずだ。理由なんて思い当たらないけれども、泣きそうになってしまう。

 

  • まずはある程度主語と述語をはっきりさせた日本語にしました。
  • ここから英語にしていく作業です。
  • 「誰もが」や世間一般を表す場合はyouを使うのが一般的です。Weを使うと、私たちとその他のようなイメージになってしまいます。主語がはっきりしない場合はyouを使うのがおすすめです。受動態を使えと言われることがありますが、僕はyouのほうが便利だと思っています。
  • ここで辞書を使います。辞書は英二郎 (英二郎pro lite)を使います。オンラインサイトでは一番使い勝手のいいサイトです。翻訳家の方たちも使われているサイトなのでぜひ使ってみてください。
  • まず調べたい単語を日本で入れます。

 

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調べたい日本語を入力

目ぼしい単語を見つけて、もう一度検索します。

 

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気になる英単語を選び再検索

その単語で文脈に合うかを確認します。

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その単語で問題ないかをここで確かめる
  • 文脈に合うかどうかは下に続く例文を見て当てはめてみてください。単語は意味だけでなく、例文でどのように使われているかでその単語の意味が分かります。今回だと共感するはsympathizeで問題ありませんでしたので、そのまま使います。

 

  • 「きっと」や「おそらく」はsurelyやlikelyのような副詞を使ってもいいのですが、助動詞でそのニュアンスを出すことができます。そしてそっちの方が楽です。助動詞についても以前書いているのそちらと合わせて読んでいただけると嬉しいです。

 

You must have cried without reason. You don’t know why you are about to cry, but you are about to do.

 

  • 次も同じ手順で日本語をよりわかりやすい日本語にします。
  • 「それはそばにいる、そばにいる誰かのせい。言葉を交わしていなくても心が勝手に共鳴するんだ愛を分け合ってハモれ」
  • →その泣いている原因はあなたの近くにいる人かもしれない。愛を誰かと共有すれば、そのことに共感でき、言葉がなくとも、コミュニケーションをとることができる。さあ、ハモろう
  •  
  • 英語にするときの注意点は先ほどと同じですが、前置詞の使い方に注目したいと思います。「愛を誰かと共有すれば」でifを使われると思います。すでにifが使われているのでandでつないでも問題はありませんが、もう一度、主語や述語を書かなければならないで前置詞のasを使います。Asは「として」と覚えているかもしれませんが同時条件を表す単語なので、「誰かと愛を共有しているときに」といったニュアンスになります。なので、わざわざifを使わずにasでも問題ありません。「言葉がなくても」は「話さずに」と置き換えても問題ありませんが、愛は心を表すので、非言語的存在です。その対比として「言葉」を残しました。言葉使わないコミュニケーションという意味でwithout wordsとしました。前置詞が使えると2文で書かないといけない文を1文で収めることができます。

 

Someone close to you should make you cry. This is the reason. If you sympathize with someone as sharing love, you should communicate with someone without words. Let’s sing in harmony.

 

全訳 

You must have cried without reason. You don’t know why you are about to cry, but you are about to do. Someone close to you should make you cry. This is the reason. If you sympathize with someone as sharing love, you should communicate with someone without words. Let’s sing in harmony.

 

  • 英訳は日本語訳のように全部合わせて省略することはありませんが、このような形になります。日本語→よりわかりやすい日本語→英語の順番になります。英訳の基本は日本語をよりわかりやすい日本語に置き換えることです。この作業を怠ると変な英文になります。辞書を使うときはどのような文で、その単語が使われているか確認しましょう。それでもわからない場合は英英辞典を使って、その英語の意味を英語で調べましょう。英英辞典も面白いのでぜひ使ってみてください。

 

最後に

  • 今回は和訳と英訳についてざっくりですが、書いてみました。もっとじっくりと書かなければならないのですが、長くダラダラと書きたくないのと、そこまでの気力がないのでこのような形になりました。英語の長さがどうであれ、基本をしっかり押さえられていれば、あとは合わせるだけです。簡単なように見えて実は奥の深い世界です。いまだにどう訳していいかわからない言葉もあります。辞書を引いても、これであっているのかと考えてしまうほどです。そういうときに日本語を別の言葉に置き換えたり、その文のイメージをしたりして、そのシチュエーションにぴったりな言葉を当てはめるようにしています。言葉にとらわれずイメージから入ってみるのもいいかもしれません。これを参考に英語の勉強をしてみませんか?

 

ちょっと、ふと

 

 

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はじめに

今回は過去のデータをもとにして、乃木坂46のセンターやファンについて書いていきたいと思います。次の曲のセンターを当てるといった内容ではないので、そのようなことを期待されている方にとっては期待外れの内容となっております。今まで、Twitterで行った調査結果をまとめたものになっています。これまでに上がっている内容のまとめにならないようにしようと思います。ファンの分析と乃木坂46のジレンマ、そして今後について書いていきます。

 

 

乃木坂46ファン

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  • 年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。
  • 乃木坂46ファンの平均年齢は22歳で誤差が1.9歳です。そのため、20代前半が乃木坂46ファンの中核を担っていると言えます。本当はもっと正確なデータを取る必要があるのですが、Twitterのアンケート上限界があります。そのため、精度に関する問題を指摘されるかもしれませんが、ご了承ください。現在の乃木坂46の平均年齢が21歳で上記の表記方法に合わせると、22歳になります。乃木坂46ファンと乃木坂46(現役)の平均年齢は同じであると言えます。
  • 乃木坂46ファンが推している世代は1期生です。3,4期生に勢いがあるからと言っても1期生のハードルが高いことがわかります。特にセンター経験者は人気が高いです。以前から、1期生に人気が集中していることを書いてきました。いまだに卒業したメンバーの人気は強いです。特に深川さん、橋本さん、西野さん、生駒さんの人気は絶大です。そんな僕も橋本さんの推しです。推しメンの名前で4期生の名前を見る機会が増えてきました。4期生の人気が上がってきていることがわかります。2期生は他の世代に比べると特異性があり、コアなファンから絶大な支持を集めています。
  • 乃木坂46ファンの傾向をまとめると、20代前半が多く、1期生が一番の推しだけど、他の世代もしっかり応援しているということがわかります。

 

センターは人気を集める

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  • 過去数回実施したアンケートで人気メンバーの大半はセンター経験者でした。複数回センターを務めているメンバーは人気があるからセンターになっていますが、センターを経験したことで人気が爆発的に上がったメンバーもいます。センターというポジションに相当な影響力があることがわかります。センター経験の有無がファンの人気を大きく左右することがわかります。乃木坂46は今や非常に大きなアイドルグループです。ここまで大きくなったからこそ、経路依存しなければならない事情も大きくなってきているのかもしれません。
  • 乃木坂46に大きな役割があります。それは坂道グループの先駆者であり、坂道グループの人気を押し上げることです。今や乃木坂46だけでなく、欅坂46や日向坂46も人気があります。ただ、乃木坂46に比肩するほどの人気ではありません。乃木坂46をきっかけに坂道グループにハマっている人は多いです。僕も最近、日向坂46が上がってきています。乃木坂46を坂道グループの入口にして、欅坂46や日向坂46のファンも獲得しようとしているように思います。乃木坂46の人気を維持することは坂道グループの今後を左右します。そのためにも乃木坂46の人気を維持しなければなりません。乃木坂46の若返りが進みにくい要因でないかと考えられます。乃木坂46ファンの中では新しい世代にバトンを繋いでこれからも上り坂のグループであってほしいという思いが強いです。

 

見え隠れするジレンマ

  • 実は、乃木坂46ファンの傾向は運営側に反映されています。センターが1期生に集中していることです。センターを複数回務めたことあるメンバーは1期生だけです。白石さんの卒業後は、センターを複数回務めたことのあるメンバーは齋藤さんだけになります。運営サイドはライブや握手会でのグッズや握手券の売れ行きから人気のある世代やメンバーを把握していると考えられます。乃木坂46ファンの傾向を見ていても、1期生の人気は見て取れます。運営もそれを無視することはできません。
  • 運営者は大きく分けて、2つのことを選択します。現状維持か新規開拓を選択し、運営を行います。理想は、この2つを同時に行うことですが、至難の業です。デビュー当初の乃木坂46は他のアイドルグループと差別化を図るために、新しいことに挑戦していたと言えます。その時行ったことが、今も続いていることは非常に素晴らしいことです。今は日本を代表するアイドルグループになったので、人気を維持することも難しくなります。運営としてはマイナスを出すことを極力避けたいので、1期生依存は仕方のないことです。
  • 運営は若返りをしていないわけではありません。卒業生が出るたびに、若返りを図っています。深川さん卒業後は齋藤さんが初センターになり、橋本さん卒業後は3期生の大園さんと与田さんが初センターに、生駒さん卒業後は齋藤さんがもう一度センターになりました。運営サイドの若返りで、複数回センターを務めていたのは結果的に齋藤さんだけです。齋藤さんも1期生であり、1期生の枠を飛び出すことはありませんでした。その齋藤さんもグループの平均年齢と同じになったので、若返りを図るためにも10代のメンバーにセンターを務めてもらいたいですね。
  • しかし、1期生に運営側が依存しているのは、運営側がマイナスを出したくないと考えているだけでなく、メンバーに対する誹謗中傷を最小化するためではないかとも考えられます。3,4期生が表に出ると、目を疑ってしまうような誹謗中傷がされます。センターでなくとも、選抜に入ったり、テレビに出ていたりするだけでそのようなことが起こります。それは一部の原理主義的な人によって行われていますが、それが原因と思われ、休業するメンバーもいます。初代センターの生駒さんが乃木坂46で最初の標的でした。そのことを乃木坂46では二度と繰り返さないようにとしているのかもしれません。よく考えてみてください。10代の子が不特定多数の人から誹謗中傷されて、平気なわけはありませんし、運営側もそれを見過ごすはずがありません。3,4期生が複数回センターを務めたときにそれらの誹謗中傷はさらに大きくなるはずです。そんなリスクを背負ってまで、しなければならないのかと思ってしまうのは普通の心理なはずです。若返りの目的で3,4期生に新しいセンターをすることは新しいファンを発見する可能性がある裏で、そのセンターを潰してしまうリスクがあります。そうなると、新センターが消耗品のような扱いになってしまい、そのようなことを運営もファンも望みません。つまり、運営側の1期生依存は若返り阻止でも、乃木坂46ファンの態度でもなければ、メンバーの保護である可能性が高いです。それが結果として、1期生のメディア露出機会が増え、1期生に人気が集中している原因でもあります。

 

 

 

最後に

  • これからの乃木坂46を支えるのは3,4期生であることは確かです。そのことを示すかのように1,2期生が卒業しています。女性アイドルは男性アイドルに比べて、非常に寿命が短く、20代前半で卒業することが多いです。白石さんや新内さんは女性アイドルの中では異例ではないかと思います。乃木坂46は可愛らしさだけでなく、大人らしさがあるので、少し年を重ねたメンバーがいることで大人らしさを出すことができるともいます。と言っても、僕と同年代ですが、、、何度も同じことを言いますが、今年が乃木坂46の正念場だと思います。今年の動向で乃木坂46や坂道グループの今後が決まると言っても過言ではありません。四面楚歌を経験した秋元さんや堀さんの知恵を運営側だけでなく、メンバーでも活かす必要があるのかもしれません。ここでもう一度、堀さん、大園さん、与田さんがセンターになれば、他の世代の光になると言えます。堀さんは若返りの意図からは少し外れますが、アンダーから返り咲いたセンターとして再度注目を集めると考えられ、パフォーマンスで魅了することでしょう。与田さんや大園さんは若返りの象徴となり、乃木坂46の世代交代を示すことになるでしょう。白石さん卒業後のセンターはどうなるのか楽しみですね。

知っておきたい法律のこと

 

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はじめに

  • 今回は法律の基礎的な部分について書いていこうと思います。今までは事例を取り上げて、これにはどういう法律が適用されるかについて書いてきました。法律にも順位があり、それに従ってルールは作られています。社会の授業で法律と条例どちらが、順位が上かなども習ったはずですが、イマイチよくわからないという方もいらっしゃるはずです。そんな方にも読んだいただきたい内容です。そんなこと知って何になるのかと思われるかもしれませんが、自治体や政府が条例や法律を制定する過程において重要です。今の新型コロナウイルスでの対応などもよくわかるようになります。

 

 

法律の順番ってどういう風になっているの?

 

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憲法

  • 日本は法治国家なので、国家を規定するための法があります。それが憲法です。憲法は最上位の法で、法治国家の基本です。憲法には国の在り方が記されています。国会や内閣や司法は憲法に従い、様々な手続きをしなければなりません。通常国会の開催期間や国家が人権侵害しないように規定されています。憲法の客体は国家であって、国民ではありません。行政や立法が憲法に抵触していると思われる場合は、国民が司法に訴えることが認められています。そこで違憲審査を司法は行います。憲法は国家の指針を示す法なので、他国では時代に合わせて改正がなされています。そして、非常事態についても明記されています。日本では制定以来一度も改正がなされていなければ、非常事態について明記されていません。改正時には国民投票を行い、国民の指示を仰ぎます。法改正で国民が関わることのできる法です。

 

条約

  • 次は条約です。条約は国際法とも呼ばれます。細かいことは省略しますが、国際法には不文法と成文法があります。成文法は条文が明文化されている法で、不文法は慣習法と言われて慣習に従って決められた法なので、条文などがありません。各国は国際法に従って、法整備を行うことが多いです。ただし、条約を批准するかどうかは立法(国会)の承認を得なければなりません。つまり、国会が条約を否認すれば、条約を国内法にすることはできません。国内法を作る機関は立法である国会です。行政(内閣)は条約を締結するだけで、内閣が条約を国内法とすることはできません。行政は法に従い、政治を行う機関です。日本は議院内閣制なので、内閣が締結した条約は国会で必ず承認されます。アメリカは議会の与党と大統領の政党が異なることがあるので、条約が承認されないこともあります。国によっては憲法より条約の方が上位である国もあります。EU諸国はその典型例です。

 

法律

  • その次に法律が来ます。法律は今まで紹介した民法や刑法など様々あり、よく耳にすると思います。法律も分けると次のようになります。

 

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  • 公法は公の法律ということで、主体は行政機関です。行政法道路交通法教育基本法が当てはまります。刑事法は、そのまま刑法が当てはまります。そのため、万引きをすれば、国家機関である警察に窃盗罪の容疑で逮捕されます。その後、検察庁で取り調べを受け、起訴か不起訴を判断し、起訴の場合は裁判所で万引きが窃盗罪に当たるかを審議します。警察や検察での取り調べは行政による取り調べです。国家による捜査なのです。
  • それに対して、私法は個人や会社同士のやり取りについて規定している法律です。契約するときにはどのような要件を満たさないといけないのかが定められています。私法は民法や商法が代表例です。お金や物に関するやり取りは民法や商法に従って行わなければ、その行為は無効になります。私法では、違反したことに対する罰則は規定されていませんが、損害賠償については規定されています。罰則は国家にしか執行できないもので、損害賠償は当事者同士で解決することだからです。
  • ちなみにですが、法律以下の法には最初に「総則」という項目が設けられています。これは、その法律の方針や全体に関わることが書かれています。このスタイルを「パンデクテン方式」と言います。そのため、法律を見るときは総則から見るのが基本です。ただし、総則には基本的なことしか書いていないので、細かい規定については各項目を見なければいけません。

 

政令・省令・条例

  • ここからは少しはしょります。政令、省令、条例の順番になります。政令とは政府(内閣)が出す法のことです。政令は国会の承認を必要としないので、閣議決定で制定することができます。そのため、法律より効力が弱いです。ここで気を付けてほしいのが、行政立法と政令は違うということです。どちらも発案は内閣です。政令閣議決定で制定することができますが、法律は閣議の時点では法律案です。国会で法律案が承認されて初めて、法律となります。法の効力の強さは承認プロセスの多さに比例します。そのため、省令は各省で制定することができ、国会や内閣の承認を必要としませんが、その分、法律や政令に比べて弱いです。条例は地方自治体で制定することができ、国家の承認を必要としない分、法律や政令などより弱くそれらの法に従わなければなりません。法のピラミッドに従って、法を作るのが法治国家の基本です。違反すれば、その法は失効することもあります。

 

最後に

  • 法と政治を切り離して考えられることが多いですが、法がなければ、政治を行うことはできません。対応の遅さには法の壁があることもあります。法律を改正するのであれば、国会の承認が必要ですし、改正前の法律では地方自治体の首長に権限がなく、国家の判断を待たなければならないと規定されていて、改正後は地方自治体の首長に権限が与えられたとします。法改正して、その改正法が適用されるまで、首長は何もしてはいけないということがあります。もし、それを逸脱すれば、法に触れる行為になります。民主主義では法律改正に多くのプロセスを有するので時間がかかります。その点、独裁国家は決定が速いです。どちらがいいかは言うまでもありません。
  • 今回の新型コロナ対応では地方自治体にある程度の権限が与えられているので、その範囲で地方自治体は対応しています。対応できないこともあり、それは法律にそう規定されているからです。法を逸脱した途端、法治国家から人治国家になり前近代国家になってしまいます。法を正しく理解することは政治や地方自治体の対応について正しく理解することにつながります。ワイドショーの根拠ない言説に振り回されないためにも法の知識を身につけましょう!

 

 

ついに迎えた最終決戦――乃木坂の女王は誰?——

 

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はじめに

  • 3回に分けて書いてきた乃木坂46の出身地選手権も今回でラストです。今回は準決勝と決勝ついて書いていきます。延長戦については結果だけ載せます。非常に大掛かりなデータ集めだったので分析も大変でしたが、少しでも面白い分析になればと思っています。データ数の都合上、回帰分析は準決勝までとなります。条件がほぼ絞り込まれているので、決勝や延長戦で同じ要因が働いていると推測されます。大きな番狂わせはありませんでしたが、ちょっとした下克上のようなことは起こりました。必ずしも1位通過者が次のステージに進めるとは限らなくなってきました。前回よりも熾烈な争いが繰り広げられました。みなさんの推しメンはどこまで進んだでしょうか?

 

 

調査内容

  • 決勝トーナメント1回戦の各ブロックに上位半分にいたメンバーが準決勝に進みました。不足しているブロックは敗者復活で1名、外国出身者枠で3名の計4名を追加し、人数調整を行いました。決勝は準決勝の各ブロック上位2名が通過し、1位同士と2位同士でアンケートを行いました。本来はここで東西どちらが多いかで決着がつくはずだったのですが、引き分けだったので延長戦に突入しました。延長戦は1位同士の対決です。
  • 調査方法はTwitter乃木坂46ファンを対象に推しメンアンケートを行いました。獲得総数は準決勝が601票で、決勝が633票でした。各ブロックの平均得票数は準決勝が150票で、決勝が158票で、延長戦が158票でした。
  • ご投票ありがとうございます。これからもご協力お願いします。
  • ルールは、各ブロックの上位二名が次のステージへ進出します。予選ルールは今回から適用されません。同じ得票数であれば、予選での得票数が多いメンバーが勝ち上がります。
  • 乃木坂46メンバーの年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。
  • 今回から各ブロックのグラフと表を貼ります。全体のデータはご覧になりたい場合は、各ステージの集計表をご覧ください。

 

調査結果

準決勝

 

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集計表(準決勝)

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ

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調査結果 グラフ
勝ち抜いたメンバーの特徴
  • 決勝トーナメントを勝ち抜いたメンバーの平均年齢は全体で25.5歳です。このブロックから参加した北川さんと黒見さんを含めているため、平均年齢は前回よりも下がっているように思われますが、黒見さんと北川さんを除くと26.8歳です。前回より0,2歳だけ上がりましたが、大きな変化は見られません。次にバナナマンの抜いた平均年齢が22.4歳ですが、この数値は北川さんと黒見さんを含めたものなので、平均年齢が低くなります。しかし、北川さんと黒見さんを除くと23.1歳と前回より0.7歳若くなりました。前回の平均年齢から弓木さんと松尾さんを除くも24歳前後になり、約1歳若くなっています。依然として23歳前後が通過者の平均年齢です。投票者の平均年齢が22歳であることから、以前の調査結果と照らし合わせると推しメンとの年の差は1歳であることがわかります。ちなみに僕も推しメンは1つ上になります。では、票は23歳前後のメンバーに集中していたかどうかについて見ていこうと思います。

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投票者平均年齢情報

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メンバー情報(準決勝)

 

票の分布
  • 年齢と得票数、平均得票数の分布をヒストグラムにまとめました。前回同様グラフは平均年齢の差を階級(横軸)とし、得票数を縦軸にしています。階級の幅は1です。オレンジ色のグラフは年齢と得票数を表したグラフになり、青色のグラフは年齢と1人当たりの平均得票数を表したグラフになります。オレンジ色のグラフだけでは人数という要因を排除することができないので、青色のグラフでその人数を排除しました。1人当たりの平均得票数の平均値は37.6票で、中央値が31です。中央値と平均値に2割近く乖離があり、票が一部に集中していることがわかります。階級4,6に票の4割がこの2階級に集中しています。西野さん、白石さん、橋本さんの人気の強さが見て取れます。前回は票がお椀のようになっていましたが、今回は年長メンバーに票が集中していました。組み合わせを変えてもこの結果が大きく変わることはないと考えられます。

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年齢別得票数(準決勝)

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年齢別平均得票数(準決勝)

 

投票要因の推測
  • 準決勝で回帰分析は最後になります。今回も前回同様、要因を絞り、表題曲センター回数、選抜割合、福神割合を独立変数(説明変数X)とし、修正得票数を従属変数(被説明変数Y)としました。今回の有意水準も5%としました。この数値を下回った変数が今回の投票要因であるということができます。今回はデータ数を減らすと回帰分析ができなくなるリスクを考慮してバナナマンの2人を入れた場合のみについて分析しました。

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  • まず、このブロックでアンダーセンター回数をなくしたのは、アンダーでセンターを務めたメンバーが二人しかいないため、要因にするには難しいと判断したためです。基本的にここまで勝ち上がったメンバーは選抜の常連組です。そういう意味では、選抜常連組の高山さんを押さえて、このステージまで残った伊藤さんは大健闘です。伊藤さんと中元さんのラストライブだった先日の東京ドーム公演の配信も感動的でしたね。最後のきっかけは反則ですね。
  • 今回のステージでも前回同様、表題曲センターや選抜割合は投票要因ではありませんでした。そして、ここで今まで要因でなかった福神割合が唯一の要因となりました。今回も最初に回帰分析したときは除いていましたが、福神割合を加えるとこれだけが5%を切り、統計的に有意であると言えます。このステージまで来ると、選抜の常連であったり、センター経験者であったりすることが前提であるため、差のつくところはこれまで要因とされていなかった福神に限られてくると言えます。ステージが上がるごとに前提条件も追加されるため、要因もおのずと絞られていきます。ここに来て、福神が要因になるとは思っていませんでした。寄与率も高いため、各点と推定直線の乖離も小さいことがわかります。データは省略しますが、バナナマンなしの場合でも要因は福神割合でした。
  • 3ステージで回帰分析を行いました。投票要因が変わったように思われますが、前提条件を追加して、要因が絞られたと考えるのが妥当だと考えます。つまり、広い状態では要因が複数あるけれども条件を統一することで要因を淘汰することができます。最初は出身地別で、前提条件は何もありません。決勝トーナメント1回戦では、予選を勝ち抜いたメンバーでその特徴が何らかの形でセンターを務めたメンバーでした。そして、今回のステージに勝ち進んだメンバーもそうでしたが、決勝に進んだメンバーは福神割合の多寡でした。準決勝に進むまではセンター回数がものを言いますが、準決勝ではセンター経験が前提条件のようになっているため、強く働く要因でないことがわかります。最終的な決め手は大きな要因でなく、小さな要因であることがわかります。どんな戦いであってもコマを進めれば進めるほど、ちょっとしたことが勝敗の行方を握っていると言えます。

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

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回帰分析情報(準決勝)

 

決勝

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  • 決勝では準決勝で勝ち残ったメンバーを東西に分けてアンケート調査を行いました。外国出身者は日本より時間が遅い国の生まれであるため、西としました。設楽さんを含めた平均年齢は26.2歳で、設楽さんを除いた平均年齢が23.6歳で平均年齢はどちらも大きく動くことはなく、バナナマンありでは26歳、バナナマンなしでは23歳あたりをどのステージでも推移していました。このことからも乃木坂46ファンと推しメンとの年の差は1歳前後が妥当であると言えます。みなさんの推しメンは自分といくつ離れていますか?僕も推しメンは1つ上でばっちり当てはまっています。

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集計表(決勝)

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調査結果

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調査結果

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調査結果

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調査結果





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メンバー情報(決勝)
  • 結果に驚かされたのは、第二ブロックと最終ブロックです。第二ブロックで勝利を収めた大園さんは、ここまでかろうじてコマを進めてきました。決勝トーナメント1回戦では中元さんと同率で、予選の結果で準決勝に進んだほどでした。非常にギリギリの戦いを強いられていました。それに対して、設楽さんは順当にコマを進め、準決勝では与田さんを押さえて、決勝にコマを進めました。この調子だと、設楽さんが勝つのではないかと思っていました。しかし、結果は真逆でした。ちなみに与田さんと大園さんは同じブロックで対決しましたが、圧倒的大差で与田さんがコマを進めていて、準決勝で3位になるまでずっと1位でした。その与田さんを押さえた設楽さんに大園さんが勝つとは思いもしませんでした。昨年のラグビーW杯の南アフリカのよう優勝を彷彿とさせます。与田さんファンの票が大園さんに流れたのかもしれません。
  • そして、最終ブロックの橋本さんと西野さんです。2人も乃木坂46にとって絶対的な存在で、いまだに根強い人気があります。ただ、どちらのほうが人気が強いのかということを調べたことがありませんでした。2人ともぶっちぎりの首位通過をしていたメンバーだったので、禁断の対決が楽しみでした。約20票差でしたが、西野さんのほうが人気がありました。橋本さんより西野さんの方が人気のある理由を断定することはできませんが、単純接触や記憶に新しい方を選んだという理由の可能性は高いと考えられます。僕の予想では橋本さんではないかと思っていましたが、西野さんの人気の強さがここで証明されました。このことから、乃木坂46で一番人気のあるメンバーは西野さんだと言えるのではないでしょうか。
  • 第一ブロックや第三ブロックは順当な結果となりましたが、4期生対決は賀喜さんに軍配が上がりました。これも西野さんの勝因と同じで記憶に新しいという理由である可能が考えられます。ステージが進むにつれて、論理的な要因ではなく、非常に小さい理由が投票理由になることがわかります。これが今回の醍醐味かもしれません。


 

 

延長戦

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  • 白石さんと西野さんの直接対決が大きなポイントではないでしょうか。ここでも西野さんが圧倒的な人気を見せました。白石さんも卒業されることがわかり、少し票が伸びるかと思いましたが、西野さんの壁は高かったようです。白石さんに迫る勢いなのが、大園さんです。決勝で設楽さんに勝手から恐ろしい勢いを見せています。大園さんが白石さんを超える日はそう遠くないのかもしれません。賀喜さんは他の3名に比べると少し人気は劣りますが、1年強でここまでの人気を付けたことは特筆すべきことだと言えます。他のメンバーに比べて在籍期間も短いですし、参加楽曲も少ないです。この結果は賀喜さんの勢いを示したものではないでしょうか「I see…」効果ですね。

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調査結果 グラフ(延長戦)

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調査結果 表(延長戦)




 

最後に

  • 3回にわたって乃木坂46出身地選手権について書きました。他の世代のメンバーの人気が上がってきているとはいえ、卒業生を含めて、1期生の人気がいまだに根強いことがわかりました。不動の人気メンバーは最後の最後まで残りました。一番人気のあるメンバーは西野さんであることがわかりました。橋本さんや白石さんを押さえてと頂点に君臨すると思いませんでした。西野さんの魅力に気づいたのが昨年のバスラの初日の光合成希望でした。たった一瞬で惹きつけるのが西野さんの大きな人気の理由ではないかと思いました。そして、それは一時的なものでなく、ずっと残るのが西野さんの人気がいまだに衰えない理由ではないでしょうか。新しいメンバーが加入して、勢いがあるとはその地位にずっと君臨し続ける西野さんは乃木坂46の女王と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか?

乃木坂サバイバルマッチ

 

 

 

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はじめに

  • 前回の予選ブロックを勝ち抜いた21名に加え、敗者復活で勝ち上がった1名(敗者復活で勝ち上がったもう1名は次のステージから参戦します)、刺客3名がこのステージから参戦し、計24名でアンケート調査をしました。今回も前回同様、統計分析を行います。前回の結果は1つ前の記事になっていますので、気になる方はそちらも見ていただけると嬉しいです。今回は予選ブロックを勝ち抜いたメンバーの特徴とさらにトーナメント2回戦にコマを進めたメンバーの特徴について書いていきます。皆さんの推しメンは残っていますか?今回も前回と同じ要因が働いているのか、それともまた別の要因があるのかを調査しました。同じ要因が常に働くとは限りないかもしれません。さてさて、どうなったでしょうか?

 

 

 

調査内容

  • 北海道・東北、関東(東京除く)、東海・関西、中国・九州・沖縄の4ブロックに分けてTwitter乃木坂46ファンを対象に推しメンアンケートを行いました。獲得総数は1707票で、各ブロックの平均得票数は244票でした。ご投票ありがとうございます。皆さんの力添えがあり、成り立っています。これからもご協力お願いします。
  • ルールは、各ブロックの上位二名が次のステージへ進出します。予選ルールは今回から適用されません。同じ得票数であれば、予選での得票数が多いメンバーが勝ち上がります。
  • 乃木坂46メンバーの年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。
  • 今回も各ブロックのグラフと表は省きます。7ブロックもあるため、すべて貼るとスパムのようになってしまうので、全体のデータは集計表に掲載します。

 

 

調査結果

 

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集計表

 

投票者と勝ち抜いたメンバーの年齢差

  • 前回の調査で投票者の平均年齢が22歳で、誤差は±1.9歳ということがわかりました。今回予選を勝ち抜いたメンバーの平均年齢はバナナマンと古川さんを加えて26.2歳で、バナナマンと古川さんを抜いても23.8歳でした。前回よりも0.5歳だけ上がっています。新4期生の松尾さんと弓木さんが加わって平均年齢を下げ、敗者復活を勝ち上がった松村さんが平均年齢を上げたとしても、0.5歳にはならないので、予選を勝ち抜いたメンバーが平均年齢を上げていることがわかります。以前、取り上げた推しメンが自分より年上と回答した人が多く、年齢差は約2歳です。自分より2歳上のメンバーを推している人が多いのではないでしょうか?最頻値が28歳であることから92年組が全員予選を勝ち抜き、メンバーの平均年齢を上げていることがわかります。推しメンも92年組に集中しているのではないでしょうか?これは票の分布の章でも取り上げますが、票の偏りが前回の調査よりも大きくなっています。

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投票者平均年齢情報

 

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決勝トーナメント1回戦メンバー情報


 

票の分布

  • 年齢と得票数、平均得票数の分布をヒストグラムにまとめました。前回同様グラフは平均年齢の差を階級(横軸)とし、得票数を縦軸にしています。階級の幅は1です。オレンジ色のグラフは年齢と得票数を表したグラフになり、青色のグラフは年齢と1人当たりの平均得票数を表したグラフになります。オレンジ色のグラフだけでは人数という要因を排除することができないので、青色のグラフでその人数を排除しました。1人当たりの平均得票数の平均値は62票で、中央値が51です。階級-1~5までが大きくへこみ、平均を下回っています。その両端の得票数が非常に多いです。さらに平均を下回っている階級が15階級中9階級あります。つまり、票が偏っていることを示しています。前回は予選ブロックの平均値と中央値はともに45票で大きな偏りがないことを示します。中央値と平均値に大きな乖離がある場合は偏りが大きいことを示します。前回の調査よりも票の偏りが大きくなっています。詳細は上記の集計表をご覧ください。乃木坂46だけの平均年齢(階級:2)に近いメンバーへの投票を避ける傾向があることがわかりました。これは結果であって原因ではありません。

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年齢別得票数(決勝トーナメント1回戦)

 

 

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年齢別平均得票数(決勝トーナメント1回戦)

 

 

投票要因の分析

  • 今回は前回より要因を絞り、総センター回数、表題曲センター回数、アンダーセンター回数、選抜割合を独立変数(説明変数X)とし、修正得票数を従属変数(被説明変数Y)としました。今回の有意水準も5%としました。この数値を下回った変数が今回の投票要因であるということができます。

 

バナナマンあり

  • バナナマンのお2人と古川さんを加えると、投票要因はアンダーセンターの回数以外が投票要因であることがわかりました。決勝トーナメントではアンダーでの功績ではなく、選抜の功績が票につながっています。選抜での活動比率が多くなるほど、票を獲得しやすいということがわかります。前回の予選ブロックでは、アンダー同士での対決があり、その場合はセンターの有無がポイントになったかもしれません。しかし、アンダーメンバーの予選通過者が選抜常連組と戦うことになると、選抜での活動比率が多いメンバーに票が流れることがわかりました。単純接触効果がかなり強く作用していると言えます。決勝トーナメント1回戦を勝ち抜いたメンバーは伊藤さんを除き、選抜の常連組で久保さんと賀喜さん以外は表題曲のセンターを務めています。このことからも表題曲のセンター回数や選抜割合が強く影響していることがわかります。
  • バナナマンのお2人と古川さんは外れ値ですが、R2の値は3人を抜いた場合よりも高くなっています。つまり、バナナマン含む3名を入れた方が、推定直線と各要素の差が小さくなっていることがわかります。これは前回の調査とは真逆の現象が起きました。バナナマンの2人に関しては乃木坂46に関する項目はすべて0なので、回帰分析では外れ値となりますが、単純接触の観点から分析すると、他のメンバーと同様であると言えます。予選ブロックでの分析結果は最後まで同じになると思っていましたが、決勝トーナメントの1回戦で覆されました。土台が上がると前回での要因は土台に埋もれることがわかりました。

 

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回帰分析情報(バナナマンあり)

 

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回帰分析情報(バナナマンあり)

 

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回帰分析情報(バナナマンあり)

 

 

バナナマンなし

  • バナナマンのお2人と古川さんを抜くと、総センター回数と表題曲センター回数が投票要因でした。前回の予選ブロックではバナナマンを抜いたほうが、投票要因が増え、推定直線と各点との差は小さかったですが、今回は逆転現象が起きました。ただ、前回と今回に共通していることは総センター回数がマイナスに働き、表題曲センター回数がプラスに働いていることです。表題曲のセンターになると話題になったり、見る機会が増えたりするのでプラスに働きます。総センター回数の多寡ではなく、経験の有無が投票に結びついていることがわかります。つまり、0と1の差が大きな分かれ目ですが、回数は大きな要因でないと推測されます。そのため、係数がマイナスになったのではないかと思います。久保さんや賀喜さんは表題曲でのセンターはありませんが、カップリング曲でのセンター経験があり、今、何かと話題を集めています。

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回帰分析情報(バナナマンなし)

 

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回帰分析情報(バナナマンなし)

 

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回帰分析情報(バナナマンなし)


 

最後に

  • 予選ブロックでの投票要因は表題曲・アンダーを問わず、センター回数が決め手になっていましたが、決勝トーナメントの1回戦では予選を勝ち上がったメンバーが表題曲もしくはアンダーでのセンター経験者であることから、より選抜での活躍が重視されるようになったことがわかります。人数が多い段階ではアンダーでの功績も評価されることがわかりますが、そのベースの同じになるとアンダーよりも選抜での活躍が評価されることが多いことがわかります。選ぶ側はより高度な要求をしていることがわかります。伊藤さんはアンダーでの活躍が多かったですが、選抜常連組を押さえて、2回戦へコマを進めました。中元さんは大園さんと同率でしたが、予選の得票数の差で惜しくも負けてしましました。伊藤さんや中元さんがアンダーの人気を押し上げた功労者です。その功績は乃木坂46の発展に大きく貢献し、選抜常連組に負けない人気があるのは当然ですね。ただ、橋本さん、白石さん、西野さんの人気は非常に大きいですね。次は最終戦までの結果をまとめて上げようと思います。ついに、乃木坂東西決戦の決着がつきます。

し〇じり先生ー僕みたいにならないようにー

 

はじめに

  • 今回は某番組のパクリのようなタイトルになっています。乃木坂46の高山さんもよく出ている番組です。なぜ、こんなタイトルにしたかというと、ブログを始めて今月で丸一年経ち、その経緯にタイトルが示す要素が山のようにあるからです。今のコンセプトは始めた当初とコンセプトが全く違います。そういったことを書いていこうと思います。

  

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こうやってブログを始めた

  • まず、僕がブログを始めた理由は副業でお金を稼ぎたいと思ったからです。出だしから不純すぎますね。そのネタとして、乃木坂46の写真集を選びました。自分の好きなことを書いて、お金を稼げるなんて、いいこと尽くめではないかと思いました。そして、ブログを始めました。ブログでお金を稼ぐことは、規模は違えど、会社を立ち上げることと一緒で消費者のニーズに答えるものにしなければなりません。これを市場調査やマーケティングと言います。本来、ブログでお金を稼ぐのであれば、配信するコンテンツ、ターゲットユーザーについて細かく分析する必要があり、競合がいないかを確かめなければなりません。

 

お金に目がくらんだ人のイラスト(男性)

 

 

 

 

今話題になっていることを取り上げれば人は来る

  • 僕はこう思います。「ブログなんて、お金払って見る人がいないわけだから、ターゲット層なんて深く考える必要はないし、乃木坂46の人気はすごいから誰でも寄ってくるに決まっている」と高を括っていました。僕は、SNSを活用すれば、すぐに人は集まると思い、Twitterの別アカウントを作ります。今もそのアカウントをメインにブログの記事を載せています。

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  • そして、初めての投稿をし、Twitterにアップします。ほとんど覚えてはいませんが、数人だったと思います。その当時の記事が「『2017』橋本奈々未写真集 ――感想」です。小学生の作文でも付けないようなタイトルです。さらに、普通のことを普通に書いても面白くないから、少し気取って文学的に書いていました。そして、そんなときにあるグループを見つけ、入ります。そこで拡散をしていました。読んでくれる人が少ないのは、多くの人の目に触れていないからだと思いした。そして、このグループを活用すれば、読んでくれる人が増えると思い、記事を拡散しました。その結果、少しだけ増えました。

SNSが表示されたスマートフォンのイラスト

  • それで、僕はこう思います。「ネタは完璧。あとは拡散力だけ」と思い、今のブログのグループなどの設定をいじりました。ここで僕は大きな勘違いをします。ネタが良かったのか、運が良かったのかがわからない状態でネタがいいと勝手に決めつけていました。これが後に大きな誤りを招きます。僕は、フォローし、フォロワーを増やし、そうすれば、もっと読んでくれる人が増え、お金が稼げると思っていました。記事を数回(1か月)上げて、見てくれる人は増えました。
  • さらに僕にはこういう思いがありました。「ブログで買った写真集代は回収しよう」ビジネスの世界ではこれは当然のことでありますが、ブログを始めるときに見切り発車で始め、内容やユーザーについてろくに分析をせずにやっているので、そんなことできるはずもありません。そして、ついにこんなことを思い始めます。「写真集=商売道具」これさえあれば、お金を稼ぐことができると思っていました。写真集を見て楽しむものではなく、お金稼ぎの道具としてみるようになります。いつものように記事を上げ、拡散をしてもらっても人が増えまないことが多くなりました。そして、僕は絶対に思ってはいけないことを思います。

 

 

慢心からのほころび

 

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  • 「こいつら、乃木坂46のよさをわかってないんじゃないか!!」何かを提供する側が受け取り手に問題があると思うことは絶対にしてはいけないことです。何が起こるとそれに原因があります。今回の場合だと、人が増えないという結果があり、それに対する原因を読み手が良さをわかっていないと決めつけました。こう思ったのも、ネタに問題がないと思っていたからです。ブログなど腐るほどあり、その中で興味を引き記事は非常に少ないです。読まれないのは、内容の良し悪しに関わらず、興味を引くタイトルやアイコン出ない限り、見向きもされません。そして、乃木坂46を題材した記事も山のようにあります。その中で戦うには読み手が読みたくなるような工夫をしなければなりません。そんな工夫を一切していませんでした。自分で努力をせずに、人任せにしていました。
  • そして、僕のブログでのお金稼ぎの目論見はほころび始めます。PV数が減り、ついに誰も来ない日が数日続きました。それもそのはずで、月に数回しか更新しないような奴に色んな人が来るはずがありません。しかも、写真集の感想も月並みで面白味はありません。3か月間の合計が800人前後した。単純計算をすると、1日の平均は8-9人でした。そして、僕はブログを始めて、たった3か月で、更新しなくなりました。ブログをしばらく放置していました。

 

ビジネスのイラスト「業績ダウン・右肩下がりのグラフ」

 

 

ブログ再開、訪れる転機

  • では、なぜまた更新するようになったかと思われる方もいらっしゃるはずです。昨年の11月から12月まで、病気休暇で会社を休んでいました。特にやることもなく、過ごしていたある日、そういえば、ブログやってたなと思い出し、そこから再開しました。再開一発目は写真集についてでした。久しぶりということもあり、読んでくれる人は少なかったです。そして、転機が訪れます。
  • また別のグループへの加入です。そのグループは、リツーイトするだけのグループではなく、メンバー同時で色々な会話をするグループでした。そこで自分のブログの宣伝をしました。その時にメンバーの反応が、僕のブログに対する考え方とコンセプトを大きく変えます。
  • 「おもしろいね」この一言で、僕は、ブログはお金を稼ぐ手段ではなく、誰かに何かをしてもらうための手段であることに気づきます。そして、おもしろと思ってくれる人がいるということが嬉しかったです。

  • そのときの僕はまさにこんな感じでした。僕は読み手への意識が完全に抜けていました。始めたころは、話題のものを書いてお金になればいいと思い、読み手の反応なんてどうでもいいからPV数さえ増えればいいと思っていました。読み手を意識していないブログは誰も見たいと思いませんし、一度見たらもうそれ以上はいいと思うのが当たり前です。初期の頃の15本ぐらいは、何の工夫もしていませんでした。そんなブログを読みたくなるはずがありません。人さえくればいいではなく、しっかり読んでもらうための工夫をしなければなりません。それを僕は怠っていました。単に話題になればいい、それだけでした。
  • 人を多く集めているブログはとにかく見やすいです。何かを提供する側の人間は受け取り手を意識したものにしなければなりません。タイトルやアイコンで興味を引かなければなりなりません。そして、中身を見たときにどんな内容があるかを一目でわかるようにする必要があります。記事の内容はその次です。何かを伝えるのであれば、それを読んでもらえるように形を整えないと、誰も見向きもしてくれません。僕も最低限その形だけは整えるようにしました。記事は自分の伝えたいことに絞り、その記事の内容を知ってほしいと今は思うばかりです。
  • 今ではブログでお金を稼ごうとは思わず、誰か1人でも面白いと思ってくれる人が増えたり、また読みたいと思ったりしてもらえるようにしたいと思っています。そして、趣味で細々とやっていこうと思うようになりました。記事の内容によって、多く集まるものや集まらないものはあります。それは僕が読み手のニーズに答えられていない証拠です。1人でも多くの方にこのブログを読んでほしいという気持ちには変わりはありません。たった1人でも読みたいと思っていただければ、それだけで満足です。

 

 

 最後に

  • 不純な理由でブログを始めた僕ですが、最初から変えていないコンセプトが1つだけ変えていないコンセプトがあります。それは、誹謗中傷や真偽のわかないことを記事にしないということです。そのような内容だと過激さから人が集まるやすいです。そんなことをするために匿名でやっているわけではありません。匿名でやると身元がバレないから何やってもいいではなく、匿名だからこそ責任をもって発信しないと思っています。時として、その情報に振り回されたり、傷ついたりする人がいます。そんなことしてまで、PV数を稼ぎたいと思いませんでした。僕は匿名だからこそ、誹謗中傷のようなことをしないようにしています。何かを批判するときは言葉を選びます。それは実名でやっている時以上に神経を使います。無責任なことを言うために匿名にする必要がないと思っています。バレないから安心ではなく、匿名だからこそ、誰かの役に立てるのではないかと思っています。実名だと、なかなか勇気の出ないことが、匿名ではそれができます。匿名という仮面を使って、誰かにいい影響を与えることもできます。匿名は本来そうあるべきと思っています。
  • もしかすると、ライブの時にすれ違っているかもしれません。僕がどんな人間かを知らない方が面白いことだってあると思っています。
  • 至らない点もありますが、これからもよろしくお願いします。

 

 

 

 

乃木坂日本列島大縦断の旅

 

  

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はじめに

  • 乃木坂は東京都港区にあり、正式な住所は赤坂8丁目だそうです。乃木坂は現在の乃木神社の一角にあった乃木希典大将の邸宅があったことに由来します。現在もその一部が残っています。乃木神社は乃木大将を祀っている神社です。乃木大将は日露戦争時、旅順での戦闘を指揮した大将で多くの犠牲者を出し、辛勝しました。バルチック艦隊を撃破した当時の海軍大将・東郷平八郎と一緒によく出てきます。当時の政治家や軍人は薩摩(鹿児島県)や長州(山口県)がメインでした。乃木大将は長州出身で、東郷元帥は薩摩出身です。
  • そして、乃木大将の死からちょうど100年後、あるアイドルグループがCDデビューを果たします。それが乃木坂46です。乃木坂46にはさまざまな地方出身のメンバーがいます。かつての明治政府のように一部の地域からではなく全国各地といっても過言ではありません。ただ、乃木坂の由来になった乃木大将の故郷・山口出身はまだいませんが、、、そんな今回は各地方出身者の推しメンは誰かを調査しました。今回は予選ブロックについて書いていきます。もし、提出課題などで、このデータを使いたいという方がいらっしゃれば、使っていただいても構いません。レポートを書く時には引用文献や参考文献として、このページのリンクを貼らないと剽窃といって犯罪になってしまいますので、必ず書くようにしましょう。

 

 

調査内容

  • 北海道、東北、北関東、千葉・神奈川、東海、関西、中国、九州・沖縄の9ブロック(東京を除く)に分けてTwitter乃木坂46ファンを対象に推しメンアンケートを行いました。獲得総数は2233票です。ご投票ありがとうございます。皆さんの力添えがあり、成り立っています。いつもより分析要素を強めて書いていこうと思います。
  • ルールとして、各ブロックの上位二名が決勝トーナメントへ進出します。ただし、予選限定ルールで一位と二位の差が2倍以上の差がある場合は一位のメンバーのみが決勝トーナメント進出し、敗者復活へ回りました。
  • 乃木坂46メンバーの年齢表記は95年生まれなら、誕生日を迎えていなくても25歳と表記し、早生まれも学年が同じなので同様の表記をしています。
  • さらに今回は投票者についても調査しました。理由としては人気のあったメンバーとの年齢差や票の偏りを調査することが目的です。この投票者情報に関しては今回のアンケート調査だけでなく他の調査でも使います。投票者個人がこの情報により特定されることは一切ありません。
  • 今回は各ブロックのグラフと表は省きます。14ブロックもあるため、すべて貼るとスパムのようになってしまうので、全体のデータは集計表に掲載します。

 

 

調査結果

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集計表

 

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メンバー情報

 

投票者情報

  • 投票者の平均年齢は22歳で、誤差は±1.9歳でした。今回の乃木坂46メンバーの平均年齢が23.3歳です。バナナマンのお2人を加えても24.2歳でした。バナナマンを加えても、加えなくても年齢の中央値は24歳でした。平均との乖離が見られませんでした。ちなみに中央値は真ん中の値で、平均値と中央値に乖離がある場合は数字が大きく偏っていることがわかるので、何かの調査結果を見るときに一度確認してみてください。今回の調査で大きな年齢差がないことがわかりました。

 

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投票者情報

 

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投票者平均年齢情報

 

票の分布

  • 年齢と得票数、平均得票数の分布をヒストグラムにまとめました。グラフは平均年齢の差を階級(横軸)とし、得票数を縦軸にしています。階級の幅は1です。オレンジ色のグラフは年齢と得票数を表したグラフになり、青色のグラフは年齢と1人当たりの平均得票数を表したグラフになります。オレンジ色のグラフだけでは人数という要因を排除することができないので、青色のグラフでその人数を排除しました。1人当たりの平均得票数の平均値と中央値は45票です。平均値と中央値に大きな乖離が見られない場合は大きな偏りがないことを示しています。階級0-5までがへこんでいてその両端の得票数が非常に多いです。この区間は2を除き、平均を下回っています。少し年上よりも多少離れた年上と実年齢に近い年下メンバーに票が集中することがわかりました。詳細は上記の集計表をご覧ください。

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年齢別得票数

 

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年齢別平均得票数

 

投票要因の分析

  • もう何度か登場している回帰分析を今回も行います。今回はメンバーの年齢との投票者の年齢差、総センター回数、表題曲センター回数、アンダーセンター回数、選抜割合、福神割合を独立変数(説明変数X)とし、修正得票数を従属変数(被説明変数Y)としました。今回の有意水準も5%としました。この数値を下回った変数が今回の投票要因であるということができます。
  • センターについては回数としましたが、選抜や福神を割合で出したのは在籍期間によって回数の増減あるため、1期生がおのずと数字が大きくなるため、各期の公平を期すために割合にしました。

   

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バナナマンあり

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回帰分析情報(バナナマンあり)

 

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回帰分析情報(バナナマンあり)

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回帰分析情報(バナナマンあり)
  • バナナマンのお2人を加えると、投票要因は表題曲とアンダーセンターの回数でした。それ以外は5%を超えていました。バナナマンのお2人が外れ値でもあるため、R2の値がバナナマンなしよりも小さくなっています。R2の値は寄与率といって、推定直線との各点の差を示すため、値が大きいほど線に近く、値が小さいほど線から離れていることになります。
  • 表題曲やアンダーセンターを経験したメンバーが票を多く集めることがわかります。総センター回数は5%を超えたため、投票要因であると言ことはできません。どちらの要因も係数がプラスであるため、回数に比例して票が増えることになります。選抜に選ばれるよりもアンダー活躍している方が票を集めていることがわかります。鶏口牛後とはまさにこのことかもしれません。乃木坂46ファンにはセンターが非常に強く印象に残ることがわかります。

 

バナナマンなし

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回帰分析情報(バナナマンなし)

 

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回帰分析情報(バナナマンなし)

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回帰分析情報(バナナマンなし)
  • バナナマンのお2人を抜くと、福神割合以外が5%を切り、投票要因であることがわかります。選抜割合はセンター回数に比べると有意確率は高いですが、選抜に入りしている割合が多いほど、票を集める傾向があります。ここでも単純接触効果が表れていることがわかります。気になるのが年齢差と総センター回数の係数がマイナスであることです。年齢についても、以前の調査で推しメンは年上の方が多いという結果が出ましたが、今回の結果では年齢差がマイナスに働いているため年齢差がプラスに大きくなるほど、票を減らすことになります。0~5n階級がへこんでいるので、青色のヒストグラムが回帰分析の結果を裏付けていると言えます。さらに、総センター数もマイナスに働いています。単にセンターの回数が多いだけでは意味がないことを示しています。表題曲やアンダー曲はカップリング曲などに比べて、注目されやすいため、そのどちらかでセンターになると票を集めやすいと言えます。乃木坂46は表題曲センターだけでなく、アンダーセンターも評価していることがわかります。このことからもファンがいかに乃木坂46を支持しているかがわかります。

 

 

最後に

  • 今回は予選ブロックの調査結果をまとめました。次回以降は勝ち残った要因について調査します。以前の調査で、自分の年齢より推しメンの方が年上と回答した人が多かったので、その年齢差についても調べようと思います。乃木坂46が公表している平均年齢は卒業生が含まれていないため、今回の調査はよりリアルな結果になると思います。ちなみに乃木坂46の現在の平均年齢(今回の年齢表記)とファンの平均年齢はほぼ同じでした。
  • 予選の段階ですでにアンダーセンターが評価されていることは非常に嬉しかったです。ファンがしっかり乃木坂46のことを見ていることがわかります。今回、東北ブロックのような激戦区もあったので、必ずしも平等な結果になったということの保証はできません。ただし、そのブロックを勝ち抜いたメンバーには共通点があり、それが投票要因になっていることがわかりました。次回以降も今回と同じような結果になったのか?はたまた全く違う結果になったのか、楽しみにしていただけると嬉しいです。